例えば、断捨離という言葉を聞くと、
「家の中の片づけをしてみる」
といったイメージを持っている人が多いのではないか、と思われます。
実際に、家の中にあるものというのは、
なぜ買ったのかがよくわからない物
であったり、
昔は必要であったのにもかかわらず、今は必要はない物
などがいつの間にか存在していたりします。
長年の間放置すればするほどこのような不要な物というのは増えていきます。
したがって、
要らない物が意味もなく存在していないか?
という観点で定期的に家の中をチェックしてみるのはとても重要なことでしょう。
それと同時に、
勤め先が存在する人は自分の勤め先のオフィス、
自営業者の場合は自分の仕事場、オフィス、
においても、定期的に
実は要らない物が存在しているのではないか?
という問題意識でチェックしてみるのが良いと考えられます。
とはいえ、多くの人は日々の仕事の忙しさに忙殺されがちで、
このような試みをやりたくてもやる機会がなかったりします。
「いつかやったほうが良いかもしれない」
そう思いつつも、
なかなか手を出すことができなかったりします。
そして、いつの間にかすっかり忘れてしまうのですね。
しかし、そのような人であっても、特に勤め人の場合は、
転職する
という方法によって強制的に断捨離の機会を得ることが可能です。
転職することが決まってしまえば、オフィスに存在する自分の個別スペースに存在する物を片付けざるを得ません。
これによって、
今まで目を背けていた物に対しても、
「この物は本当に今後必要なのだろうか?」
と考えることになります。
今パッと目に見えている物については転職せずとも考えられるかもしれません。
しかし、実際には
机の奥底にしまってある物
だとか
なんとなく、本棚に置いてしまっている物
のように、
いつの間にか
「考えないようにしている」
「視界に入れようとしていない」
といった物も存在していたりします。
なんとなくスルーして、なんとなく放置しているという物が存在していませんか?
転職して、勤め先を変える場合にはこのような物にも着目せざるを得ません。
今まで目を背けていたチェックポイントにも自然とメスが入るのですね。
そのような意味で、
転職というのは
大きな変化の時であるとともに、
「昔は必要だったはずだが、今は最早いらない物」
と感じる物を断捨離したり、
「やっぱりこれは今後の自分の人生においても必要になりそうだ」
と感じるものを残したりすることができる
という意味で、
勤め先を変えるということ以上に、
人生の整理整頓を同時に行うことが可能なイベントです。
転職というイベントは人生の中でもそう多くはないでしょう。
引っ越しイベントの方が多いと考えられます。
しかし、より頻度が少ないだけに絶大なインパクトがあり、
変化や成長を求める人にとってのまたとない機会といえるでしょう。
そして同時に、半ば強制の形で、
人生の整理整頓
も可能なのです。
人生というのは、あなたが今身に着けているものを捨てることによって新しいものが入ってくる、という構造があります。
良縁が欲しければまずは後ろ髪をひかれようとも悪縁を断つところから始めるのが早いです。
仕事も同じことで、
変わるのが怖いと思いつつ今までと同じ仕事を続けていては新しい仕事や人間関係はなかなか入ってきません。
転職することはあなたにとって絶好の人生の整理整頓の機会なのです。
「転職する気はさらさらない」
と感じる人はそのままでもよいのですが、
何か変化を起こしたかったり、
「勤め先を変えたいけれども不安の方が大きくて動けない」
と行動を躊躇する人は、
人生の整理整頓のために転職は絶好の機会となる
ということを一度考えてみるとよいと思います。