最近は、若い人を中心に
「自分にとっての人生のロールモデルとなる人はいないだろうか?」
と思って探し回り続けている人がいます。
おそらくこれは、
変化の激しい時代と言われる昨今において、
どれが正解筋なのかもよくわからないという不安の下で
「誰を参考にするのが一番いいのかよくわからない」
といった悩みが出てきているからだと思われます。
パッと見て
「すごい人だ」
と感じたとしても、
その人が自分の目指すべき人かもよくわからない、
と感じたり、
そもそも自分とは違う人種のような気がするのであの人は自分にとっては特に参考にならない
と感じることもあると思います。
そのような人が多い中でも、
「この人のようになれたらいいな」
と感じる人がどこかで出てくるかもしれません。
しかし、この時出てきた
「憧れの人」
をそのまま参考にするだけではちょっと物足りないのではないか、と感じます。
というのも、
単純にその「憧れの人」を参考にして頑張ったとしても、
その人の二番煎じ
や
完全下位互換
や
劣化コピー版
となってしまう可能性があるからです。
そもそもの話、
その「憧れの人」というのも、
「別に何かを意識したわけではないけれど、気が付いたらこんな感じになっていました」
という人は実際の話多くはなく、
その
「憧れの人にとっての憧れの人」
がかつて存在していた(今も存在している)可能性が高いです。
そして、
「憧れの人」
と
「憧れの人の憧れの人」
を比較してみた場合に、出てきた差異こそが、
「憧れの人」が固有に持つ個性
だったりします。
そして、
「憧れの人」
と
「憧れの人の憧れの人」
を比較してみた場合に、出てきた共通点こそが、
「成功」のための秘訣
だったり、
自分にとって最低限頑張るべきこと
だったりします。
「憧れの人」を単体で参考にしてしまうと、
そもそも参考にしきれない箇所が出てきたり、
自分の個性と矛盾する箇所が出てきてしまう可能性がありますが、
「憧れの人」単体ではなく、
「憧れの人の憧れの人」
をも参考にして、分析的な視点で見ることで、
今から自分が何を頑張るべきか?
という点がよりクリアになってくると考えられます。
重要なのは、
「憧れの人も適当に生きているだけでその状態になったわけではなく、きっと誰かのことをどこかしら参考にしているはずだ」
という視点を持つことです。