自己投資とは何か?
そう考えると、自分にとって自己投資とは何なのか悩ましいと感じることがあります。
自己投資だと思って頑張っていたけれども実は浪費にしかなっていなかったという場合もありますし、
あまりにも遅効性が過ぎるため、短期的に成果が出にくい内容を永遠に取り組んでいてずっと望んでいる結果が出なかったりすることもあります。
例えば、簿記という資格試験がありますよね。
簿記自体は勉強するのに優良だったりしますが、
しかし、就活の際の必須条件ではない場合、頑張って時間をかけて資格だけをゲットしたところで、それ以上の成果が直ちに出るわけではありません。
「資格取得に向けたひたむきな努力ができる」
といった性格面の評価や
「試験の突破能力、達成能力」
などのポテンシャルの能力を評価してもらえるかもしれませんが、
実際は、そのような勉強を通じて、簿記の考え方を自分の中にインストールできているのか、と言ったところの方が大事だったりしますし、
もっと言えば、実戦経験があるのが一番よかったりします。
簿記もそうですが、英語なども結局はひたむきに頑張る以上に実践投入の環境を得る方が成果が出るまで早かったりします。
このように、
ただなんとなく自己投資をしてもその努力によって本当に成果が出るのかがわからない
とか
成果が出るは出るらしいけれども、しかし、それがいつ来るのか、いつまで待たなければいけないのかもわからない
といったハードルがあったりします。
このようなハードルがあるために、
「なんとなく自己投資が大事そうなのはわかるけれども、なんともやる気が出ない」
と感じる人も多いでしょう。
そもそも自己投資の一環として勉強するためには、
勉強時間
も必要ですし、
勉強のための教材を買うための初期投資
も必要ですし、
継続的に勉強できるだけの気力
も必要だったりします。
これらを一度に集中的に手に入れるのは意外と大変です。
端的に言えば、
時間とお金と気力
が一度に必要ですから。
勉強のようなジャンルを選択してしまうと、
自己「投資」のための上記のような莫大な「余剰」が投資のために必要になってくるのです。
あらゆる投資は「余剰」の確保から始まるわけですが、
「勉強しよう!」
と思って腰を据えて自己投資を始めようとすると、上記の通り莫大な「余剰」の確保が求められることが多いです。
この「余剰」を確保しきれないと途中で挫折したり、継続しにくくなります。
社会人が自己投資を行うのが大変なのは、親から仕送りなどをしてもらえる学生と違ってこのような「余剰」を確保するのが大変だからでしょう。
「このような難易度の高い自己投資を行うのは現状ではちょっと厳しいかもしれない……」
と感じる人もいると思います。
しかし、実はもっと敷居の低い投資があったりします。
それはズバリ
設備投資
です。
RPGでいうところの、
武器、防具
などのように入手したうえで装備することで強い効果を発揮することができるものをイメージするとよいでしょう。
例えば、プレイヤーのレベルがたったの1しかない状態であっても、
「はがねのつるぎ」
などのように、
プレイヤーの攻撃力を装備するだけで飛躍的に上げることができるものが存在したりします。
例えば、この
「はがねのつるぎ」
がプレイヤーの攻撃力を20UPさせることができるものであるとしたら、
そして、レベル1の状態では攻撃力がたったの3しかない場合であったとしても、
「はがねのつるぎ」を装備するだけで攻撃力は一気に20UPして23にすることができます。
そして、レベル1の状態であるにもかかわらず効率よく敵を倒し経験値稼ぎをすることができるでしょう。
「はがねのつるぎ」の値段は高いかもしれませんが、
購入する機会さえあれば、その分の代金を払ってしまえば、ゲームの攻略を圧倒的に効率よく進めることができるわけです。
ゲームの中の世界ではそのような効率の良い方法があるとあなたが知っていたならば、特にデメリットなどがないことを確認出来たら、
「今はまだレベル1だからレベル10になるまで頑張って経験値をためてからはがねのつるぎを買いに行こう」
などと言った遠回しなことを考えずに、
すぐに
「はがねのつるぎ」を購入して装備することになるでしょう。
このように装備品を強化することは、
現実世界でいうと、設備投資にあたります。
具体的には、
性能の良いパソコンを買う
とか
通信速度の速い回線を契約する
とか
マウスを新しくて性能の良いのに買い替える
とか
使いやすいマルチモニターを買う
などといった行為によって、
日常的な業務や作業のスピードを上げることが可能になるでしょう。
上記のような行為によって
まるでRPGでレベル1の人間が「はがねのつるぎ」を装備した時のように、
効率的に攻略を進めることができるのです。
このような設備投資の良いところは、
ちょっとした手間
と
お金
があれば、現状を変化させることができる上に、確保しなければいけない「余剰」も少なくて済む
ことにあります。
上記のような勉強するというタイプの自己投資においては、
莫大な勉強時間
や
勉強道具を買うためのお金
や
長期間にわたる気力
などといったやたらと重いコストを支払う必要が出てきますが、
設備投資の場合には、もちろんその内容にもよりますが、比較的に軽めのコストで済む割には成果が出やすいという特徴があります。
これは、RPGではプレイヤーがLv.1の状態でも「はがねのつるぎ」をゲットし装備するだけでかなり強くなる、というのと似たようなお手軽感があります。
「自己投資とかした方がいいと思っているし、やっておきたいとは考えてはいるけれど……」
ともし悩んでいる人がいるならば、
比較的コストが低い
設備投資
から何かできることはないか?
と考えてみるのが良いかもしれませんね。
最初は微々たる違いしか実感できないかもしれませんが、
設備投資をし続けると、
自分の周りの環境が少しずつ変わってきます。
このような環境の変化の微差が積み重なって大差となっていくのです。