「人生には、上り坂、下り坂、そして、まさかが存在する」
と聞いたことはありますでしょうか?
どうやら、
人は、調子が良いときも、悪いときもあれど、
時折、
突然のどん底を味わうことがある
ようです。
もちろん、
『まさか』
においては、
非常にポジティブな意味合いを持つこともあるようです。
「まさか、自分にこんないい話が来るなんて!」
といった嬉しいイベントが起こる場合ですね。
しかし、多くの人にとってそのような嬉しい話よりも、
突然、勤め先からリストラされた
とか、
勤め先の上司が急に変わったと思ったら壮絶なパワハラに遭った
とか、
急に恋人にフラれた
とか
急に配偶者から「離婚したい」と言われたり
とか
懇意にしていた人が突然亡くなったり
とか
期待を背負っていたのにプロジェクトで失敗してしまった
といった
人生のどん底
を味わうことがあります。
このようなどん底を味わった時、
「人生終わった……」
とか
「人生詰んでしまった……」
と感じやすく、
あまりの絶望に自ら自死を選んでしまう人もいるようです。
そこまで追いつめられるのは、
「もうここから自分の人生は回復することなどない」
とか
「ここから立ち直す筋道が全く見えない……」
と感じてしまうからでしょう。
まさに、ポケモンで言うところの
めのまえがまっくらになった
という状態です。
しかし、実際には、立ち直す道筋は存在していたりします。
そして、
もともとあなたが想定していた道筋とは全く違う人生への誘導がそこで行われることがあるものです。
それまで進もうとしていた道筋に対して、
「こちらはあなたが来るべき道ではない」
といった示唆が与えられることがあるのですね。
例えば、
もともと医者を目指して大学受験を頑張っていた人がいたとしましょう。
しかし、頑張っているのになかなか合格できない……
そういったことが起こっているのは、
「あなたが目指すべきはその大学の医学部ではない」
と示唆されているからともいえるのです。
そして、早く他の道を探すべきと言われているのですね。
人生の早い段階で、
「こちらはあなたの進むべき旅路ではない」
と言われるということは
その分早い段階でより自分にとって適切な旅路を探すことができるようになるということでもあります。
もしかしたら、あなたにとってもっとも適した道は、いわゆる世間的によく知られた舗装された旅路ではないかもしれません。
誰も通ったこともない道なき道があなたにとって歩むべき旅路かもしれないのです。
みんなが通りやすいように舗装された旅路を歩んでいる方が実際のところ安心できるかもしれません。
しかし、そのような舗装された旅路において、
「こちらはあなたの進むべき旅路ではない」
と言われたことによって、
自分にとって真に歩むべき旅路を探すきっかけを与えられる人もいるのです。
「もう人生が詰んでしまった」
主観的にそう感じてしまうような事態に直面してしまうことは人生においてままあります。
しかし、それに対しては、
「いいえ、まだまだあなたは旅の途中です」
と言える事態だったりするものです。
突然の事態に動揺しているだけで客観的に見れば大した痛手ではないという場合もあります。
人生は自分自身が亡くなるまでは常に過渡期です。
まだ先が見えなくとも長い旅路を楽しみましょう。