現代社会はやたらと忙しない要求を私たちにしてきます。
例えば、頑張って勉強して大学に入学できたと思ったら、
「早く、将来のことについて決めなさい」
と急かしてきたり、
「早く、この課題をやりなさい」
といった具合に私たちを急がせてきます。
どこかの勤め先に入社したとしても、特に真面目な会社だと
「あなたは今後どのようなキャリアプランを考えているの?」
と質問を定期的にされたりします。
すでに心が決まっている人は何ら問題がないのでしょうが、
まだ心が決まっていない人からすると、
「いちいち、そんなに急かさないでほしい」
と感じてしまうものですね。
しかも、数年前に
「私はこれをやりたい!」
と感じていたとしても、
数年たって、社会情勢などを始めとして、状況が変わってくると、
「あれ、私がやりたいのはこれじゃなかった……?」
などと自分自身のかつての決定に疑問を感じ始めてしまう人もいるでしょう。
特に、今は変化の激しい時代とも言われているので、
10年もすれば、10年前の社会の状況とは様変わりするようにもなります。
そのような中で、10年前の決断をいつまでも引きずっていると、
変化についていけなくなってしまう、
当初の想定と変わってしまった、
といったことも生じかねません。
ですから、時には、
自分の人生について落ち着いて考えてみる時間を確保することが大事になってくるのだと私は考えています。
しかし、常に
真面目に物事を考え続ける
というのも
「なんだか、疲れる」
と感じてしまうでしょうし、
「むしろ、将来が暗い気がして、辛くなってきた」
と感じてしまう原因にもなりかねません。
そういう人は、むしろ、ちょっと真面目過ぎるのかもしれません。
ですから、
たまには、
ボーっと空を眺める時間
というのも地味に大事になってくると思います。
余計なことを考えずに、
「今日も快晴だな……」
とか
「空は青いな……」
ということをただ何となく眺めるのです。
このような時間は一見無駄に見えるかもしれません。
しかし、
お風呂に入ってゆっくりしている時間
などと同じように、
ボーっと空を眺める時間
があることで、
リラックスはできるようになるでしょう。
そして、リラックスできるようになって暫くするとまた、エネルギーが戻ってくるようになります。
ボーっと空を眺める時間
にも価値があるのですね。
物事に真面目に取り組みすぎて、
「なんだか、疲れる」
とか
「むしろ、将来が暗い気がして、辛くなってきた」
と感じている人は、
偶には、ボーっと空を眺める時間も確保してみてください。