生きていく中で、
心の充足
というものを人はいつしか求めるようになります。
そして、
心の充足が得られないような状況に対してストレスが溜まっていくようになります。
例えば、
いくら高い年収が期待できるような職業であっても、
自分がやりたくない仕事
を何年も続けていかなければいけないとなった場合、
日に日に体にストレスが溜まっていくことになるでしょう。
そして、
ある時に
「さすがに体が厳しい。もうやめよう」
とギブアップして退職を決めてしまう場合もあれば、
「こんなの、飲まないとやってられん!」
とストレス解消のために多量のお酒に走ることもあるでしょう。
お酒に走ることなくとも、
「なんだか、むしゃくしゃしているから」
といった客観的にみると漠然とした理由で、
大量にクレジットカード枠を使用するなどして思わぬ浪費に走ることもあります。
そのような出費をその人がいとわなくなるのは、
そのような消費活動が
その人にとっての心の栄養になっているからでしょう。
このように、
心の栄養
を人が求めるのは、
心の充足が得られないような状況に対してストレスが溜まっていくため、それを埋め合わせるためでもあるのですね。
多くの場合、その人の周りの状況そのものを変えるのは容易ではなく時間がかかります。
したがって、状況そのものを変えるという大変な選択肢よりも、
ストレスを解消させるための購買活動を行う方が容易かつ即効性を感じられるため、そのような手段に手を出す人が多くなるようです。
例えば、
勤め人の場合、温泉、銭湯などの施設にあるマッサージ機に惚れて、自宅においてもマッサージ機の効用を実感したいという動機でこれを購入する場合もありますが、
実は、ストレスの元をどんどん断っていくと、自宅にマッサージ機は必要がないことに気づきます。
しかし、ストレスが当たり前になっている人にとってはマッサージ機は心の栄養を補給するために良さそうに見えるわけですね。
そもそも、なぜストレスをここまで感じてしまうのか?
まずは、そう考えてみることが重要でしょう。
そして、多くの場合、
自分のやりたいことと現実的にやっている(やらされている)内容に大きな齟齬があるから
という理由になるでしょう。
そして、
「自分のやりたいことが自分が望んだ状況でできている」
という状況の時が
幸せ
だと言えるのかもしれません。
では、そこまでの状況を揃えられないと幸せとは言えないのか?
と思うかもしれませんが、そうとは限りません。
「自分のやりたいことが自分が望んだ状況でできている」
という状態が未来において期待できる場合においても、
人は
心の充足
を感じることができます。
それはたとえ、現在において、ストレスまみれの状況であっても、
「今はこんな感じだけど、このまま頑張っていれば、数年後には、●●の状態になっているだろう」
という
未来への希望
が見いだせるとき、
人は強いエネルギーをもち、未来への希望という心の栄養を糧に頑張ることができるのです。
このような最高レベルの心の栄養を得られたとき人は自己実現に向かって爆走していくことになります。
そうなると、
マッサージ機も
栄養ドリンクも
必要なくなるのです。
「未来への希望」という最高レベルの心の栄養
は他の対処療法的なストレス解消手段をはるかに超えるほどの強い効用を持っています。
「今はこんな感じだけど、このまま頑張っていれば、数年後には、●●の状態になっているだろう」
そんな状態に入っただけで、
人はほのかに
未来における幸せの予感
を感じることができ、
心の充足を得ることができるようになるのです。
そのためには、
「自分が何によって心の充足を得られるのか?自分が大切にしている価値観はそもそも何なのか?」
ということをじっくりと考える時間が必要になるでしょう。
そして、
そのような時間を確保するためにはどうしたらよいのか?
すでに忙しいんだけどどうすればいいのか?
ということを考えることになります。
このようにして、タイムマネジメントの必要性に気づくこともあるのですね。
このように、逆算していくことで、
自分にとっての幸せとは何だろう、そのために今からできることは何だろう、
と考えていくと今から具体的にやるべきことが浮かび上がってくると思います。