いわゆる、節約系のサイト等を見ていると、
固定費から見直しましょう
といった話題をよく見ます。
要は、
多くの人は食費などを始めとした変動費から削ろうとしがちだが、それをやろうとすると、無理がたたったり、我慢をしなければいけないため、ストレスがたまりやすい、
場合によっては我慢することによるストレスによって反動が来てしまう可能性もある
といった話もあるため、
まずは、固定費から見直すべき
という考え方ですね。
確かに、これによって、
実は長い期間料金を払っているにもかかわらず全く使用していなかったサブスクリプションの存在に気づくことができたり、
実はスマホ代などの通信費についても同スペックでもっと安いプランが存在することに気づくことができたり、
実は家賃がもっと安いところに引っ越したほうが良さそうだということに気づくことができたり、
そういった効果があります。
したがって、上記のようなことを考慮しながらも、
変動費
に着目して家計を改善しようとする人は、
このような固定費の見直しがある程度終わった人になるのかもしれないですね。
ところで、変動費と言っても、
よく見ると、毎月のように似たような額を支出している場合があります。
多少前後はするものの、
例えば、食費のように
事実上の固定費
とも呼べるようなものがあるかもしれません。
このような品目が存在する場合、
このような事実上の固定費が発生する原因となる購買行動が存在します。
そして、このような購買行動は、
あなたの習慣
となっている場合が多いです。
例えば、
一日にコンビニに4回以上行くのが常態化している人の場合は、それ相応の購買行動が付随していますし、
逆に、1週間に1度スーパーに行ってまとめ買いをしている人の場合は、それ相応の購買行動が付随しています。
そのような一つ一つの行動が束になってあなたの習慣は作られていますし、
それがひいては、
習慣によって、本来は変動費だったものも実は固定費化している
ことにつながっている場合があります。
このような品目を見直す場合、
そもそも自分の現在持っている習慣とは何なのか?
といった自分の習慣の発見が必要になります。
人によっては長年の蓄積によって、
「これが当たり前だ」
と無意識に感じている行動などが存在し、それに対してそもそも疑問を感じていない場合もあります。
それは一つの固定観念にもなり得るものです。
まずは、そのような自分自身の持つ固定観念に気づくことが大事になってきます。
何かの固定観念によって、
本来は変動費だったものも固定費化される
のです。
ちなみに、
「変動費」や「固定費」という表現は家計やお金の話に見えるのですが、
実は、時間に関しても似たようなことが言えます。
すなわち、
習慣によって、本来は変動的な時間の使用だったものも固定的な時間の使用に転換される
わけですね。
例えば、銀行送金一つをとっても差が出ます。
①銀行送金を手元のスマホですぐに済ますことが習慣になっている人と
②わざわざ実店舗まで赴いてそこで銀行送金を済ますことが習慣になっている人とでは、
必要になる時間が全然違います。
①の人は手元にスマホさえ存在すればすぐに送金手続きができますが、
②の人の場合は、
実店舗まで移動する時間
がかかりますし、当然それに伴う外出も必要ですから、外出するための準備の時間も必要です。
また、実店舗の場合は送金の対応時間なども制限されています。
どちらの習慣を持っているかによって、必要になる時間のコストが違うのです。
①の人は②の人が存在することをそもそもよく知らないかもしれませんし、
②の人は①の人が存在することをそもそもよく知らないかもしれません。
そのため、
銀行送金に必要になるコストについて、
それぞれが固定観念を抱いている可能性があります。
そして、その固定観念をベースにした習慣によって、
本来は変動的な時間の使用だったものも固定的な時間の使用に転換される
状態になるのかもしれません。
お金の話もそうですが、このように、
習慣によって、本来は変動費だったものも固定費化されてしまう
そういった視点で、
自分自身の現在の習慣は何か?
と見直してみると新しい発見があるかもしれません。