国民的スポーツと言えば、
野球
がありますね。
そして、
野球のプレイの中でも一際目立つのは、
ホームラン
が出た時でしょう。
実況中継などでも大盛り上がりする場面です。
ボールが一気に場外まで飛んで行く様は、
たとえ野球のルールを知らない人であっても、
「すごい!」
と感じさせるものです。
それもあってか、
いわゆる
ホームランというのは、
一発逆転できるプレイ
として多くの喩えにも使われやすいです。
このように、あまりにも鮮やかで目立つ方法であるがゆえに
人生においても、
人生一発逆転ホームラン
のようなものを狙いたくなる人はたくさん出てきます。
例えば、
宝くじで高額当選を夢見ている人
や
株取引でテンバガー
を狙うなどの場合です。
しかし、野球を見ているとわかる通り、
よほど選手間での実力差がない場合でもない限り、
ホームランにはなかなかお目にかかれません。
いわゆる、
ヒット
の場合であっても、
打率が3割を超えてくると
「すごい選手だ!」
と言われるレベルなので、
ヒット以上に難易度が高いと思われるホームランを狙うのは大変だということは素人でもなんとなく勘づきます。
ところで、野球においては、ヒットやホームランという形以外にも
送りバントで得点を狙う方法もあります。
送りバントはバントをした打者がアウトになってしまうリスクがありますが、それなりに高い確率で、1塁ランナーが2塁に進める可能性があります。
野球はそのルール上ランナーが塁を進めていくことで得点していくゲームなので、
このような
送りバント
で地味ながらも得点を狙うという戦略は
「どうしても1点がほしい」
という場合に有効になるようです。
バントの場合はボールが高く飛ぶことはほぼないので、
この戦略は野球を観戦している方からすると、
「非常に地味」
であったり、
「面白いプレイではない」
と感じるものです。
しかし、
「どうしても1点がほしい」
という状況では、
ホームランやヒットを狙うという強硬策よりも、
送りバントで確実にランナーを進めるという戦略の方が有効になる可能性があります。
このように、
「どうしても1点がほしい」
と思った場合に限らず、
ホームランやヒットのように派手に得点を狙っていくのは難しい場合もあるため、
日ごろからコツコツと1点ずつ稼ぐことも同時に重要になってくると考えられます。
すなわち、
人生においても、
人生一発逆転ホームラン
だけを狙い続けるよりは、
人生送りバント
を継続的に狙い続けて、1点1点を取り続けつつも、
余裕が出てきたら、
ヒットやホームランをを狙うといったやり方の方が安定しやすいと考えられます。
人生送りバント
というのは、
「退屈な仕事でもコツコツと続ける」
とか
「一見しょぼそうなことでもコツコツと続ける」
といったイメージになるでしょう。
人生送りバント
を狙い続けている間は
「つまらない」
「退屈」
と感じるかもしれません。
しかし、それらは確実に1点1点を稼ぐ手段でもあることが多いです。
人生送りバントで地味に得点を重ねつつ、
人生一発逆転ホームラン
もリスクを取りすぎない範囲で、時折挑戦してみる。
そういった気持ちでいたほうが、
安定したプレイが可能になるでしょう。
人生一発逆転ホームランだけを狙うのではなく、人生送りバントを狙い続ける生き方も立派な戦略と言えます。