仕事をしていて頻繁に思うことは、
仕事においては、事前の準備が非常に重要になる
ということです。
「仕事の良し悪しは着手の速さで決まる」
と言われるくらい、
すぐにやる力
先延ばしにしない力
というのは大事になりますが、
そのレベルをさらに超えたところを考えると、
前倒しで仕事を進めてしまう力
が更なる仕事のクオリティを高めるためにも必須と言えるでしょう。
これは、
今目の前にある問題だけではなく、将来において生じる可能性がある問題までも考えられる力
とも言えるでしょう。
これは、例えば、
日常生活において、ゴミ箱に物が溜まるごとにゴミ袋をゴミ収集場所に持ち込むという行為を行っている人にとっては、
溜まったゴミ袋をゴミ収集場所に持ち込むという動作が仕事になるわけですが、
もっと先のことを考えられる人になると、
「そもそも、ゴミがたくさん出なければ頻繁にゴミ袋をゴミ収集場所に持ち込む必要がない」
ということに気付きますし、
「ゴミ袋が満杯になってしまうまでの時間が延びれば、それだけ溜まったゴミ袋をゴミ収集場所に持ち込むという動作の数自体を減らすことができる」
ということに気付くことができますし、
このような気づきに応じて前倒しで対策を練ることが可能です。
目の前に振ってきた仕事をできる限り早くやる力というのも実務的には非常に大事ですが、
このような先送り癖を治した人は
さらに上のレベルである
仕事を前倒しで行う習慣
というのを意識してみることが重要になるでしょう。
「前倒しと言われても、何をするべきなのかが全く分からない、だって仕事がまだ来ていないから……」
と感じる人もいるかもしれませんが、
前倒しで仕事をするというのは、
将来において発生する可能性がある問題を考えて対策したり、防ぐことを必然的に含むことになるため、
将来予測が可能な程度に事前に勉強が必要な事柄です。
社会人になってからは勉強する人が少ない……
ということはよく言われますが、
これは、
「目の前に来た問題だけを扱えばよい」
という仕事観から必然的に導かれる光景でしょう。
何故ならば、それさえなんとかすれば誰かから怒られることはないからです。
逆に、
「目の前に来た問題だけを扱えばよいわけではない、将来的な予測などもして、対策を考える必要がある」
という仕事観を持っている人は、
しっかりとした仕事を行うためには、社会人になってからも勉強を継続する必要があるということに気付くのです。
前倒しで仕事を行えるようになるとクオリティが明らかに上がります。
何故ならば、このような仕事の仕方を意識している人がそもそも少数派であり、
このような人は、
他の人が仕事において気づかなかったことにも気づき得る人物だからです。
前倒しで仕事を行えるようになるとクオリティが明らかに上がります。
そして、そのためには
「目の前に来た問題だけを扱えばよいわけではない、将来的な予測などもして、対策を考える必要がある」
という仕事観のアップデートが必要になるのです。