何かの道具を使いこなす。
そういった意味では、英語学習と整理整頓には意外な共通点があると考えています。
例えば、
「家の中にたくさん物はあるけれどもなんだかんだで使いこなせていない」
という人がいるように、
「英語を勉強したいと思って英単語を取り敢えずたくさん覚えてみたがなんだかんだで実践では使いこなせていない」
という人も存在します。
これは、ファッションにおいても、如実に現れます。
センスがない人は、たくさんの衣類を取り敢えず買い込んでしまいがちですが、
逆に、
オシャレな人は最低限の衣類をストックしつつ、それを状況に応じて適切に着こなすことができるのです。
また、食器の数や家具家電の数などにも注目です。
例えば、
食器類の中には実は使用用途が現実的に限られてしまっている物があり、それを上手い具合にまとめることができれば、たった一つの食器だけで様々な用途に使用することができます。
例えば、マルチポットのような家具を使いこなせれば、家具の数自体を大幅に減らすことも可能であり、
その分、シンプルな台所にすることもできます。
いわゆる、片づけや整理整頓が上手い人というのは、
このように、限られた物を自分の需要に応じて使いこなすのが上手いのですね。
同じように、いわゆる英語が上手い人というのは、少量の基本単語を上手く使いこなせている人が多い印象です。
彼らは、普段の生活から、
「この単語を使って上手く文章を創れないかな?」
と考えている癖がついているため、
新しく難解な単語を覚えることなく、他人とうまい具合にコミュニケーションを行うことが可能になります。
新しい英単語を覚えるというのももちろん大事ですが、
このように、
「今知っているいる単語を如何に使いこなすか?」
という視点を持っていると、
あなたがいらぬ苦労をする可能性が減っていくでしょう。
ついつい、
○○という物がないと××ができない
と私たちは考えてそれに固執しがちですが、
実は、
××をするためには、今手元にある△△を使いこなすだけで十分だった
ということもあるものです。
「英単語なんて全然覚えられないから英語学習とか全然無理だわ……」
などと考えてしまう人は多いですが、
トップレベルのグローバルビジネスエリートに求められる英語レベルは別にしても、
実は、最低限のコミュニケーションを行うためには、そこまで難解な英単語を大量に覚える必要がありません。
場面によっては、最新の翻訳機を使いこなすだけでなんとかなる場合もあります。
○○という物がないと××ができない
という
ナイナイ思考は
私たちの可能性を狭める可能性のある考え方です。
これは、
「○○を手に入れなければ目的が達成できない、しかし、○○を手に入れるのはめちゃくちゃ大変そう……」
などと考えた瞬間に夢や目標を諦めてしまいがちです。
しかし、実は、
××をするためには、今手元にある△△を使いこなすだけで十分だった
ということに気付くだけで一発で問題が解決してしまうことだってあるのですね。
手元にある物を使いこなせているのか?
それを時折考えてみると様々な場面で今以上にあなたの可能性が広がっていることに気付くことが可能になるでしょう。