転機が訪れるとき、人は重大な決断を下すことがあります。
それは例えば、
「勤め人をやめて起業しよう!」
というものかもしれませんし、
「今の職業はやめて医学部を受け直そう!」
というものかもしれませんし、
「やっぱり、離婚しよう!」
というものかもしれません。
このように、自分の決断によって自分自身の人生を変え、自ら転機を創り出すことができますが、
この際の決断にはリスクが伴います。
リスクの中身としては時間もありますしお金もあるでしょうが、
実は最大のリスクや障害となりやすいのは人間関係です。
例えば、起業を決断した人に対して、
「どうしてここでずっと働いてくれないのか、あなたにはガッカリした」
と言う人がいるかもしれませんし、
転職を決断した人に対しても、
「あなたにはこの職が合っていると思っていたのに、ガッカリした」
と言う人がいるかもしれませんし、
離婚を決断した人に対しても、
「ずっと、結婚したままのほうがいいのに。あなたにはガッカリした」
と言う人もいるかもしれません。
このように、あなたが考えに考え抜いた決断に対して、
「あなたにはガッカリした」
と言う人や、
「そんな悪魔の誘いには乗らない方がいいよ」
「やめた方がいいよ」
「失敗する人が多いって聞いたよ」
などと不機嫌になったり、決断を翻すようアドバイスをしてくる人も出てくるかもしれません。
このような悪意のないコメントをされることによって、
「やっぱり、私の決断は間違っていたのではないだろうか?」
「今からでも遅くはない、撤回した方が良いのではないだろうか?」
と考え始めてしまい、その場に踏みとどまってしまう人もいるかもしれません。
それほど、多くの人にとって誰かの期待を裏切ることは精神的に重荷となるものです。
この重荷に耐えられなくなり、せっかくのチャンスを掴むことをやめてしまう人もいるかもしれません。
しかし、
あなたの英断は他の誰かを「ガッカリ」させるもの
であるため、これは残念ながら避けては通れないものです。
あなたの決断は、その重要度が高ければ高いほど、誰かの期待を裏切るものなのですね。
誰かの期待を裏切ってしまうと、あなたが特に犯罪となるようなことをしてなくとも、
まるで自分が「加害者」になってしまったかのような気持ちになってしまうわけです。
そして、罪悪感による心の痛みが生じます。
しかし、この心の痛みを乗り越えてしまえば、新しい可能性と出会えるかもしれないのです。
逆に、乗り越えなければ現状維持が続くことでしょう。
今までのあなたの人生と代り映えのない人生がこれからもまた続くことでしょう。
本当にそれでよいのか?と考える必要があります。
あなたの英断は他の誰かを「ガッカリ」させるもの
これはもうそういうものだと思って、自分の中で受け止めていくことがあなたの人生において重要になることでしょう。