何か不祥事が起こった際や、ミスが発覚した際に、あなたはどんな反省をするでしょうか?
あるいは、他人に反省を促すときにどのようなことを話すでしょうか?
例えば、
「今度からは気を付けてください」
とか
「今度からはちゃんと確認してください」
といったことを話す人が多いことは想像がつきます。
そして、
「今度からは気を付けてください」
とか
「今度からはちゃんと確認してください」
といったことを言われた側としては、
「申し訳ありません」
とか
「次からは注意します」
といった言葉を返す流れがもはや定番です。
しかし、次の日ぐらいまでそのような指摘が有効だったとして、それが未来永劫続くことは稀でしょう。
次の日ぐらいは、
「しっかりと確認しなければいけない」
といった強い意志力を持って確認をするかもしれません。
しかし、人生は常に安泰ではありません。
「色々忙しくて」
とか
「色々と疲れてしまって」
と言いたくなるような状況に陥ることもよくあるのです。
このような状況に陥る可能性が低い人の方が少ないはずです。
そのような状況に陥ってしまっても、
「気を付ける」
とか
「しっかりと確認する」
といったことができる人はそう多くはないことでしょう。
私としては、
「気を付ける」とか「ちゃんと確認をする」には基本的に頼れない
と常に考えています。
それどころか、
「主観的には、気を付けているつもりだったけど、実は抜けていた」
とか
「しっかりと確認するつもりだったけど、時間がなくてやりたくてもできなかった」
といったシチュエーションの方がほとんどの人は多いのではないか、と考えています。
このような事態になりかねないので、
そもそも自分が確認しなければいけないこと自体を減らす
ということを常日頃から考えざるを得ないと考えています。
これは、
①自分以外の人に頼る
という方法も考えられますし、
②人ではなく、コンピュータ等のシステムに頼る
という方法も考えられます。
①については人を雇うことや外注をお願いすることになるかもしれません。
とはいえ、①においては結局人間の力に頼っているので、ミスが生じる懸念も捨てきれません。
できる限り、②ができないのか、と常日頃から考えておく必要があると思います。
また、
「気を付ける」「ちゃんと確認をする」には基本的に頼れない
と考えておかないと、
何か不祥事が起こったときに、
「あの人がちゃんと確認しなかったからいけなかったのでは??」
と
犯人捜し
をしかねず、人間関係の悪化にもつながりかねません。
「気を付ける」「ちゃんと確認をする」には基本的に頼れない
という発想は、そういう意味でも大事になると考えています。