あなたの身近な人物に、
「この人は何故そんな視点で物を考えられるのだろう?」
とか
「そのようなひらめきは全く思いつかなかった」
と思わされる人は存在しないでしょうか?
そのような人を見ると、
「こんなひらめきをすることができるなんてこの人は天才なのかな?」
とか
「自分とは頭の出来が違うのかな?」
などと思いがちです。
しかし、そのような人に対して、
「この人は自分とは全く違う人」
「自分は全くと言っていいほど才能がない」
と思う必要は、もしかしたら、ないかもしれません。
例えば、あなたの思いつく限りで、このようなひらめきを生み出せる人の様子を思い出してみてください。
イメージできましたか?
おそらくは、
「どこか余裕のある様子」
が思いつきませんか?
少なくとも、
切羽詰まった様子でパッと思いついたひらめきを話す
という人はあまり多くはないのではないでしょうか?
多くの人は目の前にやらなければならないことがあって、それによって焦ってしまうと視界が閉ざされてしまいがちです。
そのような状態の時には、余裕が全くないので、俯瞰的に物を見ることができなかったり、他の人とは違った視点で物を見ることが困難になります。
あなた自身も
「ようやくこの業務に慣れてきた気がする」
といった余裕が生まれて初めて、
「……あれ? そういえば、これってどうなっているのだろう? あれはどうなんだろう? 気になってきた」
とあれこれ考えを巡らせるようになるのではないでしょうか?
そして、余裕を持ちつつも、
「あれってどうなんだろう?」
と知的好奇心の赴くままにいろんなことを考えられるようになった経験があるのではないでしょうか?
他人を驚かせるようなひらめきというのはそのような状態で出てきやすいのかもしれません。
天才的なひらめきができる人は多くの人にとってあこがれの的だと思います。
しかし、
余裕がなければ素晴らしいひらめきはなかなか生み出せない
という現実もあるのかもしれません。
普段の生活に追われてしまうと、なかなか余裕を創り出すのが困難になってしまい、新たなアイデアを生み出しにくくなります。
如何に今の生活の中で余裕を創り出すか?
そのような視点で考え試行錯誤を重ねると少しずつ人生は開けてくることでしょう。
場合によっては、たったの一秒というレベルでこだわりを持って試行錯誤をした方がいい場合もあります。
このような積み重ねを通じて、
素晴らしいひらめきを生み出せる人
に近づくのかもしれません。