以前から
「AIは優秀な秘書や部下であり、優秀な上司であれば使いこなすことができそうだ」
といった言説が流行っていました。
個人的には、これに加えて、
「AIを自分の先生として指導してもらう」
といった使い方も面白いと感じています。
最近では、AIが教育分野にも進出してきており、AIを先生として指導してもらうことで破壊的なフィードバックループが可能になっています。
AIによる教育は、人間の先生や先輩に指導してもらう場合とは異なる特徴があります。
AIによる個人の学習サポート
AIを先生として指導してもらうことで、個人の学習サポートが可能になります。まず、AIは一人ひとりの学習レベルや学習スタイルを把握し、最適な学習方法や学習計画を提供することが可能です。また、AIは就業時間どころか24時間体制で学習サポートを提供することができるため、深夜も含めて自分の都合の良い時間に学習することができます。
一方、人間の先生や先輩は、ある程度の人数に対して指導するため、個人の学習レベルや学習スタイルに合わせたサポートを提供することが難しい場合があります。
また、指導時間や場所に制限があるため、自分の都合に合わせて学習することができない場合があります。
特に職場の先輩に何かを教えてもらいたくとも、最近の先輩は明らかに忙しそうな場合があって、「ちょっと話しかけにくいかも」と感じさせてしまうことが多かったり、リモートワークなどをしていると、「そもそも先輩の様子がわからないので上手く聞けない」といった事態があり得ます。
さらに言えば、年次によっては、
「わざわざそんな初歩的な質問を私にするの??」
「それは自分で調べてよ」
といった反応が返ってくる懸念も存在するため、それを思うと怖くてなかなか先輩に話しかけることが難しいと感じている人も存在するようです。
AIによる学習の質の向上
AIは、大量のデータを解析し、学習内容を最適化することができます。そのため、AIを先生として指導してもらうことで、学習の質を向上させることができます。例えば、AIによる学習システムを導入することで、生徒の理解度や問題解決能力を高めることができます。
一方、人間の先生や先輩は、限られた経験や知識をもとに、生徒に最適な学習方法や学習計画を提供することができます。しかし、人間の先生や先輩は、生徒一人ひとりの学習状況をリアルタイムで把握することが難しい場合があり、生徒の学習の質の向上に限界がある場合があります。
さらに言えば、人間の先生や先輩の場合には、指導するために口を使って発声をすることがありますが、発声そのものにも時間がかかります。AIの場合には、チャットとしてすぐに出力することが可能であるため、回答が返ってくるまでにほとんど時間がかかりません。
AIによるフィードバックの提供
AIは、生徒の学習状況をリアルタイムで把握し、フィードバックを提供することができます。このフィードバックを元に、生徒は自分の弱点を把握し、改善点を見つけることができます。また、AIは生徒の学習状況を蓄積し、個人の学習履歴を作成することができます。この学習履歴を元に、生徒は自分の学習の進捗状況を把握することができます。しかも、その膨大なデータを分析するためにほとんど時間を要することなく一瞬で処理することすら可能です。
一方、人間の先生や先輩は、生徒の学習状況をリアルタイムで把握し、フィードバックを提供することができますが、限られた時間の中で行うため、生徒に十分なフィードバックを提供できない場合があります。
このように、AIによる教育は、人間の先生や先輩に指導してもらう場合とは異なる特徴があり、人間に指導してもらう場合よりもはるかに破壊的なフィードバックループを受けることも可能になります。
まとめ
AIを先生として指導してもらうことで、個人の学習サポートや学習の質の向上、フィードバックの提供など、様々なメリットがあります。一方で、人間の先生や先輩に指導してもらう場合とは異なる特徴があるため、教育の方法を選択する際には、それぞれの特徴を理解し、適切な方法を選択することが重要です。
これは、現段階では、人間の先生や先輩だけが感じ取れる情報や対応方法があると考えられるためです。これは、特に、対面で向き合った場合に人間は私たちの想像よりもはるかに多くの情報をお互いに交換し合っているためです。
今後ますますAIが教育分野に進出してくることが予想されるため、AIを活用した教育システムの開発が期待されます。