色々な人を見ていると、
特に、
難関試験
と呼ばれるものに対して、
早期に合格しやすい人
と
なかなか合格できない人
と明確に分かれやすいのですが、
前者にある明確な特徴は、
早い段階で過去問を既に解いている
という点にあります。
逆に、
なかなか受からない人というのは、
「まだ私の勉強の進度では過去問に挑むのは早すぎる」
とか
「過去問が難しすぎて解ける気がしないから解きたくない」
などと思いつく限りの言い訳を並べつつ、全く過去問に手を付けようとしない、という特徴があります。
何故、
早い段階で過去問を既に解いている
人たちが早期に難関試験にも合格しやすいのかというと、
「このレベルじゃないと合格はできない」
という基準を早期に掴んだうえで、
そこから逆算思考で今自分がやるべきことに対して注力することが可能だからです。
難関試験に合格するという抽象的な目標だけでは逆算思考はできません。
①実際に到達しなければいけない具体的なレベル
を把握し、
②自分の現状
を把握し、
③②である自分を①に近づけるための努力を試行錯誤しながら続ける
ことを高速で行う必要があるのですね。
学習の分野にとっては教材があまりにもしっかりとしているがために、
あなたが過去問に挑む勇気がなくとも、
①、②、③のプロセスを踏ませてくれるため、この構造になかなか気づきにくかったりするので、注意が必要です。
なんとなく自分が頑張っていたら受かった、というおよそ役に立たない成功体験だけがこの場合残ってしまうため、今後の参考にならないことが多いです。
そのような成功体験を積んでしまうと、
「私は頭が良くて頑張っていたから受かった」
という認識になってしまうことから、
別の分野の学習の進度に困難が生じた場合、
「私は頭が良くて頑張っているのにもかかわらず、上手くいかないのは何故なの?????」
という無意味な悩みを抱えやすくなります。
この場合、メンタル面でも悪影響があるため、上記のような発想に陥らないようにくれぐれも注意する必要があります。
これは難関試験に限らず、人生におけるあらゆる目標達成においても言えることです。
①実際に到達しなければいけない具体的なレベル
を把握し、
②自分の現状
を把握し、
③②である自分を①に近づけるための努力を試行錯誤しながら続ける
ということを無限に繰り返す必要があるのです。
そして、①を知って、②という現実を直視することは非常に辛い気持ちになるかもしれませんが、ボロボロになる覚悟を持ってでも、過去問に挑んだり、フィードバックを得ることが大切なのです。
「過去問が難しすぎて解ける気がしないから解きたくない」
「ボロボロになりたくない」
と思う気持ちは誰しもあります。
しかし、そのような人が多い中で、「敢えて」逆を取れるようになると、一気に有利になります。
コンフォートゾーンと異なり、快適な領域から少し外に出たラーニングゾーンはストレスを感じますが、その分学習ができるため、今後のあなたの成長につながります。
難関試験に挑戦している人は早く過去問を解きましょう。
そして、その他の目標設定をしている人は、早いところ求められる具体的なレベルを知って、有益なフィードバックを受けるために挑戦をしましょう。
難関試験には、ボロボロになることを覚悟の上で、過去問に挑む勇気を持った人ほど早く受かりやすいのです。