世間的には、「暗いキャラクターの人よりは明るい人の方が好ましい」とか、
「陽気なキャラクターの方が魅力的」
といった通念があるような気がします。
このような話を聞くたびに、私のように比較的(?)暗い人は微妙な気持ちになっているような気がします。
ともすれば、「孤独な人は寂しい」というのもここに通じる考え方なのかなと思います。
話は変わって、最近聞いた話で興味深かったのは、「家族が充実している人よりも友達との関係が良い人の方が幸福感が高い」という話です。
ここから、「友達は大切にした方が良い」という話を導き出すことは簡単ですが、私が着目したのは「友達との関係が良い人の方が幸福感が高い」とされている「理由」の方です。
どうやら、友達との関係の方がより幸福感を感じやすい原因は
「新しい体験をする機会が増えるため」
のようです。
逆に、「新しい体験をする機会」を増やしたら友達がいなくても家族との関係が充実していれば幸福感が高いらしいのです。
また、友達とされる人がいても、「新しい体験をする機会」がない関係だと幸福感は高くないようなのです。
これは、家族と適当に過ごしていてもそれはルーティーンの日常を過ごすばかりで、それだけではつまらないということなのかもしれません。
たまにしっかり家族で遊びに行ったりイベントごとをやっている家族は幸福感が高いようです。
たまに会う友達の方が面白い話を聞くことができたり、面白そうなところに一緒に行って遊べるから「新しい体験をする機会」を増やしやすいということなのでしょうね。
思えば、ゲームでも漫画でも、ドラマでも、人気があって続いていくものというのは常に、イベントというか「新しい体験をする機会」を与えてくれたり視聴させてくれて私たちを楽しませてくれます。
自分ではどうしても億劫になってしまう行動も、かっこいい主人公がリスクをとってやってくれて、私たちはなんのリスクも取らずにそれによって起こるイベントを見て楽しんでいるわけです。
少女漫画なども見ていて思いますが、冴えない主人公に対してとても気を利かせた行動やセリフを言って口説いてくれるヒーローは非常に魅力的にうつります。
「現実の人だったらここまでできないだろうな、だってリスク高いもん…」
と思いながら、私はこのような話を見ています。
逆にいえば、このようなリスクをとって何かをやってくれる人というのは、リスクを怖がって何もせずに「何かいいことないかな…」「何か楽しいことあったらいいのにな」と適当に生きている人にとってかなり魅力的に見えます。
このようなリスクテイカーはともすれば行動が自分勝手になったりしてしまったりすることもありますが、それでも何もしていない人に比べると目立ちますし、人生楽しそうです。
人生というゲームにおいても淡々と作業してレベル上げするだけでは楽しくなく、定期的にイベントが生じたりした方が楽しいです。
そう考えると、性格的に暗いとか明るいとかは根本的に関係がなくて、「自分の力で小さなものでいいからイベントを起こせる人」こそが人生を自分自身で楽しみつつ、他の人も楽しませることができるのではないかなと考えています。
一般的に、明るい人が魅力的に見えるのは他人に対して何かしらのイベントを提供する機会が多いためなのかなと思います。
暗い性格の人でも、さりげなくイベントを起こしている人ならば、他人から見て魅力的に映るのではないでしょうか。
何よりも、自分の力で日々の生活の中でイベントを起こせるようになったらそれこそ人生が楽しくなって充実したものにすることができるんじゃないかなと思います。
このような「毎日小さなことでも良いから何かしらイベントを起こすこと」をもし「習慣化」することが出来たらもう楽しい人生は確約されたもの同然では?と考えています。
私も毎日ブログを書くようにしていますが、これも自分の人生を充実させることが出来たらなと思いながら取り組んでいます。
毎日少しずつでも良いから前進していきたいなと思います。