キャッシュフローゲームを10回やると経済的自由達成のためのマインドができる②の続きになります。
今回はタイトル通りキャッシュフローゲームにおける職業カードについてです。
人気のある高給職である「医者」
キャッシュフローゲームにおいては一番最初に予め用意されている「職業カード」というのを選びます。
実は、この職業カードの選択はかなり重要でして、一度選んだらプレイヤーのスペックが固定化されるというのがこのゲームの特徴です。
そして、私が色々な人と一緒にゲームをやっていて気づいたことは、
あまりにも「医者」が人気すぎる
ということ。
色んな職業がある中で、「医者」という職業カードの特徴は
①全職業の中で一番高い収入
②全職業の中で一番高い支出
③全職業の中で一番多い初期キャッシュフロー
の3点です。
アメリカ初のゲームなので、単純に1ドル=105円で日本円に直したスペックは、
①額面年収1663万円
②年間支出1215万円(純粋な生活費のみではなく、税金もここに含む。月支出が約101万円)
③年間初期キャッシュフロー447万円(月あたり約37万円)
あたりでしょうか。
要するに、典型的な、めっちゃ稼いでいるけど、めっちゃ浪費しまくっている人
を描いているということです。
(もっとも、ここまで浪費しまくっている設定なのに年間450万円は貯められるというのですから医者はやはりすごい・・・・・・)
キャッシュフローゲームにおいてのクリア条件は支出≦不労所得ですので、
②の全職業の中で一番高い支出、というのがクリア条件の難易度を上げているという設計になっています。
逆に、全部の職業の中でもっとも支出が少ないビルの管理人は年間支出が約120万円(月支出約10万円。税金も含む。)です。この方がクリア条件は緩いです。
しかし、それでも色んなプレイヤーはこのゲームで医者を選びがちです。
というのも、医者は③初期キャッシュフローが大きいからでしょう。
このゲームでは、頭金約2100万円相当を要する「大型マンション」を購入することができれば、どの職業でもクリア可能です。
医者の場合、初期キャッシュフロー447万円を単純計算で5回得ることができれば2100万円を用意できるので、もうクリア自体は見えると言うことになります。
医者として5年間は働きづめになってとにかく耐えるという戦略ですね。
現実的には、大型マンションを購入する機会に恵まれない可能性もあるので、他の資産も買うことを検討せざるを得ないのですが、その場合でも、医者のように初期キャッシュフローが大きい職業の場合、最悪しばらく何もしなくても給料を得ているだけで種銭を得ることが可能ですので、色んなチャンスに早期の段階で恵まれます。
そのため、色んな戦略がとにかくとりやすく、ゲームを面白くしているという意味で医者はプレイヤーから絶大な人気がある、ということでしょう。
もっとも、先に書いたように「医者」の最大の弱点はその支出が多すぎることであり、downsideやbabyのマスにあたってしまうとかなりの痛手を被ります。
この弱点を意識しつつも「医者」はゲームを進める必要があります。
「医者」の給料で、「ビルの管理人」のように生活すると最強の職業カードになる
キャッシュフローゲームでは、職業カードを選んだ時点で、収入、支出などがほぼ固定化されてしまいます。
しかし、当たり前ですが、現実世界に生きている私たちにとっては収入や支出は固定的なモノではありません。
収入も支出もある程度の範囲まではコントロール可能です。
そして、仮に「医者」レベルの給料を得ながら、「ビルの管理人」のような生活をすると、莫大な初期キャッシュフローを得ることができます。
これによって、早期の段階で様々なチャンスを得ることが可能になると思います。
偶に、
「稼ぎまくって年収1000万円を得ることが幸せであるとは限らない、年間100万円で暮らすことができる人格もまた重要だ」
という話を聞くことがあります。
私としては、もちろんこれには同意しています。
しかし、どうせならば両方目指しても良いのではないでしょうか。
高収入かつ低支出での生活を両方実現できることは、単体の達成よりもより強い効果をもたらすと感じています。
このような「医者」を超える最強の職業カードになることによってまた違った景色が見えてくるのでは無いかと思います。
キャッシュフローゲームは、初期キャッシュフローをなるべく高めることについても重要な示唆を与えてくれていると思います。