最近は、リモートワークでも仕事ができるようになってきました。
在宅勤務が初めは推奨されていたので、私も2020年はほとんど自宅でパソコンを触っている機会が多かったのですが、よくよく考えると、リモートワーク=在宅勤務というわけではないんですよね。
したがって、2021年に入ってからは自宅だけに限らず、試験的にファミレスに行ってみたり、喫茶店に行ってみたり、ということも試していました。
これは自宅で仕事をするのに段々飽きてきたからというのもあったかもしれません。
また、今後もしかしたらアドレスホッパーのような生活をすることもあり得ると考えたこともあって、自宅以外の場所でリモートワークで仕事ができるような場所をしっかりと探しておいた方が良いかもしれないという問題意識もありました。
そこで、ここ数ヶ月は、いわゆるコワーキングスペースの月額プランの内、一番安かった平日昼間のみのプランをまずは使用してみました。
結論を言うと、私が使用していたコワーキングスペースは割と良かった物の、場所によってはそこまでおすすめできるわけではないかも?という感覚です。
まず、コワーキングスペースはそのコンセプトからして、働く人同士の交流のようなものがあるというニュアンスの宣伝文句を見るのですが、
そもそも、コロナ禍において敢えて他人に話しかけるということそのものがハードルが高いです。
しかも、コワーキングスペースを使用しているのはどうやら男性客がメインのようで、割と女性の方は自宅で完結する仕事をしていることの方が多いようです。
何故、男性客の方が多いのかは若干謎ですね。。。
そして、私が使用していたコワーキングスペースにおいては飲料水、紅茶、緑茶、コーヒーなどが飲み放題の場所でしたが、どうやら場所によってはそんなものは提供していないようです。
また、私が使用していたコワーキングスペースは若干お菓子のようなものも置いてありましたが、それも置いていないコワーキングスペースの方が多数派のようです。
また、私が使用していたコワーキングスペースは本なども置いてありました(しかも結構良い本が多かったです)が、コレも勿論、他のコワーキングスペースにおいては置いていないところの方が多いようです。
私は本を読むのが好きなので、本を読み放題と言うこともあって、そのコワーキングスペースにおいては仕事を行う傍ら本を読みまくっていました。
このように、限定的な条件の下でコワーキングスペースを使用することができたのでかなり良い場所であったという感想ですが、しかし、ここ数ヶ月でそのコワーキングスペースにおいてほとんどの本を読み終えてしまったので、敢えてここを課金して維持するまでもなくなってきた、というのが正直な感想です。
他のコワーキングスペースにおいては、そもそも設備がかけているところの方が多いようですので、今後常態的に使用するのか?と問われると結構微妙だなあと考えています。
学生時代のような、大学の飲み物飲み放題の場所でひたすら勉強できる、というような空間が私にとってもしかしたら一番望ましいのかもしれませんね。
そうすれば、図書館で本を借りて、そのまま食堂に行って、飲料水を飲みながら、そこで永遠に本を読みながら勉強したり、合間に仕事したりすることができるわけです。
このように考えると、私が求めているのは、実はコワーキングスペースと呼ばれる物ではなく、大学施設なのではないか、と思い始めました。
思えば、大学生の頃は、自分の好きな勉強をしながら永遠に図書館にいたり、自分の自習室のような所に行ったり、サークルに顔を出したりするなど、同じキャンパス内において空間を一日に何度も変更することによって集中力を保ちながら色んな事をやっていた記憶があります。
そう思うと、私にとっては、大学という場所に自由に出入りし、そこの施設を使用できる権利のようなものがあることが一番望ましいのではないか、とも感じ始めています。
もっとも、コワーキングスペースの平日昼間プランを使用した場合の効用としては、かなり大きい物がありました。
具体的に言うと、自宅以外の働く場所を一日に2回ぐらいは切り替えることができたためです。
例えば、朝早く起きた後に、まず始めにほとんど誰も来ていないであろう時間帯に勤め先に行きます。
そこで、しばらく仕事をしていると、コワーキングスペースの使用可能時間が迫ってくるので、そのタイミングで勤め先からコワーキングスペースに向かいます。
大抵、この辺りの時間帯になってくると勤め先の他の人たちは出勤することになるため、彼らと全く逆方向に進むことになります。
すなわち、普通の人たちよりも遙かに朝早い時間帯に出勤し、集中して業務をそこそこ行った後普通の人たちが出勤する頃にはもう(物理的には)退社してしまうわけです。
そして、そのまま、コワーキングスペースにおいて、昼間の時間帯をフルに使用します。
そうすると、夕方を過ぎた頃にコワーキングスペースの使用可能時間帯が終わるため、そこから更に再び勤め先に行きます。
このタイミングでは既にいわゆる定時は超えているため、勤め先にはほとんど人はおらず、コロナ感染リスクも低くなります。
すなわち、普通の人たちが退社するタイミングで再び勤め先に(物理的に)行って残りの仕事を行う事になります。
そうして、日付が変わる頃、終電辺りまで勤め先にいて、仕事などをした後、ここでようやく家に帰ることになります。
こうすると、勤め先→コワーキングスペース→勤め先という形で仕事をする場所を一日において2回切り替えた上でオフィス特有の他人に話しかけられてしまうストレスのようなものも受けなくなります。
ビジネスパーソンの中には、土日に出勤した方が集中して仕事ができる人もいるようですが、そういう人はおそらくオフィスにおいて同僚などから急に話しかけられたりすることが苦手な人だと思います。
人が多すぎることによってストレスを感じてしまいやすいのかもしれないですね。
そういう人は、私と同じように、平日であっても普通の人はほとんどいない時間帯を狙ってみるとかなり集中して業務をこなすことが可能になるのではないか、と考えています。
もっとも、上記の働き方ですが、労働時間的にはスーパーハード(自宅にいる時間が0時から6時ぐらいまでしかない)なので、若くて体力のある、そして、仕事が好きな人以外はあまりおすすめできない手ではあります。
しかし、その半面で、私の場合は、仕事などをする場所を一日の内に何度も変えることによって集中力や気力をある程度維持することが可能になるということがよく分かりました。
こういう、「場合によっては、こういう働き方もあり得るんだな」というある意味貴重な経験ができたという意味で、今回コワーキングスペースの平日昼間プランを使用してみた意義は大きかったと感じました。
今後は、コワーキングスペース以外の空間も積極的に試してみた上で、どのような空間であれば自分が居心地良く過ごすことが可能なのか、検証していきたいと思います。
これに関連して、上記で、さりげなく、大学施設が一番良いかもしれない、という仮説も立てているのですが、もしかしたら、私はいわゆる勉強ができる空間を求めて大学生に戻るという選択肢も今後とりうるのではないか、とも考えています。
それは、海外留学という形かもしれませんし、日本の大学生に再びなるという方向性かも知れません。
これらの選択肢は、普通の勤め人にとってはなかなか取りにくいかもしれません。
短期であれば、企業側も留学などを支援してくれるかもしれませんが、長期的に大学生になりたいという人のために支援してくれるかどうかは正直微妙です。
そう考えると、誰からの援助も期待できなくとも、勤め人から大学生にまるでUターンのように戻ってしまうというキャリアチェンジを可能にするためにも経済的自由の達成を今のうちに目指しておくことは私にとってかなり重要なことなのかもしれませんね。
近年は、大学生からストレートに博士課程まで進んだ人たちの就職先がないなどの問題も報じられることが多くなってきました。
しかし、就職先をゲットすること、させてあげることに本当に拘ることが正解なのか?と考えると微妙な気持ちです。
もちろん、どうみても極めて優秀な研究者にはしっかりと国などから支援されるべきであるとも感じていますが、現実的な話、私のようにほどほどの人の場合は、やっぱり自分の力で経済的に自立した上で、生涯学習者として勉強をし続けるという路線にならざるを得ないのかなとも思うのです。
生涯学習者になるためにも、これから一生さらに学び続けるためにも、私はこれからも経済的自由を目指すことになるのだろうな、と今回のことを通して改めて感じました。