人生が、寿命が、有限であるという現実を見つめなければ、本能に逆らう「時間を金で買う」ことを常に意識し、習慣化することはできないのではないか

時間管理
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「時間を金で買う」という言葉はよく聞きます。

しかし、どうしても私たちは「時間でお金を買いたくなる」

普通に社会人として働いている人のほとんどは、生活の維持のために一定のお金が必要であり、それ故に時間をお金で買うべく、就活などをしたり、バイトをしたりするわけですね。

そんな状態の人にとっては、「時間はお金で買いましょう」と言われても、困るというか、生きていくために必要であるお金を手に入れるためには時間を支払うしかないよね、時間を金で買うとかそんな余裕ないわ勘弁してくれ、となるのは自然なことだと思います。

とはいえ、成功している人において、「時間をお金で買っている」人が多いというのもまた現実です。

まだ成功者になっておらず、お金がまだないという状況において、「時間をお金で買う」という行動をするのは実際かなり怖いと思います。

よっぽどの理由、例えば成功がもう約束されていたり、自分自身に対する強い期待があったりしない限りなかなかできないことだと思います。

私自身ももともと節約に慣れているということもあるので、お金の支出をしないため、最小限にするために時間を費やしたりしたこともあり、この発想をインストールするのは結構キツいなと感じることが多いです。

資産形成というものの考え方につき、金融資産、お金を貯めるという点にフォーカスしたら、「時間でお金を買う」方向に傾くのは必然です。

私も以前は資産形成といえばとにかく金融資産を貯めることばかりを考えていましたが、資産形成の対象につきお金だけではなく、「自分という資産」という観点を取り入れたため、囲碁の碁盤が思っていたよりさらに広がったというイメージといいますか、部分最適が全体最適にならなくなったということもあり、再考せざるを得なくなりました。

やはり、重要なのは「買った時間で一体何をするのか」ということでしょう。

せっかく買い取った時間を何に使うのか、何に使うべきなのか、分かっている人は躊躇なく時間をお金で買うことが出来ます。

しかし、全く見通しも立ててない人にとってはまるで意味がわからないと言いますか、結局時間をせっかく買っても無駄にしてしまったら辛い気持ちになってしまうことは間違い無いでしょう。

買った時間を無駄にするのが見えているのですから、わざわざお金で時間を買うという気持ちにはならないでしょう。

タイムマネジメント、時間管理論で有名な第2領域に費やすべき時間が自分の寿命との関係で有限であるという事実に強い危機感を感じた人だけが、「時間をお金で買う」という行動に出るのだと思います。

その前提として、重要ではない第3領域や第4領域は完全に削除して、これらのために費やす時間はすでに削減されている状態になることがマストではないかと思います。

第3領域というのはいわゆる「緊急だけど、重要ではないもの」と言われ、大した用事ではないが電話に出て欲しいと言われてそれに対応しなければならないだとか、急に話したくもない上司から「飲みに行こう」と言われたりしてそれに付き合う時間を指していると言われます。

そして、第4領域はいわゆる、「緊急ではないけど、重要でもない」ことであり、取り敢えず疲れたから動画でも視聴して徘徊するとか、暇だからお菓子でも食べようみたいなことをしている時間です。

因みに、第1領域というのは、いわゆる「緊急ではあってかつ重要なこと」であり、会社などで急な顧客対応に迫られたりすることを指します。

せっかく時間を金で買ったところで、上記に言う第3領域や第4領域に費やしてもなんの意味もないわけです。

私たちが「真に個性のある人生」を歩むためには第2領域という、いわゆる緊急ではないが、重要なことをいかに時間を最大限かけてできるのかにほぼ全てがかかっています。

なんせほとんどの人はやっていない、やることができないのですから。

そして、自分にとっての第2領域とは何なのかということが分かっていなければ、当然第2領域に最大限リソースを投入することなどできません。

しかし、この第2領域、究極的にはやらなくても誰にも迷惑をかけず、誰にも怒られたりしないことに、しかし、自分は時間を費やすべきであるということをはっきりと自覚した人は自然の動きとして、今まで第3領域や第4領域に費やしていた時間をまず削減、切り捨てます。

例えば、ブログを毎日書くことを決意した人というのは今までテレビを見ていた時間を削減し始めたりしますが、これはブログを書くための時間が必要になったため、第4領域の時間が削減されたわけです。やったことがある人はわかると思いますが、毎日ブログを更新するのは結構大変なのです。時間がかかります。

そして、第1領域ですら最小限になるようにして、どんどん第2領域に時間という資源を投入できるようにしていくわけです。

第1領域というのは典型的には会社において要求される仕事だと思われます。人によってはこれを効率化して第1領域のための時間を減らします。

そして、第2領域に時間を費やす、その過程で気づくのでしょう、お金という資源と違って、時間という資源は有限であるという逃れられない現実に。

自分がしなければならない第2領域をはっきりと認識し、かつこれに費やすべき時間が有限であると気づいた時、これを一体どうやって最大限確保するべきなのかという強い問題意識が芽生えるのです。

ここからどのような方策を取るかは人によりけりです。

ある人は残りの第1領域すらもう切り捨てるでしょう。いわゆる、勤め先の会社を労働者側から切り捨てる、アーリーリタイア、FIREです。

このために、生活を維持するために必要になる分のお金をあらかじめ確保しておいて、やめても支障がないようにするのが、経済的自由を目指す人たちの方策です。

お金を貯めて資産運用などによって残りの人生という時間を買い取るのです。

定年退職した年金生活者などはこれと同じことを事実上していますが、彼らはそこまで若くない人たちなので買い取れた残りの時間はアーリーリタイアした人たちよりは少ないということになります。

しかも、大抵の場合アーリーリタイアした人たちと比べて対して人生設計について真剣ではないのでリタイア後に「果たして自分は何をしたいのだっけ?」となり、人生の路頭に迷う人もチラホラいます。

若くしてアーリーリタイアする人は他の人と違うことをする分成り行き任せではなく人生設計について比較的覚悟ができている人が多いので目立ちますね。

とはいえ、会社とか企業とかいうのは時間は取られますが、所属することに一定のメリットがあります。

具体的には仕事こそが自己実現だと認識している人たちにとっては「身の丈以上の仕事の一部をやらせてもらえる絶好の機会」ということになります。

このことがわかっている人は経済的自由を達成したとしても勤め先に残るでしょう。

そうなると、給料はまだ配給されるので、このお金がようやく余るということになります。

そうなると、さらに時間をお金で買うためにはどうするべきなのかということをその人は考えることになると思います。

ある人はより職場に近いところに家を引っ越すかもしれませんし、タクシー通勤を躊躇なくすることになるかもしれませんし、新しく学びたいことのために高いお金を払って優秀なコーチに教えを請うかもしれません。

この文脈で使っているお金というのは「限られた、有限な時間を買うため」に費やされています。

たまにいる、「家賃の高いところに住めば、お金を使いまくれば、そのうち自分の身の丈がついてくる」という訳の分からないジンクスめいた話ではありません。

結果を出すべくして出す人によるお金の使い方なのです。

出すべきところに出して初めてお金が生かされます。適当に使っても意味がありません。

適切にお金を使うための投資脳をまずは身につける、これが「時間をお金を買う」ことに取り組む前にやるべきことだと思います。

この意味で、経済的自由の達成はお金で時間を事実上買い取る権利を手に入れることができる、いつでも「無職になることができる権利」を手に入れることができるという意味で改めて目指すことをやって良かったと改めて感じています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
20代で役員のオファーを受け就任。

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