以前にも書きましたが、
トントン拍子に事が進まない方がいいこともあります。
と書いたものの、やはり、困難にぶつかっているときはそこまで良い気分にはなれないというのが正直な所だと思います。
しかし、ここは困難にぶつかっている自分をRPGのゲームの主人公の立場のように考えてみるのも面白いのではないかと思っています。
最近のゲーム実況などを見ていると、
「多分、こっちの選択肢Aの方がストーリー的には正しいんだろうけど、敢えてこっちの地雷の予感がする選択肢Bを選ぶぞ!」
ということをやっている人が結構居ます。
おそらく、視聴者(当該ゲーム自体初見の人)としても
「選択肢Aを選んだらどうなるの??」
と同時に、
「選択肢Bを選んだらどうなるの??」
と両方のことを思っていたりします。
そして、それぞれの展開を両方見たがります。
そのような要望に応えるために、ゲーム実況者はそれぞれの選択肢を選んだ場合の展開も見せてくれることが多いようです。
そして、例えば選択肢Bを選択してしまって、予想通り主人公が即死してゲームオーバーになってしまうということもあるでしょう。
それを見ると、視聴者の立場では、
「やっぱり、選択肢Bだとゲームオーバーなんだ!」
ということがわかります。
選択肢Bを選んだ場合、主人公自身はおそらく痛みを覚えますが、ゲーム実況者は飽くまでゲームをやっているだけなので、そのままセーブ時点からやり直せば良いだけですし、視聴者は動画が編集によりカットされて改めて選択肢Aを選んでいる場面まですぐにワープできます。
すなわち、視聴者やゲーム実況者などは楽して選択肢Aを選んだ場合と選択肢Bを選んだ場合の両方の結果がどうなるかという実験のようなものを疑似体験することができます。
このようにゲームの主人公を敢えて困難に直面させたら一体どうなるんだろうか、ということをワクワクしながら好奇心によってプレイ中にやっている人も結構いるようです。
ゲームの場合は最悪リセットしてやり直すことができるのでこの点気軽ですよね。
現実の世界ではリセット機能という便利な機能がない分、慎重、保守的な行動をせざるを得ないのかもしれないですね。
そのため、誰もが
「なるべく困難には直面したくない」
と思っているのだと思います。
しかし、気をつけていたとしても困難や障害に直面してしまうということは残念ながらあります。
その時は、カメラワークを後退させて、自分をあたかもRPGのゲームの主人公のようにとらえてそれを自分が上から眺めている状態を想像してみましょう。
いわゆる、メタ認知です。
上から自分を眺めることができれば、岡目八目ではないですが、あたかもゲームをプレイしながら主人公を操作しているかのような視点になることができます。
そして、困難に直面している自分自身を俯瞰的に眺めて、
「やっぱりあの時のあの行動を取るとこのルートに行ってしまうんだな」
とか、
「この障害にぶつかってしまった場合にはどうすればいいんだろうか?脱出ルートは?」
と落ち着いて、冷静に考えることが可能になると思われます。
そして、困難や障害にぶつかってしまった場合は、それがゲームで言うところの強制イベントだったかもしれないだとか、
実はゲームで言うところの強化イベントだったかもしれないだとか、
そのような別の見方が可能になります。
そして、敢えて、死なない程度に困難に直面するかもしれないというルートを進んだり選択肢を選ぶことで、その結果を見て、
「あ、やっぱりこんな感じになるんだ」
と実験結果、データのような物を集めていると思うとかなり気持ちが軽くなるのかなと思っています。
ついつい、困難に出会ったり、障害に遭っていたりすると、あまり良くない気分になってしまいがちですが、
このように自分をゲーム内の主人公のようにとらえてみるとまた違った見方が可能になると思います。