人間関係の構築のためにも「時間」という資源は不可欠

コミュニケーション
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本屋さんに行くと人間関係面、コミュニケーション能力の向上を意図した本がたくさん平積みにされているのをよく見かけます。

それだけ人間関係面で悩みを抱えている人が多いということの表れでしょう。

具体的なコミュニケーション方法の悩みに対する解決策を書いている本もあれば、そもそも人間はわかりあえるとは限らないのだから、人間関係などにそもそも悩むんじゃないというようなアドバイスが書かれている本もあります。

基本的に1人でも生きて行けそうだという目処がついている人は後者の方法論、すなわち、そもそも周りの人間関係面で悩みすぎるな気にしすぎるな、というアドバイスを参考にする方が煩わしさが消えるので良いのかもしれません。

しかし、一方で、人間関係というのは意識的に構築しようとしないと基本的に広がらない、むしろ時とともに死別などで放っておくと狭まっていく可能性があるというのも事実です。

老後の三大リスクは一般的に、貧困、不健康、孤独、と言われていますが、この最後の孤独というのはつまり人間関係面の貧困ということでもあります。

学生の頃や会社で勤め人をやっている人は、たまたま与えられた環境で他人とコミュニケーションを取りやすい環境に投げ込まれているために、そこでたまたま友達ができたりしやすいわけですが、その後はそのような機会に恵まれない限りは一定程度の友達ができたとしても基本的には減っていくばかりです。

新しい人間関係を構築する能力がその人に備わっていない限り、人間にも寿命がある以上は、友達と死別することは何度もあることからも友達がそもそも物理的にいなくなり、老後になった段階で新しい人間関係を構築できなくなるため必然的に孤独の道にまっしぐらせざるを得ないでしょう。

つまり、老後における孤独を防ぎたいという観点からは、人間関係で悩みすぎないという後者の視点も大事ですが、前者の視点すなわち人間関係を新たに構築する能力が必須になると言うことになります。

さて、で?肝心な人間関係を新たに構築するためにはどうすればいいの?という話に移りますが、

大抵の本においては、「初対面の人にも好感度を与えられるようにするためには」「具体的な雑談力としては」「●●を意識して×を行う」等色々な具体的な方法論が書かれているわけですが、

よくよく見るとそのような具体的な方法論というのはそのほとんどが、要は「自分のことばかりに関心を向けるのではなく、他人に対しても関心を向けてください」と言っていることが分かります。

人は自分に関心を持っている人が好きになりやすいという特性があるため、そもそも相手に関心がある人でないといけなくて、コミュニケーション方法について具体的なアドバイスが書かれている本についてもそういう視点でこのような具体的なアドバイスが導出されているという認識で本を読む必要があります。

翻って言えば、他人に関心を常に向けている人というのはコミュニケーション方法について本に書かれている内容を無意識に、特に誰に教えてもらえるわけでもなく身につけることが可能になるわけで、このような本をわざわざ読む必要すらなくなるわけです。

そのような人がコミュニケーション方法について書かれた本を読んだところで「こういうことはすでに習慣としてやっているなあ」としか思わないと思います。

さて、この相手に関心を常に向けるということですが、これはよく聞く言葉だと思いませんか?

そして、その上で「そうはいってもなかなかできないんだよね」と思っている人は多いのだと思います。

これは、人は自分に関心を持っている人が好きになりやすいという特性から当然に導かれるところではあります。すなわち、本能に従うと人は基本的に他人に関心が無く自分にしか関心が無いという原則です。

この本能にどうしても逆らえないがために、「他人に関心を持った方が良いというのはわかっているんだけども、でも、(自分のことで精一杯だから)そんなことなかなかできないんだよね」という話になってしまうわけです。

これは、「英語を勉強した方が良いことは分かっているんだけども、でも、(他事でも忙しいし、いつの間にか疲れてしまうし、)そんなことなかなかできないんだよね」という話だったり、

「ダイエットした方が良いことはわかっているんだけども、でも、(誰かとの付き合いとかもあったり、わざわざ運動するだけの時間なんてないし、カロリーが高すぎずに栄養価が高い食事を用意しているような余裕もないし)そんなことなかなかできないんだよね」とか、

人間関係面に限らず、上記のような「やったほうがよさそうだけどもなかなかできないこと」にも同じような傾向を持って上手くできない人というのはかなり多いと思います。

ところで、上記の言い訳集の中での()の中をよく見ていただくと、要するに、

自分には今全然余裕がありません

ということを言い訳として使用していることが分かります。

これは投資という観点から見ると、投資したい株式の銘柄はなんとなくあって気になってはいるものの、手元の資金が足りないので、そもそも投資ができないという状況に似ています。

すなわち、人間関係に投資するだけの「余裕」、英語の勉強に投資するだけの「余裕」、ダイエットに投資するだけの「余裕」がないとそもそも投資ができないという状況になっていると言うことです。

株式投資を始めとして金融商品に投資したことがある人にとっては自明かもしれませんが、手元資金が無い限り、すなわち「余裕」が無い限りは基本的に投資というのはそもそもできなかったり、できるとしてもかなりリスクの高くなる方法論しかとれなくなることから、投資をする前提としてそもそもちゃんと手元資金を確保するための貯金をする必要が出てきます。

株式投資で上手くいっている人というのは大抵の場合、そもそも他の勤め先からの給与所得を始めとした他からの収入がしっかりとありそこから自分の生活費に費やした残りの余剰資金を投資に回しているのです。

すなわち、投資のためにはそもそもこの「余裕を創り出す」という行為をすることが投資以前の前提条件として重要になってくると言うことです。

これを人間関係面で考えてみると、そもそも他人に関心を持つためには、本能に逆らって時間をかけて相手のことをわざわざ考える必要があります。

すなわち、人間関係の新たな構築のためには、他人に関心を持って「この人は●●って感じだからこれをやると喜びそうだ」ということを考えるための「時間」がそもそも必要になります。

他人の歓心を得るために、プレゼントを与えたり、奢ったりするという行為をする場合には別途お金という「余裕」も必要になりますが、より有効打を打つためにはそもそも「この人は普段の行動から見ると●●というプレゼントをあげると喜びそうだ」とか、「この人は前に●●が好きだと言っていたから、今度は×というレストランに連れて行ってあげると喜びそうだ」ということをわざわざ観察した上で具体的な方針として考えるための「時間」が必要になります。

要するに、人間関係の構築のためにはある程度の「時間」という余裕が必要になるわけです。

そして、この「時間」という資源をどうにかして上記のように「他人に関心を向ける」という方向性に投資することによって、人間関係面に広がりをもたらすことが容易になるわけです。

したがって、人間関係の構築の能力というのは、抽象的に言うと、「時間」という資源を「他人に関心を向ける」という方向性に活用するという、一種の投資能力、と考えた方が良いかもしれません。

そして、大抵のコミュニケーション方法について書かれている本というのは、この具体的な投資能力について「こういう投資方法もあるよ、やってみてごらん」と解説しているに過ぎないということです。

したがって、そもそも、根本原因である「時間」という資源が足りないという重大な問題についてもメスを入れないと人間関係の構築能力の幅においてもどこかでどうしても限界が来てしまうのです。

「人間関係なんてどうでもいい、自分のことに集中した方が良い」という言説の本も偶に見かけますが、これは要するに、「時間」という資源を「他人に関心を向けること」に活用するのか、あるいは、「時間」という資源を他の自分がやるべき活動に活用するのか、という投資方針の問題です。喩えるならば、投資をする際に、株式に投資をするのか、投資信託にするのか、FXにするのか、不動産投資にするのか、暗号資産に投資するのか、という大筋の投資先としてのジャンルをどうするのか、という問題ですね。

株式投資というジャンルを選択したら、「●●という銘柄をいくらで×円になったタイミングでこれだけ買おうかな」ということを考えることになるわけですが、人間関係面でいうとこれがコミュニケーション方法について具体的に解説されているアドバイスに相当する具体的な投資方針ということになりそうですね。

有限な「時間」という資源のうちどれだけを人間関係面に投資し、一方でどれだけを自分が他にやるべき活動に当てるのか、という投資で言う、ポートフォリオの組み方をどうするのか、という問題ですね。

当然これの配分の仕方はその時々の状況において異なります。例えば、1ヶ月以内に大事な人生をかけた大学入試があるとしたら、それまでの期間は当然人間関係面に投資するのではなく、自分のための活動、具体的には大学入試のための受験勉強に投資した方が長い目で見ると良い結果になる可能性が高いです。

晴れて大学に受かったら、その後の「時間」を人間関係面の構築のために投資した方がよいかもねという話ですね。

大学生になったら遊んだ方が良いというよくある話も、その時にある「時間」は社会人になってしまうと手に入らないから(手に入れることができる人がさほど多くないという現実があるから)ということでしょう。

というわけで、人間関係面に悩みを抱えており、かつ人間関係の構築をした方が良さそうだという人は、まず、そのための「時間」という資源を確保しないと行けないということになります。

したがって、人間関係の構築をしたいという人は具体的なコミュニケーション方法について学ぶのと同時にタイムマネジメント、時間管理の方法論についても同時に学んだ方が良いと言うことになります。

そして、私が何度もこのブログで書いているように、時間を創出する究極の方法は経済的自由を達成してしまうことです。いわゆる、究極のお金で時間を買う方法ですね。

根本治療という観点から、①経済的自由達成の程度を上げる→②日々の生活の中で時間管理の方法論も活用する→③具体的なコミュニケーション方法について実践する、という階層を意識して学ぶべき事を学ぶと一気にやりやすくなると思います。

人間関係面で悩んでしまうと、どうしても、コミュニケーション方法について書かれた本についてまず手にとって、それを読んでみて具体的な方法論を学んだはいいものの、(色々な事情で)それを全く実践できないという罠にハマりがちです。

これは人間関係が上手くいかないが故に問題を近眼的な視点で見てしまいそこから抜け出せていない状態に陥っているのです。

自分が今どの階層について悩んでいるのか、学んでいるのか、という俯瞰的な視点で一度捉え直してみると、問題に対するとらえ方が変わるでしょう。そして、自分がやるべき根本治療についても気づけるようになるはずです。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
投資歴7年。タロット占い鑑定歴12年。
都内在住、マッチングアプリ上位0.X%の人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
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