私自身、経済的自由の達成やアーリーリタイア志向のようなものは今の勤め先に実際に就職する前からなんとなく持っていました。
そして、経済的自由を早期に達成するためには、激務でもかまわないので、若い内に高給をとれる所に就職し、入金力を高める必要がある、ということもなんとなくわかっていました。
そんな単純な発想から何も持たざる若者にとってのプラチナチケット、新卒カードは今の勤め先に対して切ることにしました。
なんだかんだで約2年間ここで働いています。
しかし、未だにふと、自分の経済的自由の達成という目標とは別の危機感のようなものは感じています。
きっかけは入社式における挨拶をお偉いさんが新人に向けてされていたことでした。
今でもその時の台詞はよく覚えています。
曰く、
「ここに就職した君たちの将来は、まさに安泰! まあ、、、頑張ればの話だけどね。」
これを聞いてすごい台詞だなと思いました。
それと同時に、「一生私がここに勤めるということはやはりありえない」
ということも思いました。
まず、上記の挨拶において、多分業績が伸びているからなのか、「うちに就職できて嬉しいでしょ?」感が出ていて、この人調子に乗っているのかなと思って鼻についたというのが一つ
そして、勤め先がすごくても論理的に個々人がすごいという帰結になるわけではないので、「あなたたちはずっと働いて来てたまたま上手くいっているけど、勤め先を辞めている人もいるわけでそういう人たちのことそもそも無視しているのでは?」ということも思いました。
頑張れば、将来が安泰になる、というニュアンスの言葉を聞いてすごく前時代的、昭和的なにおいを感じました。
まるで勤め先において忠誠心を持てば自動的になんとかなるというような空気を感じました。
終身雇用を採用している企業のようです。
今のように変化が激しい時代に一つの職業に固執し、一つの勤め先に依存するということ自体がリスクが高い、前時代的と考えている私にとって、上記の台詞は「やはりこの勤め先との付き合い方はほどほどにするのが良いかもしれない」と感じさせるのに十分でした。
さすがに、最初は勤め先の仕事を覚える必要があるので普通に他の人と同じような頑張り方をしていましたが、そのうち、時間の使い道を本気で考える必要があると思い始めました。
いつまでも、目先の人事評価、ボーナス査定を目当てに自分にとっての貴重な時間とエネルギーを勤め先に対する忠誠心に用いても仕方が無いと考えています。
入社初日に感じた違和感、危機感を忘れずに、本当に自分がするべき事は何なのか、追究し、そこに対して時間やエネルギーをなるべく費やしたいと改めて感じました。