良くできたストーリーや物語においては適切な形で伏線が張られていたりします。
何気なく読んでいて見逃していても、後になって読み返すと、
「あ、ここは伏線だったのか」
ということに気づくことがあります。
優れた作品の場合、かなり最初の方に最後の展開に関連する伏線が張られていたりすることもあります。
その場合は、事前によく設定などが練られていたといえるのですから、素直に感心します。
その一方で、取りあえず伏線らしき物はあったのに最終回までそれに関する謎が全く解けず
「あれは一体何だったんだ・・・・・・(困惑)」
となることもあります。
「匂わせ」ともいうのでしょうか、
何かがありそうな雰囲気を醸し出していたのにもかかわらず結局何も無かったというパターンです。
アニメや漫画などでも偶にこういうのは見かけますよね。
大体の場合、連載の強制終了、打ち切りがあった際に、展開の収束を急ぐために無視されるようです。
その場合、
「打ち切りになっちゃったからあのフラグ回収できなかったね」
と言われることもあります。
フラグと言えば、いわゆる、ギャルゲーと言われる、恋愛シミュレーションゲームなどでも、
「フラグを立てる」
ということはよく言われますよね。
良くあるパターンとしては、男性の主人公が女性のキャラクターに対して何らかのアクションを起こした際に女性のリアクションが良かった場合等に、
「これはフラグ立ったね」
などと言われることがあるようです。
好感度の上昇などが一定値を超えるとイベントが発生するような仕組みのゲームも多く、一定の数値を超えた段階で、フラグが立ったということも言われますね。
そのような場合、フラグが立ったらその女性キャラが絡むようなイベントにそのまま突入しても良いですし、他のキャラクターの攻略のために、一旦イベントには行かないようにすることもできる仕組みのゲームもあるようです。
したがって、
一方的に、女性キャラの好感度を上げてフラグを立てたのにもかかわらず、一向にそのフラグを放置したまま全く回収しない
という遊び方も一応可能なんですよね。
もしかしたら、プレイヤーにとってそのキャラクターにそこまで思い入れがないだとか、攻略の順番を間違えると貴重なアイテムが手に入らないだとかそういう実利的な都合による物もあるのかもしれませんが、
しかし、重要なのは、
フラグをどこかのタイミングで立てておかないと後の時点でそれを回収しようがない
ということなのではないか、と思います。
Aというキャラクターのイベントをいつかやりたいと思ったら予め行動しまくって好感度を上げまくりフラグを立てておかないと好きなタイミングでそのフラグを回収することがそもそもできないわけです。
もののゲームによっては、放置してしまうとせっかく上げた好感度が下がってしまう仕様のゲームもあるようなので、一概にフラグを立てた後はずっとそのまま放置し続けてもかまわないと言うことはできないのですが、
とにかくフラグは立てないとフラグを回収することがそもそも叶わない、というのが原則になると思われます。
そして、フラグがあっても物理的な制約で回収できないこともあるんですよね。
アニメや漫画などでは打ち切りになってしまったりするとフラグを回収できなくなってしまいます。
現実の世界では、死亡したりすることによってせっかく立てたフラグが回収できなくなってしまう可能性があります。
しかし、いつ自分が死亡するかというのは事前に予測をすることは難しいです。
したがって、フラグを立てても回収することは無いかもしれないと思ってずっと何もしないでおくと
後々、
「あの時○○しておけば・・・・・・」
という気持ちになってしまう可能性があります。
やらない後悔というのもそうですが、事前の仕込みとしてのフラグ建設を全くやらないと後々フラグの回収が叶わなくなってしまいます。
したがって、無難な方針ではありますが、回収できるのかはわからなくても、とにかくフラグは立て続ける、ということが大事になってくるのではないか、と思っています。
これは宝くじを毎日購入するのと感覚は似ているのかもしれませんね。
まあ、当たるのかはわからないけれども、買わないと当たることもないから買っておこう
ということです。
現実の宝くじは期待値が低すぎて買う気も無くすレベルですが、フラグ建設の場合は少なくともこれよりも期待値は高いと思われます。
したがって、取りあえず宝くじだと思って購入しておく、フラグを建設は一応しておくことが期待値の高い行動になると思われます。
そして、どこかで何とかフラグ回収を図る気持ちを保ち続けると、いつか美味しい思いをすることができるのではないでしょうか。