世の中には実は稼げていないという人が存在します。
どういう人かというと、その最大の特徴はやたらとお客さん側の事情を無視して押し売りしてくる点にあります。
典型的なのはしつこい営業マンと言えるでしょう。
この手の人たちは勤め先におけるノルマや自分の生活費の支払いなどに追われていて大変なのか知りませんが、やたらと早く契約をさせようとしてきます。
今契約しないと損ですよだとか、
それどころか「賢いあなただったらわかるはず」などとこちらの判断に余計な一言を言いつつケチをつけてくるような人たちもいます。
特にこちらの判断にケチをつけてくるタイプの人はかなり契約を焦っていると考えて間違いないでしょう。
普通の人が何かを買おうとする際には「本当にこれを買うべきなのだろうか?」迷うことが普通なのであって、その決断をするまでに時間がかかることがあります。
営業をかけられる側になってみればそんなことはすぐに想像がつくにもかかわらず、それに対して全く理解を示さずに、その言動の節々から
「ガタガタ言わずにさっさと買えよ」
と言わんばかりの態度で迫ってくるわけです。
このような人は結果を焦るばかりで相手の状況を推察しようとする気がありません。
どうしてこのようなことになってしまうのか、ということを考えてみると、すぐに結果を出さなければいけないなどといった焦りがその人の中にあることが原因であることが多いと思われます。
もともと稼げている人は余裕があるため落ち着いて相手の立場に立ってものを考えることができるのですが、あまりにも余裕がない人はそんな事はできません。
結果的に押し売りのような形をとってしまいお客さんに避けられてしまうということになるでしょう。
本当に稼げている人は余裕があるため視点が長期的なものになりやすいです。
短期的な利益を度外視して長期的な利益を重視した戦略を考え始めることが多いです。
その傾向は言動の節々に現れており、特に、言葉の中に
「人生」
だとか
「歴史」
だとか
「運命」
だとか
「文明」
とか
「世紀」
などといった壮大なスケールかつ時間がかかるような内容の単語が多い人の場合は長期的な視点で物を考えている人が多いです。
逆に短期的な視点でしか物事を考えていない人というのは、
「今日の夜ご飯をどうしよう」
だとか
「今月の給料日までに○○しないと」
というような短いスパンに関係する話題が多く、そのような思考をベースに生きています。
あまりにも余裕がなさすぎて短いスパンでしか物が考えられないわけですね。
このような短期的な視点でものを見るか長期的な視点でものを見るかということに関して有名なのはマシュマロに関する実験でしょう。
マシュマロの実験は今我慢をすれば一定の時間が経った後により多くの利得を得られるが、今我慢をしなければ少なめの利得しか得られないという状況に置いて人がどのような反応するか調べた実験のようです。
このマシュマロの実験結果に関してはいろいろ言われているようですが、
少なくとも「今マシュマロを食べなくても別にいいだろう」といった余力がある人の方がその場で我慢をしやすいのはまず間違いないでしょう。
今マシュマロを食べないと自分が餓死して死んでしまうという状況の人があえて「今は我慢をして長期的な視点でものを考えよう」などと考える可能性は限りなく低いわけです。
したがって、このような長期的な視点でものを見るための土台となるべきものというのはその人の中に既にあるわけであって、これがそもそも作られていない以上は結果的に短期的な視点でものを見ざるを得ないわけです。
そのように考えていくと、余裕があってうまく稼げている人は長期的な視点でものを考えたり、長期的な視点で今後の戦略を立てることを自然とその人の思考習慣としていくでしょう。
これは、短期的な視点でものを見ている人が余裕がないが故に短期的な視点でしかものを見ることができないという状況に陥っているのとは対照的です。
このように、その人の言葉の節々や思考の癖を見るだけでも、その人が本当に稼げているのか実は全然稼げていなくて焦っているのかというのがすぐにわかります。
冒頭でも述べた通り全然稼げていない人というのは、その言動や雰囲気から
「とにかく早く結果が欲しい」
とか
「とにかく早く金が欲しい」
というオーラが出まくっていて相手から引かれていることが多いです。
このような視線で自分や他人を見ていろんな物事を判断してみるというのもいいかもしれません。