家と勤め先という2つの世界のみで生きている労働者

コミュニケーション
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生活の為の労働をしなければいけない労働者にとって、アーリーリタイア、経済的自由の達成は夢のような存在です。

ネットワークビジネス、MLMなどの宣伝文句にも使われますが、満員電車に平日毎日揺られなければならない人にとって、南の島でゆっくりしている自分を想像するだけで、ウキウキし、いいな、と感じてしまうのでしょう。

労働者に課せられる、家と勤め先の間の往復は本当につまらない、時間の無駄、と私も感じます。

家と勤め先の往復を毎日繰り返すというのは、要するに、自分の中の世界が、家の中の空間と勤め先の空間の2カ所ぐらいしか実質的にはないということを端的に意味していると思います。

ブラック企業に勤めてしまって、平日どころか休日も勤め先に行かないと行けない労働者の場合は、若い時間を家の中の休息の時間と勤め先の労働時間等に消費及び浪費させられてしまっている、ということになりそうです。

今のところ、勤め人にとっての定年は65歳ぐらいということになっておりますが、様々な理由で勤め人が何らかの形で働かないと行けない期限が70歳以降に延びる可能性はありそうです。

(もっとも、その一方で、大企業の正社員などの「勤め人としての定年」は45歳ぐらいになってしまうだろうというのが私の中の予想です)

とすると、何らかの具体的な対策をしないと「いつか仕事をやめたら、自分が好きなことをやろうかな」と心の片隅で願いながらも家と勤め先という2点のみの世界はずっとそれなりに年を取るまでは全く広がらないという状況が続きそうです。

このつまらない状況を打破するために、大抵の人は何らかの趣味をまずは探すのでしょう。

例えば、何か趣味を持ってそれを行う為の空間(デパート、カラオケ店、オフ会の会場等々)を必要とするのであれば、そこがその人にとっての拡大された世界ということになりそうです。

すなわち、家、勤め先、に加えて第三の世界、「趣味を行う空間」が追加されるわけですね。

これは、多趣味の人であればあるほど、趣味の行う空間が増えて行きやすいので、その分その人にとっての世界は広がりそうです。

趣味に限らず、ボランティア活動でも、「ボランティアとして働く場」というのは追加されます。

もちろん、副業があれば、「副業として働く場」も追加されますね。

このような場所が増えれば増えるほど、その場における他人とのコミュニケーションもほぼ必ず生じることから、人間関係が構築され、コミュニティも増えます。

すなわち、家の中における家族という最小単位のコミュニティ、勤め先における同僚というコミュニティに加えて新しいコミュニティが生じます。

自分にとっての新しい世界が広がれば、新しいコミュニティも生じるということになりそうです。

学校においても、いじめなどが問題になりますが、いじめにおいて深刻な事態になるのは、学校と家という限られたコミュニティしか持っていない場合です。

要は人間関係においても特定のコミュニティに集中投資、依存してしまっている場合ですね。スクールカーストというのが問題になるというのも特定のコミュニティに(本人が自覚しているのかに関係なく)集中投資してしまっているからです。

また、定年後に何をどうすれば良いのか分からなくなってしまう人もいますが、このような人は家と勤め先という2つの世界しかもともと持たず、しかも、どちらかというと、勤め先の方に集中投資をしてしまっていることから、その勤め先のほうが定年というイベントによって完全になくなってしまった後に、家という残された世界に目を向けてみるものの、すでにその世界における自分の居場所もさほど無かったという状況に陥っているということになりそうです。

勤め人としての生活が、例えば、終身雇用によってどんどん長くなるとついついそれが永遠に続くような気がして、しかも、このコミュニティにおけるメンテナンス(定期的な飲み会への参加など)こそが重要な価値を有しているとついつい思ってしまいますが、勤め先のコミュニティというのは飽くまでも期間限定のコミュニティでしかないということを予め意識しておく必要がありそうです。

出世をしたいなどの理由で勤め先に集中投資をするのも一つの戦略ではあるとは思われますが、頭の片隅ではこのような現実を知っておく必要がありそうです。

また、運が悪ければ、家という世界も、勤め先という世界も最初から自分にとっても好ましくない場所になってしまう可能性があり、この場合鬱になってしかるべき状況です。最悪の場合命を落とすことになります。

リスクヘッジの観点からも自分の世界を広げる努力が必要でしょう。

対策としては、常に他にも種まきをすることができるコミュニティはないのか?ということを常に考えることだと思われます。

種をまいても芽が出るのかは不明ですが、種をまかなければ、数少ない世界、コミュニティに自覚無く集中投資することになりかねません。

ブラック企業などで、家と勤め先の世界のみで時間を過ごしている人はまずはなんとか時間管理をして、時間を作って、このような種まきが可能ではないか?ということに思いをはせた方が良いかもしれません。

具体的には、上記に挙げた、趣味、ボランティア、副業、あたりからまずは何か無いのか考えてみるのが良いのかもしれません。

この辺りは早い段階からどれだけ種まきを意識してきたのか、少しずつでも良いから自分の世界やコミュニティを育てようと思ったのか、で色々と決まってくるような気がします。

常に知的好奇心を損なわずに、アンテナを張りたいと私も考えています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
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ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
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