実は私は高校生の頃に家出をしています。
家出なんてそもそもしようとも思ったことすらない幸せな人もいるかもしれませんが、
世の中には家出をしたいと考えている若い人はそこそこいるようです。
とはいえ、実際の所、「家出をしたい」と考えたところで家出を実際に実行に移すのは大変でしょう。
というのも何も考えずに家出をするとそのままホームレスになりかねないので危険極まりないわけです。
したがって、実際に家出を決行に移す人というのは事前に用意周到に準備をした上で実行に移している場合が多いようです。
例えば、家庭内において突然配偶者に家を出て行かれて唖然とし「突然あいつに出て行かれた!」と感じる人も多く、その後離婚のために調停申立に入るなどして大もめすることがあるようなのですが、
出て行かれた側から見るとその現象は「突然」だったかもしれませんが、実際に出て行く側からすると「突然」でも何でもなく前々から時間をかけて準備を進めており、実際に出て行くタイミングにおいてはあらゆる決心が固まっている場合の方が多いようです。
勤め先における退職も似たようなところがあるのではないでしょうか?
多くの場合、退職する際には既に他の転職先が決まっている場合が多いようです。
すなわち、勤め先に対して退職届を「突然」出したとしても、それは退職する側からしてみると「突然」でも何でも無く、退職届を提出した時点で既にあらゆる準備はほぼ終えており、あらゆる決心が本人の中で固まっている状態なのです。
一般的にもこの方法をとるのが安全だと思われますし、これが普通だとされています。
したがって、家出の際にも同じように考えてもよいのではないかと思うときもあるのですが、しかし、家出の場合は一般的な会社と異なり家族の構成員が限られていることなどの事情から出て行かれた側が動揺しやすく、揉めやすいのかもしれません。
このような違いがあるものの、家出も退職も無計画にやってしまうと危険であるという点は共通するので事前準備は必須と言えそうです。
無職になると確かに時間は増えるのですが、それでもしばらく生活を維持できるような体制を事前に用意しておくことは必須だと私は考えています。
お金の問題で行くと、いわゆる生活防衛資金を貯めておくことになります。
生活防衛資金を普段から貯めておくことができれば不測の事態にも対応しやすかったり、思ったよりも計画を早めなくてはいけなくなった際に自分を助けてくれるでしょう。
もちろん、経済的自由を達成して、すぐにでもFIREできるような体制があればもっと安心できます。
FIREムーブメントは結局のところ人間関係の選択肢、ネットワークを広げる活動なのではないかと私は思っていますが、
家出や退職というのは今まで自分の生活を保つために自分が依存していた家庭や勤め先というネットワークを切断する行為になります。
もしかしたら、何らかのイベントが発生してこのネットワークが再接続されることもあるかもしれませんが、切断する側はそのような想定は基本的にしていないでしょう。
したがって、ネットワークを切断する側が既に新しいネットワークを構築しておくことは安全に繋がりますし、むしろそうしないと元の依存しているネットワークを敢えて切るという決断がなかなかできないわけですね。
人の人生が大きく変わる際にはその前に新しい人との出会いがあると言いますが、おそらくはそのような人との出会いによって新しいネットワークへの進出のきっかけを掴んでいる人が多いのかもしれません。