最近、健康寿命について考えることが多いです。
健康って大事だよねということは良く言われますけど、正直あまり実感は湧きにくいですよね。
健康は失ってからやっぱり大事だったと気づくというのは良く言われるところです。
思うに、木造の建築物の法定耐用年数は22年ほどらしいです。
法定なので、これは飽くまでも法律上定められた年数であって、実際にはもっと持つじゃないか、という話はあるようですが、目安として示されています。
これって、人間でいうところの健康寿命となんか似ているような気がしています。
翻って、人間にも働くことができる期間、労働できる期間としての耐用年数というのがあるのではないかなと思います。
普通の人は20歳前後で社会人として働き始めてそこから何年も働くということになります。
最近は70歳以上になっても働こうみたいな話も出てきていますが、
一方で、大企業が40歳以上の人を希望退職の対象とする姿勢を出してきているように、
「働き盛り」とされている期間は思いの外短いのかもしれません。
これって、人間の労働における耐用年数みたいなものが平均的な感覚としてあるということだと思います。
大抵の人は40歳近くになると、「昔のように働けない」
などと言いがちなのはあると思います。
ここで改めて重要になるのが健康に対する意識や行動なのかもしれません。
建物も、同じ築30年であっても、メンテナンスをしっかりしているものとそうではないものの間でものすごく差があります。
これは、長期間にわたる少しずつのメンテナンスの影響や居住態度が反映されているからだと思われます。
人間の健康に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。
若いうちに健康にもしっかりと意識を持って、食事習慣や運動習慣を維持している人は、
年齢を経ても元気が良いと思いますし、その逆の例もたくさんあります。
そして、新築マンションを購入する際には、そこから30年後にこの辺りがこのくらい劣化するだろうとか、そんなことまで想像が及ぶ人は少数なのではないでしょうか。
新築マンションを買った時にはその美しさが永遠に続くと思いがちですが、当然そんなことはないわけで、経年劣化します。
人間の健康の場合はもっとスパンが長いので正直、そんな先のことまで想像が及ばないというのが、私たちが健康になかなか本気になれない理由なのかもしれないですね。
私たちが健康に意識をしっかりと向けるためには、自分が老人になった際にはどのような状況になるのがありうるのか、今のうちにシミュレーションをしておくのがいいかもしれません。