いわゆるゲーム実況などでよくある
「縛りプレイ」
をご存じでしょうか?
例えば、アクション系のゲームならば、本来は増加させることのできる
HPを1にしたままにしてゲームをプレイしてしたり
レベル1の状態で強い相手に挑戦してみたり
アイテムを使えない状態にして強い相手に挑戦してみたり
という形で
ゲームをプレイする際、本来ゲーム側からは設定されていない制限(縛り)を自ら科す事によって、より難易度の高いゲームをプレイする事。
様々な要素からゲームを今クリアするだけなら難易度が低いゲームに対し、自主的な制限をつけることで敢えて難易度を引き上げ、やりごたえのあるゲームを自ら作り上げる、と言うのが縛りプレイの主な趣旨
ニコニコ動画にアップされるような縛りプレイとなると、そういった「ゲームを面白く楽しむ為の自主的な制限」と言うレベルを逸脱し、本当にゲームをクリア出来るのか判らない様な強難度の制限を科した上で、極限まで知略を尽くしてゲームに戦いを挑むプレイ等が多数を占めており、視聴者としても「いつかこのうp主は将棋やチェスで言う詰みに陥るのではないか」「どうやってクリアするんだ」と言うドキドキ感を楽しんだり、そのゲームをプレイした事がある者でも普通は知らないような攻略法などを知ったりする事が出来る動画となる。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E7%B8%9B%E3%82%8A%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4
上記の内容を「縛りプレイ」と呼んでいるようです。
適当にyoutubeから探しましたが、こういうのですね↓
ゲームにおいては、飽くまでゲームでしかないので、それこそ
「その設定、縛りで本当に大丈夫??」
「他人事とはいえ、これ本当にいけるんだろうか?」
と思わずにはいられないような、注目を浴びるような強烈な縛りプレイに挑戦している人もいます。
見るのは面白いが、しかし、実際に自分自身ではとてもではないが挑戦する気にはなれない、という人も多いのではないでしょうか。
それでも、マゾなんじゃないか、と思われるような強烈な縛りプレイを実際にやってみて動画として上げている人が少なからず現れるのは
ゲームをやっているとき「だけ」縛りプレイをしているから
という側面もあるのではないか、と考えています。
すなわち、ゲームの縛りプレイをしている人も、人生の中の一部分においてそのゲームをプレイしているのであって、
そのような期間限定で行っているゲームの時間の中でしか縛りプレイをしていないわけです。
逆に言えば、縛りプレイを行っているゲームをやる時間以外はその人はその人なりの人生を送っているのであって、マゾではないかと言われるような縛りプレイをやっているのは飽くまでもその人生のうちの一部でしかないはずです。
もちろん、実況ゲームで生計を立てているような人は
自分の人生=実況ゲーム
となっている可能性もあるので、
一部分でしかないという表現はもしかすると適切では無いかもしれません。
しかし、睡眠時間やその他諸々なども考慮すると、
自分の人生の時間≧ゲームで縛りプレイをしている時間
にはなるのではないでしょうか?
とすると、極端に言うと、
自分の人生の時間が例えば100年間あるとしたら、そのうち縛りプレイをしているのはそのうちの最初の30年間ぐらいでしかなかった
みたいな状況もあり得ると考えることもできるのではないでしょうか?
例えば、今24歳ぐらいの人が
「自分の人生は生育環境も良くなかったし、周辺環境もキツいし、何もいいことが起こらないし、結局何もクリアできないし、一体何なの・・・・・・もう終わりだ・・・・・・(絶望)」
みたいなことを思っていたとしても、
そのような、キツい「縛り」がこれからも未来永劫続くとは限らない、実は定められた運命として30歳ぐらいで終わることになっている、という可能性もある、と考えることはできると思われます。
また、何らかの人生ゲームのバグで自分自身が誕生した瞬間に、
謎の呪いにかかっていて手持ちに持てる現金が何故か1万円未満という仕様になっていた
みたいな状況もあり得るのではないでしょうか?
他の人たちは手元の財布の中に3万円とか5万円とか入れることが可能なのに、何故か自分に限っては1万円以上の現金を財布に入れようとするとそれ以上の金額が勝手に消えたりするなどといった摩訶不思議な状況を想像してもらえるといいかもしれません。
このような人生ゲームにおいて、もしそのゲームの攻略のセオリーとして、
序盤はなるべく多くのお金を財布の中に貯めておいた方が良い
みたいなものがあったとしたら、この時点でかなり不利になるわけですね。
そのため、一見「縛りプレイ」を強いられている側からしてみると、とんでもない絶望を感じてしまうわけですが、
「縛りプレイ」の醍醐味というのは、上記の解説にも書いてあるとおり、
その人生ゲームを普通にプレイしたことがある人であっても見つけたことのなかった攻略法を編み出すこともできる
ということになります。
すなわち、普通に恵まれている条件の人が当たり前のようにやっているセオリー通りの攻略法が「縛りプレイ」によって取ることができなかったとしても、
むしろ、そのような人が思いつきもしなかった方法でその難関をクリアすることが可能になる可能性があるわけです。
そして、そのような新しい攻略法を編み出すことができれば、「縛りプレイ」をやっていても、難関を攻略するという結果を出すことができますし、
「まさか、そんな方法が!?」
「そんなの全く思いつかなかった…」
と周りから思われるため、一気に飛躍することも可能ですし、
ハンディを乗り越えた人として、強烈な個性を手に入れることもできるわけです。
このような形で、
自分の人生において、今はなんだか微妙だなとか、今後も光が見えない、と思っていたとしても、
「今はたまたま期間限定で縛りプレイをしているに過ぎない」
と考えることは可能ではないでしょうか?