ふと、自宅に置いてある洗濯洗剤が終わりました。
次にどのような洗濯洗剤を使用しようかと今は考えています。
具体的には今まで使用していた粉末ではなく液体の洗剤をトライしてみようと思っています。
今回は、
どうして、急に液体の洗剤を使用しようと思ったのか??
という話をします。
実を言うと、今まで粉末の洗濯洗剤を私は使用していました。
使い慣れている洗剤だったので、今回も当然同じ物をGETしようと考えていました。
しかし、ここであることが起こります。
ふらふらと寄り道がてら近くのお店に見に行ったところ、
おそらくたまたまなのでしょうが、
粉末の洗濯洗剤が一つも置いていなかったのです。
思わず、お店の人に聞きました。
「粉末の洗濯洗剤は売ってないのですか?」と。
店員さんは、
「今は液体しかないですねぇ」
とおっしゃっていました。
この会話を通して、
「そういえば何で、私は今まで粉末の洗濯洗剤しか使っていなかったんだろう??液体の洗剤も検討しても良いのではないか??」
と初めて疑問に感じました。
思えば、惰性で毎回粉末の洗濯洗剤を選んでいたことに気づいたのです。
よく考えたら、液体の洗剤はずっと前から普及しているはずなんですよね。
それにもかかわらず、私は今まで一度も
「次は液体の洗剤を使ってみよう」
などと思ったことは無かったのです。
おそらく20年近くそうだったのではないでしょうか。
これって、洗剤の話に限らず、他のことにも起こっているのではないか、と思いました。
一事が万事です。
例えば、今はキャッシュレス決済がもてはやされていますが、
まだまだ現金払いの人もかなり多いんですよね。
私の目から見ると、なんで今時現金払いなんてやっているんだろうか、遅いし、ポイントも貯まらないし、と感じています。
現金払いはなるべく避けてキャッシュレス払いをするべきであるという大筋の意思決定基準が私の中で既に存在するわけですが、
おそらく、現金払いをし続けている人は、私の粉末の洗濯洗剤に対する態度と同様に、
「キャッシュレス決済を今度からやってみることにしよう。どんな物なのか試してみよう。」
などと思ったことがそもそもないのでは?
と感じました。
おそらく、そんなことを思うためには、何らかのきっかけが必要なんですよね。
私の粉末の洗濯洗剤の例で行くと、
①粉末の洗濯洗剤が終わってしまって今後洗濯をするために新しい洗剤を買う必要性が出てきた
②しかし、買いたい店舗でスムーズに粉末の洗濯洗剤を買うことができなかった
という「2つのきっかけが両方あったこと」によって初めて、
「そういえば何で、私は今まで粉末の洗濯洗剤しか使っていなかったんだろう??液体の洗剤も検討しても良いのではないか??」
などと思い始めたんですよね。
すなわち、今後スムーズに私が洗濯をすることができないかもしれないという可能性が示唆されて初めて他にも良い方法は無いのかと検討し始めたわけです。
おそらく現金払いを未だに続けている人も同じようなきっかけがあれば、キャッシュレス決済を検討し始めていくと思います。
すなわち、今後現金払いを続けるとスムーズに買いたい物が買えなくなるかもしれないという可能性が何らかの形で示唆されないと、なかなかキャッシュレス決済に移行しようということを検討すらしないのではないでしょうか。
このように、1人で勝手に自分自身の習慣(惰性)に自覚的になってしかもこれを改善しようと試みるためにはきっかけが無いといけないのでしょう。
以前にも、自分自身に存在する既存の習慣を自覚、再発見することについて触れましたが、以下では、他人の行動や習慣と自分自身の習慣を対照化することによって自分自身の習慣を自覚しています。
おそらく、1人で勝手に気づいて改善できる人よりも、こちらの方法(他人の行動によるもの)で新しい方法を試してみようと思う人の方が多いと思われます。
というのも、1人で勝手に気づいて改善することができるためには、
①1人で勝手に気づくための何らかの「きっかけ」に直面する
②改善意欲が湧いてきてしかも行動に移せる
の2段階のプロセスが必要です。
①があっても、「まあ、いいか。致命傷じゃないし。」となって②に行かない人もおそらくは相当数いるでしょう。
いわゆる、行動に移せない人ということです。
そして、②の行動力の部分のポテンシャルがたとえ高い人であっても①が無かった場合にはどうすることもできません。
すなわち、そもそもの構造として、
「1人で勝手に自分自身の習慣(惰性)に気づいてしかもそれを改善することのハードルは恐ろしく高い」
という話になります。
これこそまさに「運」が必要ともいえるのではないでしょうか。
したがって、上記に書いたように、
自分自身の既存の習慣に自覚的になってしかもそれを改善するためには、1人で頑張るのでは無く、
他人の行動(習慣)を目の当たりにすることの方が話が早い可能性があります。
すなわち、このような他人の行動(習慣)を目の当たりにするような機会が多い人の方があらゆる物事を改善しやすいということではないでしょうか。
思えば、洗濯について、私の身の回りにドラム式洗濯機の話題を挙げる人はいましたが、粉末ではなく液体の洗剤にするべきだと声高に主張するような人は誰一人としていませんでした。
おそらく、彼らも当たり前のように液体洗剤を使用していて敢えて話題に出すこともなかったので、私としてもそのような人の存在を認識できなかったのです。
しかも、日常生活においては、洗濯機の周辺に実際に案内してもらったり、一日中他人の家にいない限りは、他人が洗濯の時において粉末ではなく液体の洗剤を使用しているかどうかなんて分かりません。
このように、「 他人の行動(習慣)を目の当たりにするような機会 」がそもそも少ないとどうすることもできない、という事になります。
この辺りを如何に構造的に工夫できるか、改善できるか、によってその人の今後の将来性なども決まってくるのではないでしょうか。
今後はどこから自分が情報を得たりしているのか、ということについてもっと敏感になる必要がありそうだと改めて感じました。