一説にはお金は使うのが一番難しいと言われることがあります。
私たちが生きている資本主義社会ではあらゆる商品を手持ちの貨幣と交換することが可能となっています。
それだけに限らず、完全自給自足生活を送らない限り、私たちはこの売買の過程を経ないと生存すら困難な状況に追い詰められています。
少なくとも、現代社会では土地を親から相続していない人は住まいを確保するためにお金、貨幣が必要になってきます。
だからこそ貨幣を手に入れるための労働を、労働者として強いられている人が多いです。
私も例に漏れず住まいのための土地を親から分けてもらったり相続できない立場の人間であり、都心3区の高額家賃に生活費の大半を吸い取られています。
このようなあらゆる商品を売買によって手に入れなければならない資本主義社会においては、その人のお金の使い道、購入行動はその人の特徴そのものを表すことが多いです。
そして、私の中では既にお金の使い道は頭の中でフローチャートが構築済みです。
このフローチャート上の条件にヒットしないかぎりお金を使わないようにほぼ私の頭の中でプログラミングされています。
それは、以下の通りです。
①生存するために最低限必要な生活費であるか、→YES
↓ NO
②Return on investment(投下資本利益率)170%越えが期待できるか、→YES
↓ NO
③経済的自由の達成+αのために投資する
また今後の人生で変わるかもしれませんが、少なくとも経済的自由の達成まではこのフローチャートで行くことになりそうです。
まずは①ですが、ある意味当たり前ですね。
ネット上の記事を見ていると、
「お金の使い方には、消費、浪費、投資があります」
というフレーズをよく見ます。
このうちの消費の部分になりますね。
倹約をする際には、「私が(たった一人で)生存するために最低限必要な生活費はいくらなのだろう」という自問自答を繰り返していました。
この最低限必要な生活費を把握できたら、自分の生存のためのある種の「固定費」がわかるので、かなり資金計画が立てやすくなります。
②Return on investment(投下資本利益率)170%越え
②についてはある程度説明が必要かもしれません。
ざっくり言うと、いわゆる自己投資のための支出がここになります。
お金を支出した場合、それが170%のリターンとなって返ってくる事が期待できる場合を指しています。
一つ問題になるのは、ここでいう「Returnとは一体何なんだ!?」という点だと思います。
ここでいうReturnについては残念ながら定量的な測定が困難で、現状は完全に私の主観に依存しているというのが課題であり、もう少し客観的に判断できればいいなと考えています。
主に私自身の成長や、思い出になる経験をはじめとした自己実現や目標達成のためなどを想定しています。
そもそも
自己実現や目標って何を指しているの?
具体的にちゃんと考えているの?
適当なこと言っているだけじゃないの?
というところからその都度問題になってしまうので、他の項目と違って常に自分自身に問いかけ続け、考え続けることが要求されます。
もう一つの問題は、「170%という数字は一体どこから出てきたのか」という点。
これは、一応説明が可能で、私の現在の稼ぎの効率性から170%のリターンがないと基本的に旨味を感じられないと考えたからです。
これだけですと、意味が分からないと思いますので、もっと細かく説明します。
例えば、私がもらった給料の一部を使って、「たまには贅沢にお金を浪費したいなー」と考えたとします。
その浪費のために1万円を使う必要があるとします。
そのような状況になったら私は「この1万円を浪費に使うとしたら、その分経済的自由の達成が遠のくわけだが、これを完全に補填するためには、今の給料に加えて一体私は追加でいくら稼げないといけないのか。」と自分自身に問いかけるのです。
さて、この問いに対する答えですが、1万円ではありません。
何故なら、追加で1万円を稼いだとしてもそれは額面年収が増えるだけであり、所得税、住民税は最低でも持って行かれるので、手取りの額はそれより少なくなるからです。
そのため現状の私の場合、この問いに対する答えは、なんと約1万7000円になるのです。
所得税の累進課税制度は恐ろしいです。
1万円の浪費をしたかったら私は約1万7000円分今の給料に加えて追加で稼ぐ必要があるのです。
使いたい金額に対して1.7倍、170%の労力が追加で要求されます。
人によっては余裕なのかもしれませんが、数字を見ると直感的に「キツいな」と感じないでしょうか?
因みに、2万円の場合には約3万4000円になります。
これキツくないでしょうか?
これほどのハードルを乗り越えるだけのリターンがある、感じられる使い道ではないと私は支出をする気にはなれないのです。
浪費をしそうになるたびにこのことを思い出して、強い痛み、未来の自分に対する強い罪悪感を覚えます。
因みに、私の中でこの条件に引っかかる、ROI170%を期待できる使い道として「本を買うこと」が多いです。
本ならば何でもいいのかと言われるとそんなことは勿論ありません。
世の中には本がたくさんあり、その中には買うほどの価値を感じない、何度も読みたくなるような内容がない本なども実はたくさんあります。
そのような本の場合には基本的に読む価値を感じられないので勿論買いません。
無料で見れるブログとかではないのですから本を出版する際には気合いを入れていただきたいです。
私の普段のやり方は本の要約サイト(filerなど)である程度内容を把握した上で、書店へ行って買う価値のある本のみを買うことが多いです。
③経済的自由の達成+αのために投資する
これはもはや説明不要でしょう。
①、②にヒットしなかった分のお金はすべてこちらのカテゴリーに入れられます。
インデックス投資を中心に投資しています。
私の中では、お金の使い道は、以上のように、①生存のため、②自己実現、目標のため、③経済的自由のため、に大別されます。