今更指摘するまでもないですが、一般的に美男美女は人生のあらゆる面で有利であると言われています。
しかし、世の中に美男美女(例えば、顔面偏差値70over)の人たちが存在するとして、
そこにもし自分があてはまっていたら、それはそれで気分が良いのかもしれませんが、
残念ながら、相対評価となった場合には、自分がいわゆる美男美女に該当しない人の方が多いと思います。
それに、人には好みのようなものもあるため、同じ人であっても他人からの評価もそれぞれ若干変わり得ます。
そうすると、美男美女になるための努力が斜め上の方向に作用してしまう可能性もあります。
それに、美男美女と評価されることはいわゆる「視覚的にわかりやすい魅力がある」がゆえにコミュニケーションコストが下がるということに過ぎないので、
他人からたくさんのチャンスをもらうことが可能な立場であるという意味では非常に有利な立場ではあると言えるものの、しかし、そのチャンスを自ら活かすことができるかどうかはその人次第の所もあるのです。
チャンスをたくさんもらえても、それを上手く活かすことができない場合には、非常にもったいないことになります。
しかも、本人もチャンスをもらえることが当たり前だと認識してしまいがちなので、有り難さに気づくのが難しくなるでしょう。
しかも、そもそも絶世の美男美女になるためには、遺伝的要素も関わるでしょうし、本人の努力(時には課金も必要)もかなり必要になりますし、そこまで頑張っても、トップの方はレッドーオーシャンだと思われます。
このように、かなりの労力が必要になるにもかかわらず、効用は「チャンスをたくさんもらいやすくなること」に繋がるだけなので、一点集中投資はオススメできないというのが私の考えです。
イメージとしては、偏差値60超えぐらいまでは見た目を良くすることに力を注いで、残りは他の要素に労力をつぎ込んだ方が良いでしょう。
オススメは、専門領域やコミュニケーション能力です。
例えば、
「美人過ぎる女医さん」
などといったフレーズがあったりしますが、
これは、美人であるというコミュニケーションコストを下げるわかりやすい魅力と、医師免許を持っている(難関資格保持者)というコミュニケーションコストを下げるわかりやすい魅力という2つを兼ね備えている点が評価されています。
この2種類の「わかりやすい魅力」を一定レベル以上に保持しているからこそ、その掛け合わせの効果によって強い魅力をその人に感じるわけです。
しかも、医師免許の場合は、「難関資格保持者である」+「専門領域である」という2つの要素を兼ねています。
このような人には単純に専門領域に関するチャンスが大量に舞い込んでくることでしょう。
能力があるが故に他人からもらえたチャンスを活かしやすいのです。
また、コミュニケーション能力の向上に残りの労力を振るのもオススメです。
例えば、Twitterなどでは1回につき140文字でその人自身を表現することができます。
アイコンが美男美女であればそれだけでいいね!がつくこともありますが、
そのような事情が無く、初期設定の卵アイコンのまま放置していても、ツイートの内容が面白ければいいね!と思ってもらえます。
これは、文字を使用して他人とコミュニケーションをとっているわけであって、文字だけで他人の心を動かすことができる人は文字を使用したコミュニケーション能力が高いと言えそうですね。
美男美女であることや難関資格保持者のようなわかりやすい、伝わりやすい魅力を使ってコミュニケーションの難易度を下げるのではなく、コミュニケーション能力そのものを向上させてしまうことができればわかりやすい魅力は究極的には必要がありません。後は純粋に実績を積み上げることでしょうか。
しかし、わかりやすい魅力を持っていることは、単純に波及効果が高く、一度手に入れてしまえばコストとしての時間をカットできる事が多いので、コミュニケーション能力そのものを向上させるだけでは無く、コミュニケーションコストを下げるためのわかりやすい魅力を手に入れることにある程度のレベルまで労力を投下することを私はオススメします。
この意味で、もともと自分が絶世の美男美女であることは有利であることは間違いありませんが、絶世の美男美女じゃないと手に入らないものは「絶世の美男美女であるという称号」ぐらいのものじゃないでしょうか?
そのように考えていくと、多少容姿コンプレックスは持っているにしても、平均よりはちょっと上かな?ぐらいを取っておくのが何だかんだ一番コスパがいいのではないかなと考えています。
そして、自分がとびっきりの美男美女で無かったとしても、それゆえに自分の容姿の良さに驕ること無く他の分野で頑張ることができると考えれば、「自分が絶世の美男美女ではない、それゆえ良かった」と考えることができるのではないでしょうか。
しかも、その上で、努力によって何らかの成果を上げることができたら、
「あの人は見た目が良かったからなんとかなった」
という他人からの反論もつぶしやすいと考えられます。
絶世の美男美女ではないが故に、容姿が良かったという成功要因を排除することができるので、それが他者からの模倣困難性を帯びるようになる、と言えるようになるかもしれません。
解釈次第で、自分が絶世の美男美女ではないことはむしろ強みにもなり得るのではないでしょうか。