何か副業をしたい
とか、
これから何か稼ぎたい
と考えている人はとても多いと思います。
これは純粋に副業や稼ぐことという経験をしてみたいという動機もあるでしょうし、
もっとストレートに、
本業の収入だけではキツいからもっとお金が欲しい
とか、
取りあえず、仕事が欲しいと言うよりは金銭的な報酬の方が欲しい
とか、
そういった動機もあるでしょう。
私はクラウドワークスやランサーズなどのようなサイトを使用して、細々とした仕事の外注をお願いすることも偶にあったりするのですが、
その際に、自己紹介文やメッセージなどで
「お仕事が欲しいです!」
という表現を見かけることが結構あります。
文脈にも依りますが、このようなサイトで上記のような文を見かけた場合、大多数の人においてその意味することは、
「お仕事(というよりはお金)が欲しいです!」
ということなのでしょうね、と思いながら読んでいます。
このように、大多数の人は、
仕事をする=金を手にするための行為
と考えているようです。
一応、理論上は、ボランティア、家事労働などのように、
仕事をする≠お金を手にするための行為
である場合もありうるのですが、
あまりそのような発想は頭に根付いてなさそうだなと感じます。
そして、
仕事をする=金を手にするための行為
という発想に縛られていると、
何か労力をつぎ込みまくったのに金銭的な報酬や成果が出なかったときに精神的なショックを受けやすい
というかなり大きなデメリットをもたらすことに注意が必要です。
すなわち、通常の勤め人のように、
「取りあえず、定められた時間分働くことさえ(形式的な物であっても)していれば一定の給与が保障されている」
という状況と全く違った厳しい現実に直面すると、
「私はこんなに頑張っているのに何で報酬出ないの???おかしい・・・・・・」
みたいな発想になりがちで、これによって大きくモチベーションが削られてしまうわけです。
要は、
自分の労力をつぎ込むこと=直接金を得るための行為
という発想の枠にとらわれていると、上手くいかないことがあるのです。
とはいえ、
「いやいや、実際に創意工夫を重ねて頑張っているんだから結果が出てもらわないと困るんだよ」
とか、
「結果が出ない可能性がある行為だったらそもそもやりたくないよ」
という気持ちも理解はできます。
しかし、この発想は、特に副業などの文脈においては、
「マネタイズしたがるのが早すぎる」
ということに繋がりやすいです。
マネタイズとは、英語の“monetize”からきている、ビジネス用語で、直訳すると「収益化」ということらしいです。
最近流行のブログでマネタイズというのもこういう意味で、Googleアドセンス広告を使用したり、成功報酬を得るタイプのが流行っているようですね。
しかし、ブログでマネタイズを目的に記事を更新している人は現実的にはなかなか続けることができません。
何故かというと、ほとんどの場合、中身のほとんど無い記事を初期において書いてそれによってマネタイズをしたがるのですが、実際はそこまで儲からないという現実に直面しこれを原因としてモチベーションを失うからです。
短期間で確実に儲けたいのならば、ぶっちゃけ、いわゆるトレンドブログを狙うのが一番話が早いと思われます。
アフィリエイトで「数ヶ月で儲かりました!」という景気の良い話をしている人はトレンドブログを扱っている事がほとんどです。
すぐにお金が欲しい人はそういう方法論を学ぶのが早いのではないでしょうか。インターネットにはたくさん情報が出回っていますから。
私の場合はそういうことは「メインでは」オススメしていません。
もちろん、
「すぐにお金が欲しい、いや、ないと困るんだよ、こっちは明日食べるものを買うためのお金すらないんだから。」
という危機的な状況にある人は日雇いバイトやクラウドワークスやランサーズなどの小規模なところから少しずつ稼いで行くのが現実的には良いと考えていますが、
しかし、今のところ本業でそこそこの収入を得ているような人は、最悪しばらく金銭的な報酬が副業から出なくても生活は破綻しないですよね?
すなわち、このような人は、
「しばらく、仕事から直接金銭的報酬を得られないリスクを許容できる人」
なんですよね。
このような人は、すぐにマネタイズをする必要が無いため、仕事の経験値・スキルや他者からの信頼性などの無形の報酬を獲得するために仕事をすることを意識することをオススメします。
すなわち、お金が出てくるのは最後で、まずは、お金が出てくるための基盤を創るのです。
貧乏な人はとにかくすぐにお金を欲しがる思考習慣を持っているため、このような無形の報酬や、基盤・土台作りということの重要性に気づいていません。
別の言い方で言うと、
「貧乏になりやすい思考習慣を持っている人は短期的報酬ばかりに目がくらんで長期的な報酬に注意が及ばない」
ということです。
このように、副業を始める際にはどのような副業をやるのかというのも重要ですが、
「自分がいわゆる貧乏な人が持っている思考習慣にハマっていないかどうか」
ということを意識してみると良いと思います。