人生を変えるためには時間の使い方を変える必要があります。
今、勤め人の人が人生を変えたい、あるいはキャリア形成をもっとしたいと考えたときには、
①勤め先を辞めて転職する
②勤め先を辞めて独立する
辺りの選択肢をとるのがスタンダードであると思います。
いわゆる、FIREも自分から勤め先を完全に切り捨てる行為なので似たような発想だと思われます。
しかし、個人的には、キャリア上の都合で普通に勤め先を辞めて転職したり、独立したりするというのはかなり無難ですし、いわゆる
初心者向けの方法論
なのかなと感じるところがあります。
どういうことかというと、他の選択肢として、
「勤め先を辞めること無く、」事実上転職してしまったり、独立してしまったりして、自分にとっての天職を勤め人として手に入れるという考え方があると思われます。
ここでも触れていますが、
「仕事を辞めたい」という気持ちになって追い込まれると、人はいきなり退職したり転職するなどの極端な行動で問題解決を図りがちですが、それが果たして本当に自分にとって適切な手段なのかと冷静に考えて具体的な不満点を洗い出し、できる限りリスクを最小限にして対応策を考えることが重要ではないでしょうか。
ということですね。
そして、いわゆる、普通の転職や独立は「初心者向け」とわざわざ書いたのは、
こちらの「 「勤め先を辞めること無く、」事実上転職してしまったり、独立してしまったりして、自分にとっての天職を勤め人として手に入れる 」は、比較的難易度が高いと思われるためです。
すなわち、勤め先をリストラされず&勤め先とは全く違う業種のようなものを行ったり、&勤め先の看板に全く頼らずに自分自身の力で仕事を獲得していくことが必要であります。
このような働き方は最近は複業だとか、ポートフォリオワーカーなどと言われて結構もてはやされてきているのではないかなと思います。
というのも、普通に転職したり独立したりするのは同時期に一つの仕事しかやっていない状態なので、どうしてもキャリアの経歴が単線的になります。
一方で、複業やポートフォリオワーカーは同時期に全く違うこともやっているので、単線的なキャリアにはなりにくく複合的になります。
もっとも、このような複業やポートフォリオワーカーをするためにはほぼ必ず高い時間管理の能力が問われます。
そもそも、色々な業をやっている訳なので、時間が無いと全部やりようが無いためですね。
もてはやされているのにもかかわらず実践できている人がごく限られているのは、この点の難易度がそもそも高いと言うことがあるでしょう。
しかし、複業やポートフォリオワーカーを上手く実践していけば全体としての経験値取得の時間効率は高まるので、もし余裕があればそれを目指したいところです。
そして、そのような効率の良い時間の使い方を仕事において実現する必要があるため、高いコミュニケーション能力も必然的に要求されます。
時間管理の能力とコミュニケーション能力をそれぞれある程度高めるためには何度も自分なりに試行錯誤を重ねる必要があるので、この辺りの基礎体力がそもそもどこまでついているのか、という辺りがカギになってきそうです。
このように、転職せずに転職し、独立せずに独立するという発想はキャリア戦略における上級者向けの発想だとは思われます。
難易度は高いですが、余裕がある人はキャリア形成のために挑戦するだけの価値があると思います。