最近、インデックス投資というものが流行っています。
私も現にやっていますし、もう既にやっているよ、という人も多いでしょう。
私も以下のように、積立投資をしています。
インデックス投資というのは、「インデックス(市場の動きを示す指数)」と同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のことを指します。
米国株のインデックスの一つ「NYダウ」の、2000年から現在までの変動を示したチャート↓
多くのインデックスが長期目線で見ると上昇し続けており、インデックスに連動させておくだけで儲かった(過去においては)という実績に基づいて、
インデックス投資をすれば、儲かる可能性が高いから投資しよう!
という触れ込みで流行っているようです。
もちろん、
儲かっていたのは、過去そうだっただけで、未来においても同様だとは限らないよね??
といった反論があり得ますし、この可能性は考慮しなくてはいけません。
しかし、そういった不安要素があるとしても、それをはね除けるだけの成長力が期待されている米国株インデックスの場合は、その期待感の高さから今も堅調に右肩上がりの傾向を続けているようです。
上記のチャートを見てみると、
短期的に下落する部分はあるものの、長期的に見るとひたすら高騰し続けていることがわかります。
例えばNYダウの2000年1月始値が約10,900ドル、2020年12月終値が30,600ドルで、20年の間で3倍になっています。
つまり2000年にNYダウに連動して100万円投資していたとしたら、20年ただ放置しておくだけで、資産が300万円になったということになります。
飽くまでもこれは結果論に過ぎないと言われればそれまでですが、例えば、現在2021年11月時点に相当するのが上記チャートにいう2000年1月地点だとしたら、どうでしょう?
この時点で、すなわち、100万円を投資しておこうという気にならないでしょうか?
いやいや、よく見ると、チャートでは、2009年のリーマンショックの時期に8000ドルを割っているじゃないか、この時に100万円を投資するのが一番いいでしょ、と思う人もいるかもしれません。
確かに、結果的に見るとその通りなのですが、実際の最安値がいつ来るのかはチャートの一番左側の時点にいるときには実際には予想ができません。
もしかしたら、一番左の時点が最安値かもしれませんし、途中の地点が最安値かもしれません。
このように事前の判断が難しいときに活きてくる考えが
ドルコスト平均法
です。
ドルコスト平均法の概要や注意点については上記で解説されていますが、
いずれにせよ、この手法を採用する場合には、
将来的に右肩上がりになることが期待される銘柄
をまず選ぶことがもっとも重要になってきます。
上記の米国株インデックスの場合は、アメリカ経済における成長力に対する強い期待感がその支えになっています。
これについては、
それって今までのチャートの動きが良かったから、ただその結果だけによる虚構な期待感じゃないの??
という見方もありうると思います。
近年の急激な上がり方にはこのような要素があることは否定できないと個人的には思っています。
したがって、そのうち調整局面(株価が下がってしまう時期)が来ても不思議ではないと感じています。
しかし、同時に、大局的に見ると、ITの進展などは21世紀以降に求められていることだと思われますし、時代の価値観がテクノロジーの発展を求めているというのが私の考えです。
これについては、2021年から「風の時代」が到来すると言われているらしく、要するに今までとは価値観が変容していくよね、ということが言われています。
厳密にいえば、2021年以前からその兆候があったはずだと個人的には感じていますが、2020年に始まったコロナ禍を通して本格的にこの価値観の浸透が始まってきているのではないか、と考えています。
そして、「風の時代」においては、情報、人的ネットワークなどを始めとした無形資産が重視され、ITの進展とその活用が進んでいくと予想されています。
このような観点で見ていくと、特にITの進展をリードしているアメリカ経済の成長力は長期的に見れば期待できるのではないか、というのが大筋の私の考えです。
(このような価値観に沿って世界が成長して欲しいという個人的な願望も少なからずあります)
そして、インデックスの銘柄に対してドルコスト平均法によって積立投資をすることによって、一番左の時点である2000年1月頃から着実にコツコツと投資を始めて、2009年のリーマンショックの時期の最安値の時期においてもコツコツと投資を無心で続けることによって、2020年までいくとかなり儲けが期待できる、というのと同じイメージで今後もインデックス投資をしていく人が多いことでしょう。
そして、最近の証券口座では自動積立設定ができることにより、ドルコスト平均法が事実上自動でできるという点がかなり強いです。
何故かというと、例えば、最安値をとっているリーマンショックの時期に証券口座を開いてしまうと、あまりにも深刻すぎる含み損を目の当たりにしてしまうため、萎えてしまい、全く元気が出ずに、そこに追加で投資をすることが心理的にできなくなってしまうのですが、自動積立設定を行う事によってそもそも証券口座を開くことなく無心で投資を行い続けることが可能になるからです。
すなわち、長期的に見て右肩上がりの銘柄であると認識した物に自動積立設定を行った時点において
「なんだかんだで長期的に見れば今が最安値だ」
と思うことさえできれば、
現実的にリーマンショックの時期が来て株価が下がったとしても、
「株価が下がってきた!むしろこれはチャンス!!」
となって、自動積立設定を切ることなく、継続して追加で積立投資を行うことが可能です。
インデックス投資の最大の長所は、
株価が下がったとしても、
「株価が下がってきた!むしろこれは追加投資によってさらに儲けることができるチャンス!!」
と思えることです。
未来はわからないのだからそんなのは妄想に過ぎないと言われれば確かにそうかもしれません。
しかし、そのただの妄想とも言えるような力によって、一見低迷化してしまったときにも積立をし続ける、投資をし続ける、努力をし続けることが可能になるのです。
さて、前置きはこのくらいにして
やっと、本題に入ります。
このような話は人生全体に応用できるのではないか、と私は考えています。
要は、このようなチャートをあなたも自分の人生において創りませんか??という話です↓
すなわち、
今があなたの人生における2000年1月の時点だから、今から長期的にこのような右肩上がりの銘柄になりませんか、ということです。
つまり、今この時こそが人生における最安値時点です。
自分の人生にもインデックス投資しませんか????
・・・・・・
こんなことを言うと、
いやいやw
とか、
いや、自分の人生がそもそもこんな右肩上がりのチャートを描けるのか、全く自信が無い
とか、
そもそも、チャートをよく見ると、2000年からしばらく大して上がっていないし、むしろ下がっている時期がある、こんなの耐えられる気がしない
とか、
リーマンショックの時期が来た時に直前の半分以下の値になっているし、もはや心が折れてしまいそう
とか、
そもそも2000年から2020年って、20年間もある、、、さすがに長すぎるよ、、、
と思う人もいるかもしれません。
実際、このような発想をした時点で、まず、
将来的に右肩上がりになることが期待される銘柄=自分自身
という認識になる必要があるという点がかなり難しいところです。
この発想がそもそも受け入れがたいと感じてしまう人も中にはいるかもしれません。
そもそも、
「今から20年後のあなた自身はどうなっていますか??」
という質問を突如投げかけられたらどう答えますか?
・・・・・・
この手の質問は普段から考えていないと、なかなか回答が出てこないものです。
因みに、私は就活の際に
「20年後の自分のキャリアをどう考えていますか?」
と聞かれて、
「???正直、今まで考えたこともなかったです」
と正直に答えました。
そんな物だと思います。
20年後の未来の自分自身のキャラ設定をここで意識しないといけない訳ですね。
ここでポジティブなキャラ設定ができて初めて、
将来的に右肩上がりになることが期待される銘柄=自分自身
と認識することができると思われます。
客観的に見るとただの妄想でしかないのですが、しかし、この盲信とも呼ぶべき認識がなければインデックス投資などはなかなかできません。
しかも、調子がなかなかでなかったり、むしろ悪い状況になってしまった場合に、
「株価が下がってきた!むしろこれは追加投資によってさらに儲けることができるチャンス!!」
とばかりに、
「障害にぶつかった!困難にぶつかった!むしろこれはここで追加で努力して乗り越えることによってさらに大きな飛躍をすることができるチャンス!!」
とポジティブなことを考えることは極めて難しいでしょう。
しかし、このような都合の良い解釈ができるからこそ、インデックス投資のように、
そのただの妄想とも言えるような力によって、一見低迷化してしまったときにも積立をし続ける、投資をし続ける、努力をし続けることが可能になるのです。
最初の頃にトントン拍子に上手くいかないからこそ、ぶつかった障害を一つ一つ丁寧に克服していって、後になって安定的に飛躍しやすくなる場合もあるわけです。
因みに、聞くところによるとリーマンショックの時期には大量のリストラが出たらしいですが、
現在、上手くやっている人は、リストラされた時に
「ようやく仕事から解放されて、自分の好きなことができる時間ができた」
とポジティブなことを考えた人も多かったようです。
無職というのは究極の時間持ちなので、無職になった時は大量の時間というリソースを投下できることからむしろチャンスなんですよね。
このように、端から見ていて低迷してしまっているような状況であっても、コツコツと積立投資をし続けるというのが非常に重要です。
株価というのが会社の成果を正確に把握できていないのと同様に、人生においても運勢などの要因で、理解不能なアップダウンがあったりします。
したがって、ダウンしてきた時にもアップしてきたときと同様に努力を積み重ねることが重要なんですね。
でも、調子が悪くなってきたときにも調子がいいときと同様に努力を重ねるのって正直キツいですよね???精神的に無理という人もいるのではないでしょうか。
つまり、リーマンショックの時期に証券口座を開いてしまうと含み損の凄惨たる状況にショックを受けてしまって追加投資する気になれないのと同様の状態になりやすいのです。
正直、元気が全く出なくなってしまってこれ以上努力するとかマジ無理、という状況になる可能性が高いです。
したがって、インデックス投資におけるドルコスト平均法のやりかたと同様に
自動積立設定
なるものを行う事が重要になってきます。
そして、人生における自動積立設定とは、
テクノロジーなどによる自動システムの構築や、
人力による習慣です。
もっというと、人生全体における自動積立設定とは、
習慣化の習慣化
になるでしょう。
自動システムも、習慣も、自分が元気があろうがなかろうが無意識だろうが勝手に遂行されてしまうルールを意味するので、
これらを元気があるときに、インデックス投資における自動積立設定のように、予め設定してしまうことが重要なのです。
暇な時間を活用して時折見直しをしてみることもポイントですね。
自動ルールを設定してしまうことによって、調子が悪かろうが、元気がなかろうが、自動的に行動などを遂行してしまうような体制を創ってしまうわけです。
このような措置によって、
「いい感じの人生を送りたいなー」
というただの「will」(願望)を「be going to」(客観的に見てそうなるべき未来)に変えてしまうわけです。
勝つべくして勝つという状況を如何に早めに整えるかがカギです。
人によっては、
「目標のために何をどう習慣化するべきなのかイマイチイメージができない」
という人もいるでしょう。
その場合、自分にとっての理想の人物の腰巾着になるのが早いです。
要は、目指すべき目標を既に達成している人の考え方や行動をそのまま真似(モデリング)するということです。
スマホのように人間は高速でOSをアップグレードできないため、データ通信をなるべく多くする必要があります。
すなわち、例えば、理想とする人物と数ヶ月全く接点の無い状態のように通信制限がかかっている状態がずっと続いてしまうと、OSが上手くアップグレードされません。
したがって、自分にとっての理想の人物を見つけたらなるべく接点が途切れないようにすることが重要です。
通信制限の状態が続いてタイムアウトしてしまうと、最初からOSのアップグレードの作業をやり直す必要が出てくるかもしれません。
相手によっては忙しすぎてそもそも構ってもらえない可能性もありますが、そこは頑張るしかありません。
相手が忙しくても、相手に何らかのメリットを与えれば考え直してくれる可能性があります。
そもそも、理想となる人物がいない、という場合は、調子が悪いときに身近に支えてくれる人が居てくれると安心できます。
人にとっては、親などが慰めてくれるかもしれません。
もっとも、親との関係はピンキリであるため、付き合い方には気をつける必要があります。
親に限らず、身近な飲み友達などが慰めてくれるかもしれませんが、場合によっては時間等が無用に取られてしまう可能性があるので、付き合い方には気をつける必要があります。
いずれにしろ、調子の悪いときにもひたすらインデックス投資のようにコツコツと積立投資をし続けるためには、
自分自身の明るい未来を何らかの形で信じ続けることが必須
であるわけですが、
どうしても、嫌なことばかりあったり、
わかりやすい成果・数字がずっと出なくて萎える・・・・・・
という状態に陥ってしまった人に対しては、
評価基準を全く別の物に変えてしまうことをオススメします。
私の場合は、タロットカード占いなどでアドバイスなどを見ることもあります。
いずれにしろ、今が最安値と考えて長期目線で如何にあるべき理想に近づくのか?という問題に取り組むことになるため、相応の長い時間がかかることは間違いないと思っていた方が良さそうです。
まさにインデックス投資のように、コツコツと一つ一つ丁寧に積み上げていって、時間を味方に付けて成果を上げていくイメージです。
その地味すぎる努力があまりにも退屈だと感じてしまう人もいるかもしれませんが、
しかし、その退屈さが成果に繋がるため、これを受け入れられることも重要になると考えられます。
このような発想をもって自分の人生という物を見つめてみると、
何だかんだで今が自分の人生における最安値の時点である
という捉え方が可能になります。
そう考えると、今から頑張って少しずつ積立投資をしておこうかな?という気になれませんか??
そんな、
自分の人生にもインデックス投資してみませんか??
という提案でした。