3年日記や5年日記など、長期間にわたって書く前提のおしゃれな日記帳がたくさん発売されています。
しかし、実際に3年以上日記を書き続けた人はそれほど多くはないのではないでしょうか?
よく「習慣にしたいことランキング」の上位にも
早起きすること、
運動すること、
英語を勉強すること、
等と並んで
日記を書くこと、というのがランクインしています。
「習慣にしたいことランキング」の常連になるということは、
逆に言えば、
日記を書く習慣を得たいと思っているが実際には挫折してしまう人が多い
という現実を示していると思います。
以下では、実際に3年間(1059日以上)日記を書き続けた私が日記を書く意味、日記を書く習慣を付ける方法について考えました。
単純に日記を書き続けると達成感が生まれる
日記を3年間書き続けて分かったことは、
シンプルに
3年間書き続けた日記を見るだけで強い達成感を得られる
という点です。
私はスマホのアプリを使って3年間、1000日間ほどで
5000以上の日記数を書いています。
要するに、1日1回ではなく、1日平均5,6回は日記を書いているということです。
ちなみに、確認したところ日記を書いていない日は一日もありませんでした。
この数を見るだけでも、
私はこの3年間、1000日以上色んな事を考えて生きてきたのだ
ということがよくわかります。
ところで、あなたは年末に「1年の振り返り」を行うことはありますか?
新しい年を迎える時は、
「今年はこんな事をしてきた、来年はこれを頑張りたい」
ということを考えることもあると思います。
たまにFacebookで今年はこんな年だったという投稿がされていることもあります。
他の人のそういった振り返りを見ていて、
「そういえば、自分は今年何していたっけ? あまりよく思い出せない・・・・・・」
となることはありませんか?
頑張って考えてはみると思いますが、その年の1月のことまで鮮明に覚えている人は多くはありません。
ここで役に立つのが日記です。
普段から書いているので、●月●日にどのような内容の日記を書いたのかがすぐに出てきます。
断片的な情報になってしまう場合もありますが、これを見ることで
当時は何を考えていたのか、
何を悩んでいたのか、
がすぐにわかります。
これによって1年の振り返りも容易になります。
来年の抱負もこれによって立てることができます。
もちろん、来年の抱負もその時点で日記に書いた方がいいです。
1年後に見直してみると、
「あ、そういえば、こんな抱負持っていたな。今年は達成できていないけど、来年こそは頑張ろう。」
となると思います。
このように続けていくと、自分が年々積み重ねている物が見えてくるようになります。
日記を書いておくだけで、
自分が1年間徒に自宅と職場間を移動するだけのルーティンワーク、虚しい人生を歩んでいただけではないのだ
ということもわかるのです。
特に、学生から社会人になってしまうと、
平日は自宅と職場の間を往復し、単調な仕事をして、休日はなんか休んでいたら気がついたら終わっていた・・・・・・
という状況に陥ってしまう人もいるかと思われます。
特にブラック企業勤務の人にありがちです。
かなり危険な状態です。
1年間を振り返ったときに上記のようなことしかしてないと思ってしまうと、
無駄な一年間を過ごしてしまった・・・・・・
と感じてしまい、Facebookなどに流れてくる他の人の「充実した私の1年間」を見て辛くなってしまうと思います。
実は無駄ではなかったということも十分にあるはずなのに。
それに気づくためにも日記を書くことが重要なのです。
日記を目標達成ツールとして使用し、人生を進めることができる
私はアプリによって日記を書いているので、
日記の検索機能で、ワード検索をして過去の日記を確認することがよくあります。
例えば、このブログのテーマの1つである「経済的自由」で私の日記検索をかけると、
1年前に初めて「経済的自由」という語句を用いて日記を書いているということがわかります。
それ以降は、「経済的自由」という単語は日記内部での頻出ワードなので、
私がおおよそ1年前くらいから「経済的自由」というものに興味があった
ということがこれだけでわかります。
ちなみに、「自由」で日記内検索をかけると、3年前から検索に引っかかるので、
私自身が「自由」に対してそれなりに前から強い憧れを抱き続けているということもわかります。
このように、単語レベルでも
自分がいつから何に興味があったのか
興味があった物に対してどのように取り組んできたのか、漠然とした願望は達成できたのか
これらを確認することができます。
これらを確認することによって、自分の価値観の内省にもつながります。
また、日記において達成したい目標を書いておくのもとても良いと思います。
自分の日記を見返すと、私は数年前に貯金や節約をすごく頑張っていたようです。
当時の日記には
「なんだかんだで貯金は大事だから、28歳までに貯金は1000万円近くを達成したい」
という趣旨の記載がありました。
実際には25歳時点で金融資産1000万円を達成しています。
1000万円の貯金に関しては何度も過去の日記内を確認し、自分の達成目標を意識して、自分を鼓舞していました。
『思考は現実化する』ということなのかもしれませんが、
日記に何度も書くレベルの願望・目標達成に対する強い意欲がこのような現実を引き寄せてくれたのだと思っています。
また、流れ星に3回願い事をすれば叶う
と言われていますが、
あれも、一瞬しか現れない流れ星に対して瞬時に願望を託せるほど、普段から目標達成について貪欲に考えているからこそ願望が叶う、
という意味だとも言われています。
日記を書くことは目標達成ツールとして有用であり、人生を進めるためのツールとして使用することができるのです。
日記を書く第一歩は自分の行動記録から
とはいえ、日記を書こうと思ってすっと書ける人は多くは無いと思います。
いったい何を書けばいいのやら・・・という人もいると思います。
日記を書く際にはわざわざ高尚なことを書こうと思って力む必要はありません。
「●月●日、お腹がすごく痛かったので診察に行ってみた」
という自分の行動記録を書くだけでも後から、
「そういえば、前日に●●を食べていたみたいだから、これがお腹を壊す原因になっていたのかもしれない、今後は気をつけよう」
という振り返りに使用できるので、何を書いたらいいのか分からない人は自分の行動記録から始めるのが良いと思います。