「完璧を目指すのではく、まずは終わらせろ」
というのは、よく言われます。
何かを創ろうとする際には、どうしても
「細かいところだと~が変で」
などと指摘するべき事項がどんどん出てきます。
そして、ようやく何かが完成しそうだと思ったら、
「いや、よく見たら××がおかしい」
などということに気付いてしまい、それを手直しし、
「ようやく終わりそうだ」
などと思っていたら、
「◆◆が違う」
などということに気付いてしまい、それを直し……
などと続けていくと正直キリがありません。
何をどうやっても何かしらの穴が発見されてしまったり、
誤字が発見されてしまったり、
改善策が見出されてしまって、直していくと、いつまで経っても第1弾が出ていかない、という事態に陥ります。
こんなことがいつまでも続いてしまう大きな原因は、
「締め切りを定めていないから」
というのがあるでしょう。
締め切りがあれば、どんな状態であっても、「完了」させざるを得ません。
例えば、日刊新聞などはそうでしょう。
「いや、もっと××について取材を重ねないと記事としては完成しないし……」
などと考えていたら、一日があっという間に終わってしまいます。
完璧な状態でなくとも、今手元にある情報から最大限の記事を提出する必要があります。
もしかしたら、記事に書いている内容が間違っている場合もありますが、
そうであっても、毎日新聞が届くのを期待して新聞紙代を支払っている側にしてみると、
「明確なエビデンスがないので今日の記事はありません」
などと言われても困るでしょう。
日刊新聞は、毎日締め切りが容赦なく襲ってくるという意味では大変な仕事ですが、そのような明確な締切が存在しているがゆえに、成果物が毎日出てくるのです。
逆に締切が決まっていないと、
「まだ××が上手く決まっていないし」
などとダメな点ばかり気になってしまい、いつまで経っても成果物ができません。
なあなあなままだと話が先に進みません。
まずは、
「一応の締め切り」
を定めましょう。
締め切りを定めなければ、仕事はいつまで経っても完成しません。