これは、私の数年前から一貫している主張ですが、
「株高の時に調子に乗ってFIREするのはできるかぎり辞めた方がいい」
というものがあります。
というのも、
大抵の場合、
「目標資産額に到達するのは株高の時の方が可能性が高い」
ということがあるからです。
証券口座などを頻繁に確認している人は、
株高の中で、目標資産額を達成したことを確認したうえで、
「これだけあれば」
と考えるのですが、
実際には、たまたま株高のタイミングで目標資産額を達成したに過ぎない、ということも多いため、
そのタイミングで完全なFIREを決めてしまうと、
株高のターンが終わったタイミングでどんどん資産額が下がっていき、
「不安になる」
という症状に襲われることが多いからです。
理想を言えば、
ほとんど株が上がらないタイミングでなんとか目標資産額を達成したうえで、FIREして、
そこからどんどん株高になっていく
という流れに乗った方がいいでしょう。
このサイクルが次に訪れるのは、数年後というレベルではなく、
数十年後になる可能性もあるので、
この理想の流れに既に乗るのを諦めている人もいるかもしれません。
それに、人生の時間がもったいないと感じている人にとっては、
「今すぐにでも今の状況を変えたい」
と願っているでしょうから、あまりにもずっと待つという選択肢も良くはないでしょう。
その場合は、
株高で調子に乗ってFIREした後に景気が後退し、大暴落が訪れる可能性もある
ということを念頭に入れた計画を立てておくことになります。
いずれにしろ、
「株高の時は思っているよりもあっさりと目標資産額を達成する可能性がある」
「しかし、そのような状況はずっと続くとは限らない」
ということを念頭に入れて資産形成に励むことが重要になるでしょう。