【第1593号】あらゆる将来性や命まで差し出さなければ釣り合わない関係

コミュニケーション
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~歪な天秤が生み出す悲劇と、そこから学ぶ人生の教訓~

恋愛、結婚、ビジネスパートナーシップ… 人生における様々な関係性において、双方が対等な立場であれば、理想的と言えるでしょう。

しかし、現実には、どちらか一方の「格」が著しく高い、あるいは、特定の分野において突出した能力や魅力を持つなど、不釣り合いな関係も存在します。

このような関係は、短期的には、刺激的であったり、利益をもたらしたりするなどの理由で、成立することもあるでしょう。

しかし、長期的に見ると、その多くは破綻するか、あるいは、どちらか一方が多大な犠牲を払い続けることで、ようやく均衡を保っている、歪な状態に陥ってしまうことが少なくありません。

1. 不釣り合いな関係の危うい均衡:歪な天秤が生み出す悲劇

不釣り合いな関係は、一方が他方よりも、社会的地位、経済力、容姿、才能など、何らかの面で「格上」である場合に生じます。

この「格差」は、関係性におけるパワーバランスを歪め、様々な問題を引き起こす可能性があります。

特に、交際や結婚などのような、より密接な関係においては、「格下」と認識される側が、関係を維持するために、過度な努力や犠牲を強いられることが少なくありません。

その犠牲は、経済的なもの、精神的なもの、時間的なものなど多岐にわたり、場合によっては、将来の可能性や、健康、さらには命までをも脅かすことがあります。

このような関係は、まるで、一方に重い錘が乗せられた天秤のようなものです。

最初は、何とか均衡を保っているように見えても、時間とともに、その歪みは大きくなり、やがては、天秤そのものが崩壊してしまう、つまり、関係の破綻へと繋がってしまうのです。

2. 将来性と命を差し出した男:不釣り合いな結婚の代償

例えば、若い頃はごく普通の能力の男性が、誰もが認めるようなキャリアを持つ女性と結婚したケースを考えてみましょう。

男性は、自分は相手と不釣り合いなほど平凡であり、格下であることを当初から自覚しており、何とか不釣り合いを解消しようと努力します。

女性に少しでも追い付き、対等な関係になるため、男性は、周囲の勧めもあった結果、安定した職を辞し、一念発起して難関資格に挑戦しました。

犠牲1. 将来性 それから、数年間は、自身の将来を賭けて、死に物狂いで勉強し、周囲も驚くほどの集中力で、見事によりハイレベルな難関資格を取得しました。男性はそれまで勤めていた会社でその難関資格を活かした職務に就いており、難関資格の取得によって社内での更なる出世や重要なポストへの登用なども期待されていました。それらの可能性を全て捨て、リスクを取って、よりハイレベルな資格を取得することで、女性と釣り合いを取ろうとしました。これらは本来であれば捨て去る必要のない、男性の輝かしく安定したキャリアにおける将来性を犠牲にしたものと言えます。

犠牲2. 健康 あまりの集中力で勉強に取り組んだ結果、周囲も心配するほど、体調を崩しました。特に、胃腸と睡眠に支障をきたし、胃潰瘍と不眠症となりました。この犠牲は結婚生活の間、ずっと続きます。

犠牲3. 尊厳 しかし、残念なことに、それでもなお、男性は女性と釣り合いが取れているとは周囲からは認識されませんでした。女性があまりに高い地位にいたこと、若い頃から常軌を逸するほど並外れた業績をいくつも挙げていたこと、誰からも好かれるような人柄も兼ね備えていたことなどからも、男性は始终「格下」と認識され続けます。その認識は、女性の親族からも同様で、男性は、肩身の狭い思いをし続けることとなります。

犠牲4. 命 数十年後、男性は、胃がんによって、この世を去ります。胃潰瘍と因果関係があったのかは不明ですが、彼が並々ならぬ無理をしていたことは周囲から見ても明らかでした。

このケースは極端な例ですが、不釣り合いな関係を維持するために、一方が過度な犠牲を払い、最終的には命まで落としてしまう可能性があることを、如実に示しています。

3. 不釣り合いな関係がもたらす、様々な悲劇

上記の例以外にも、不釣り合いな関係は、様々な悲劇を生み出します。

  • 経済的搾取: 経済的に恵まれた側に、金銭を無心され続けたり、生活費を全て負担させられたりするケース。
  • 精神的虐待: 「格上」の側から、劣等感を刺激するような言葉を浴びせられたり、過度な束縛やコントロールを受けたりするケース。
  • 時間的搾取: 自分の時間や労力を、相手のために過度に費やされ、自分のやりたいことができなくなるケース。
  • 自己喪失: 相手に合わせるために、自分の意見や価値観を抑圧し続け、自分らしさを見失ってしまうケース。

これらの犠牲は、時に、身体的、精神的な健康を蝕み、人生そのものを狂わせてしまうことさえあります。

4. 不釣り合いな関係から学ぶ、人生の教訓

不釣り合いな関係における悲劇から、私たちは何を学ぶことができるのでしょうか?

  • 対等な関係の重要性: 真に健全な関係は、双方が対等な立場で、互いを尊重し、支え合うことから生まれます。「格差」のある関係は、遅かれ早かれ、歪みを生み、破綻する可能性が高いことを認識すべきです。
  • 自己肯定感の必要性: 不釣り合いな関係に陥らないためには、自分自身の価値を正しく認識し、自己肯定感を高めることが重要です。「自分は相手にふさわしくない」という劣等感は、不健全な関係を引き寄せる要因となります。
  • 「犠牲」の危険性: 「相手のため」という名目で、自分を犠牲にしすぎることは、決して美徳ではありません。真の愛情は、相手の犠牲の上に成り立つものではなく、互いの成長と幸せを願うものです。
  • 「見せかけの幸せ」への警戒: 周囲から羨ましがられるような、一見「完璧」に見える関係が、実は、一方が大きな犠牲を払うことで成り立っている場合もあります。表面的な状況に惑わされず、関係の本質を見極めることが重要です。

5. 結論:真の幸せは、対等な関係から生まれる

不釣り合いな関係は、時に、将来性や健康、そして命さえも奪い去る、危険な罠となり得ます。

一時の感情や、目先の利益に惑わされず、真に健全で対等な関係を築くことが、長い目で見た、本当の幸せへと繋がるのです。

もし、あなたが今、不釣り合いな関係に苦しんでいるなら、勇気を出して、その関係を見直してみてください。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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INTJ型女性による皆既日食への歩み
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