人間は周りの人間からの影響を非常に受けやすいようです。
したがって、基本的に何か自分自身に変化を起こしたい場合に、誰もが行える手っ取り早い方法はまずは付き合う人を変えてしまうことになるようです。
例えば、モテたいと願った場合は、真っ先に行うべきは既にモテている人と友達になってその人とより多くの時間を共有することです。
既にモテている人にとって「モテている」という状態こそが「普通」であることから、その「普通」の状態を伝染してもらう必要があります。
そして、この伝染は、人と人との間の交流にとって行われるわけですから、その人と物理的に多くの時間を共有することが近道となります。
物理的に近い距離において多くの時間を費やすことによって、多量のデータ通信を可能にするため、相手に関するデータを大量に受信しやすいと思われます。
古典的な方法としては、いわゆる
鞄持ち
のような形でいわゆる「腰巾着」になるのが早いです。
社長の行動にひっつく秘書なども似たようなところがあります。
既にモテている人とのコミュニケーションを通じて、自分をモテている人にとっての「普通」の状態に考え方など(=OS)を同期させることで、自分自身の考え方やそれに伴う行動をアップグレードさせるわけですね。
同じような理屈で、お金持ちになりたいのであれば、既にお金持ちになっている人とコミュニケーション、交流を重ねて、その人にとっての「普通」の状態に自分自身をOSを同期させ、自分自身のOSをアップグレードしていくわけですね。
ダイエットも似たような理屈で既に理想的なプロポーションを維持できている人の腰巾着に取りあえずなっておくのが早いと思われます。
このような同期の作業は、スマホのように数分でスピーディーに行われるわけではありませんが、確実に個々人の人生に影響を与えていることでしょう。
むしろ、スマホよりも人間の場合はデータ通信によるOSの同期が進むのが遅いため、この絶大な効果がなかなかわかりやすく可視化されないということもあって、「人付き合いを変える」という方策が意外に注目されていないのかもしれないですね。
しかし、このお互いの「普通」同期は少しずつですが、確実に進行していきますし、時間が経てば経つほどその効果は際立って強い物になるでしょう。
さて、このように、「人付き合いを変える」のが変化のために早いということを知っていたとしても、
周りに自分が求めるまともな人がなかなか居ない
という問題が発生したりします。
いわゆる、ロールモデルとなるような参考となる人がそもそも周りに全く居ないという状況に陥ることが良くあります。
一応、今はインターネットという便利なものがあるので、遠隔地でもそのような自分が求める人が存在していればそれを探し出すことは可能でしょう。
しかし、その人と実際により多くの時間を共有する形での同期の作業を行うことは現実的に難しかったりします。
これには物理的な距離感もあるかもしれませんし、相手が忙しすぎて誰にも構えない状態になるなどの色々な理由があり得ると思います。
そのような人物を見つけた場合、気合いでなるべくその人と接点をつなぎ止めておく、という半ば根性論的なアドバイスを私はすることになるかもしれません。
何らかの接点さえあれば、OSの同期の作業進行は非常に遅いものの、少なくとも0よりはマシというレベルで進んでいくでしょう。
物理的に距離を詰めることができた場合と比較すると、データ通信の量は確実に少なくなってしまいますが、それでも多少はデータ通信できるはずです。
だからこそ、細くてもかまわないので何らかの形で接点を維持しておくことが極めて重要になってくるのです。
本当に微細なレベルで行くと、
「Twitterで取りあえず相手のアカウントをフォローする」
とか、
「facebookで相手に友達リクエストを送っておく」
ぐらいでも多少は違ってくると思われます。
しかし、それすらできず、そもそも自分が求めている人が世界中にまだ存在しない場合はどうすればいいのでしょうか。
すなわち、自分が目指している状態そのものがまだ世界において存在せず、自分がそこに到達した場合に自分自身がまさに第一人者になってしまう場合です。
まさに、ロールモデル不在の到達点です。
導いてくれる人は誰も居ません。
適切なタイミングで自分を慰めてくれそうな人のあてもなさそうです。
むしろ、「それってぶっちゃけ無理じゃないの?」というような空気感を周りから感じるような状況です。
これは非常に難しい問題ですが、既に理想を到達した、あるいは到達しそうな架空の人物を頭の中で創ってしまうのが一番早いかもしれません。
架空の人物といっても色んなパターンがあると思われますが、一番身近な選択肢としては、未来の自分のキャラ設定をしてしまうという方法があると思われます。
未来の自分のキャラ設定はさすがにやりにくい、という人も多いと思うので、
そのような人の場合は、他の架空の人物として、頭の中で理想的なキャラクターを勝手に創造してしまうという方法もあり得ます。
同性だと創りにくいので、異性とかでも良いかもしれませんね。
この辺りはその人の性格上創造しやすいかしにくいかという問題はあると思います。
ぶっちゃけ、自身にとって使いやすいのであれば何でも良いと思います。
小説などの創作意欲が高い方だとこの方法はかなり採用しやすいと思われます。
このように、自分の求める理想的な人物が居なければ頭の中で架空の人物を勝手に創ってしまい、それをロールモデルにするという方法があり得ると思います。
現実的にロールモデルがいない場合は、上記のように妄想で補うのが恐らく早いので、これをやっている人を客観的に見ると、孤独にストイックに目標に向かって邁進している謎の人になります。
したがって、いわゆる第一人者や開拓者と呼ばれるような人はロールモデルが現実に存在しないが故に必然的に孤独耐性が強そうな性格の人になるのではないか、と私は考えています。
いずれにしろ、このように、何らかの目標の達成や飛躍を目指している人は、ロールモデルのOSと自分自身のOSを同期させて、少しずつ自分自身のOSをアップグレードしていくのが早いでしょう。