今も昔もお金に関する書籍は大量に出版されており、書店に行くとこれでもかというほど色んな書籍が並んでいます。
この手の書籍は、個人的にも関心がありますし読みやすいのでついつい立ち読みしてしまいます。
もっとも、私の場合、このような書籍を手に取る場合にはまずは著者のプロフィール欄をチェックします。
何をチェックするのかというと、
著者の現在の本業は何か?
という点です。
これは色んな場合がありうると思います。
最近ですと、既にFIREしましたとか、アーリーリタイアしましたという場合もあるでしょうし、
FP(ファイナンシャルプランナー)、保険屋、不動産業者、トレーダーなどもあり得るでしょう。
そして、私の場合、お金に関係する職業からかけ離れた職業を現在の本業にしている著者の本を優先して読むことにしています。
できれば、その本業で普通に稼げていそうな雰囲気を持つ人の方が望ましいと考えています。
どうしてかというと、お金に関係する職業を現在の本業にしている人の場合、どうしても自分の本業の売上げに貢献するようなポジショントークを書籍の中でしたがる傾向にあるからです。
特に巻末にセミナーなどへの誘導文句がある場合は私の場合はかなり警戒します。
そのため、書籍の内容もさほど信用性がないものとして、
「取りあえず、読んでは見るか。。。」
という程度のテンションで目次を今度はチェックします。
著者のプロフィールを読んであんまり期待できなさそうな場合、大体の場合、目次を読んでも大したことが書いてなさそうな空気感が既に滲み出ているので、私の場合、この時点で本を閉じることが多いです。
このような場合、既に知っている知識が書いてあることの方が多いので、読んでも時間の無駄になる可能性が高いです。
しかも、私のようにそこそこ自分なりの拘りを持っている人からしてみると、
「いや、そのやり方は微妙でしょ」
と感じる記述も多く、それ以上の物が特に得られないことも多いです。
特に最近は不動産投資に関する本にこういうのが多い印象です。
私の場合、書店でこの手の本に遭遇するとひそかに苦笑して棚に本を戻していることも多いです。
しかし、逆に、お金に関係する職業からかけ離れた職業を現在の本業にしている著者の本は参考になることが多いです。
何故かというと、変なポジショントークが記述されていないことが多いですし、
それ以上に、私自身が経験したことがない職業をしている人ならではの視点を得られることもあるためです。
普通に生きていると、複数の職業を遂行することは能力や時間の都合があるため結構難しいです。
特に専門性が高い職業を人生の中でいくつもできる人は自ずと限られてくるでしょう。
専門性の高さという物を磨くためには通常莫大な時間を必要とするためです。
しかし、「お金」というテーマを通じて、そのような全く違う職業の人と私自身とでも通じることがある場合には、
「この職業でもやっぱりそうなんだ」
と感じることがありますし、
逆に、
「この職業をやっている人の場合は、こういう考え方、目線になるのか」
と感じることもあります。
このように、全く経験したことのない職業に関して、「お金」というテーマを通じて、共通点や相違点を洗い出すこともできる点が非常に面白い点です。
おそらく、このような全く経験したことがない職業に関する本、専門書などをストレートに読んでしまうと、
「何を言っているのか全く分からない」
となりがちで、全くコミュニケーションができなかったりするわけですが、
ここに「お金」というテーマが繋ぎとして入るだけで、かなり理解しやすくなりますし、親近感が湧くようになります。
要は、共通言語を用いることによって、全く別の職業に関しても少なからず親近感が湧いたりするわけですね。
このように、自分と全く違う人間とのコミュニケーション手段としての「お金」に関する本を読むことは結構楽しかったりします。
最近はこんな姿勢でお金に関する本を読んでいます。