私にとっての投資対象というのは大きく分類すると3つあります。
それは、
①金融資本
②人的資本
③社会資本
これらについては、橘玲氏の著書『幸福の資本論』を参考にしています↓
上記の記事を書いた段階では、
人的資本→金融資本→社会資本の順番で投資するのがいいのではないか、
すなわち「ソロリッチ」、一人で稼げて有形の資産をある程度稼いでから人間関係に投資するのが良いのではないかと考えていたのですが、
最近は、「リア充」、一人で稼いで人間関係にも投資した後に有形の資産に投資するルートも特に不都合はないのではないかと思っています。
いずれにしろ、一番大事になるのは人的資本であるという結論には変わりないのですが、人的資本をある程度形成できたら、人間関係か、他の有形の資産に少しずつ投資するべきだと考えています。
どうしてずっと、人的資本→金融資本→社会資本が良いと自分自身が考えていたのかと改めて振り返ると、
金融資本の方が目に見える成果がわかりやすい、数字に可視化されやすいから
という理由が大きいのではないかと思っています。
ここまで頑張ることができればある程度の目処がつくという意味で目標設定が容易であって、その意味でモチベーションを如何に保つかという問題意識で行くとこのルートが初心者向けだったのかなと思っています。
また、たまたま地合いが良かったから金融資本に投資すればそれだけ成果が出やすかったという時代背景の力が大きいと思います。
要するにただの運ですね。
とすると、今後も金融資本に同じペースで投資をし続けても同じような成果が出続けるのかと言われるとこれは怪しい部分があります。
すなわち、他の投資対象に投資した方が報われる可能性が高くなる場合が存在するわけです。
例えば、Aという投資対象があったとして、これが利回り10%あったとしましょう。
自分が他に知っている投資対象がBという利回り7%の商品しかなく、リスクも含めた他の条件が全て一緒だった場合、Aという商品の方にほとんどの人は投資するでしょう。
明らかにAの方が有利ですからね。
しかし、時代背景や状況が変わってしまったときに何らかの理由でAという商品の利回りが5%まで落ちてしまったときはどうでしょうか?
この場合は、ほとんどの人はBという利回り7%の商品の方が良いと判断してBの方に投資することになるでしょう。
しかしながら、例えば、同じ人がBという商品を知らなかったらどうでしょう?
その場合、
「最近Aの利回りが落ちてきてなんだか苦しいな・・・・・・」
と思いつつも、しかし、他の商品を知らないが故に
「いや、でも、Aに投資するしかないでしょ!」
という発想になり、利回りが下がり続けていて全く有利でも何でも無いのにもかかわらず、Aという商品に投資し続けてしまうわけです。
A以外の投資対象となる商品の存在を知らないのですから当然と言えば当然なのですが、そもそも投資対象に関する狭い知識しか無いとこうなりやすいと思います。
しかも、ここでは、AとBしか挙げていませんが、もしかしたら誰も教えてくれない、たまたま自分だけが知らなかったというだけでCという利回り100%の商品も存在している可能性もあるわけです。
投資対象というのはたくさん新しく生まれてくるため、そもそも追いかけるのが困難である場合もあるのですが、
そうであっても、
①金融資本
②人的資本
③社会資本
の3種類は少なくとも存在する、ということを頭の片隅に入れておくことがそもそも重要ではないかと思っています。
上の例で行くと、AとBという投資対象しか知らない時点で、
「実は3つ目のCもあるのではないか?」
と一旦落ち着いて考えてみることも大事だと思っています。
もちろん、落ち着いて考えてみたり、情報収集をするだけで時間がかかることは間違いないため、その分の機会損失が生じる可能性があるわけですが、
その場合は、飽くまでも少額で今までの卑近な投資対象にも投資しつつ、並行して情報収集を行うと無駄が生じにくいと思います。
逆に言うと、高額な投資先については、そこに投資してしまうとその分自分の購買力を失ってしまうことに繋がるため、慎重に行くべきだと考えています。
典型的なのは不動産投資で、これは与信などを用いるとかなり購買力を喰われてしまうので、かなり余裕を持った段階でトライするべきだと私は考えています。
特に、そこそこの年収がある勤め人の場合は、ワンルームマンションを少額の頭金で買えるためそのまま購入してしまうパターンが多いです。
しかし、実際にはかなりの与信をそれによって喰われることになり、BSで見ると債務超過に陥るので、次の一手を打ちにくくなります。
しかも、大した金融資産を持っていない勤め人に限って
「頭金が少なくていいのならば良かった」
と思ってすぐに購入に踏み切りやすいですのでここは注意が必要です。
特に不動産投資は謎の魔力があるのか、一度検討し始めると謎に不動産投資に固執する人も多いのですが、
実際には、他にも投資対象というのはたくさん存在するため、色んな商品の存在を知るべく情報収集、勉強をし続けることが大事になりそうですね。
特定のwhatに固執しすぎないことです。