最近は、
「わからないことがあったら取りあえずググるか」
と思って実際に気になった単語を検索窓に入力してみると、
様々なお役立ちサイトが出てきて、私たちの悩みを解消してくれるようになっています。
そして、実際にそれによって悩みが完全に解決できることも多くなってきました。
そうなってくると、当然知識などを売りにしている商売人はどんどんその地位が脅かされてくことになるわけです。
時折、検索窓に調べたいことを入力してググってみても、解決策が出てこないことがありますが、
私もその場合に初めてそれに関する専門家に頼ろうという気持ちになりますね。
そのように、検索結果に出てこないような知見を売りにしている商売人の方が多くなってきているのではないか、と感じます。
したがって、デジタルマーケティングの方法として、自分のサイトを立ち上げて情報発信をすることによって、
「この人は○○という分野に詳しそうだ」
とクライアントに思ってもらうことによって、仕事を得ている人も多いようです。
しかし、私自身の考えとして、
「仕事においてそのようなレベルに自分はとどまっていて良いのだろうか?」
と感じています。
どういうことかというと、
そもそも「ググる」人というのは、検索エンジンの窓に自分が調べたい単語を既に思い浮かべることができている人なんですよね。
すなわち、自分が調べたい単語が頭の中にないと調べようがないわけです。
そして、自分が調べたい単語というのはその人がそれまでの人生の中で獲得してきた語彙の中から選ばれます。
したがって、今までの人生とは全く違った人生に関連する単語をググる前に知ることはかなり困難です。
この辺りは私も書店などを定期的に見に行って新しい世界との出会いがないかどうか探しに行っているわけですが、
しかし、例えば普段の仕事などが忙しすぎてそのような時間がそもそもとれないという人はそのような新しい世界に関連する語彙を得る機会がそもそも格段に少ないんですよね。
最近は、Googleなども顧客に対してリコメンドなどをやっているようですが、このリコメンドの内容も今までのデータに基づきその人の人生の内容に絡んだ物を提案していることから、
今までの人生とは全く違う事柄に関連したリコメンドは恐らくしてこないと思われます。
こうなってくると、漠然と
「これまでの人生もそこそこ良かったけど、全く違った人生も送ってみたい」
と思っている人は
「新しい世界を調べたい、実践のための具体的な方法論を知りたいけれど、そもそもGoogleの検索窓に何の単語を入れればいいのか分からない」
という状態に陥るわけです。
この障害を乗り越えないとそのような人が大飛躍・大変革を遂げることは難しいと思っています。
逆に言えば、
「貴方が今後調べるべき、深めるべき分野・単語って実はこれじゃないですか??」
と自分が思いついてもいないことを提案してくれて、かつ、
「このサイトでは一般論として○○と書かれていますけど、貴方の場合は××という特殊な事情があるようだからむしろこっちの方法がよいと思います」
と提案してくれる事に絶大な価値が生まれるのではないか、と思っています。
例えば、コンサルティングの仕事においては上記のようなことができると、高い価値を出せるし、クライアントも「値段以上の価値を手に入れることができた」と満足してくれます。
私がこのブログに書いている内容についても、
「それは私にはできない」
「状況が違いすぎる」
と感じている方も居るようですが、
コンサルティングの場合には、有料である代わりにヒヤリングをしたうえでこのような溝を埋めるようにしています。
今後はこのような事ができる人
すなわち、
「Googleの検索エンジンもいいけど、それよりも前に取りあえずこの人に聞いてみよう」
とクライアントに思ってもらえるような人物が高い価値をもたらす仕事ができる人物として重宝されるのではないか、
私はそのように考えています。