働いている人の中には、
いわゆるサラリーマンと呼ばれ、純粋に自分自身の労働力を勤め先に売っている人もいれば、
プロフェッショナルと呼ばれるような高度な専門性を持って働いている人がいます。
どちらが金銭的な実入りが良いかといえばプロフェッショナルと呼ばれる人の方が良いことが多いと思います。
そして、このプロフェッショナルと呼ばれる人というのは、勤め先のブランド力に頼るタイプの人というよりはその人個人の力量そのものに多額のフィーが発生していることが多いです。
従事している人が「○○先生」と呼ばれるような職業が世の中にはいくつか存在しますが、そのような職業に従事している人がプロフェッショナルと呼ばれることが多いと思います。
そして、一般的にこのようなプロフェッショナルと呼ばれる人は高額なフィーを投じないと働いてくれないことが多いです。
確かに、サービス内容を買う側からすると、
「値段が安ければ安いほど嬉しいんだけどな」
と正直思うかもしれません。
しかし、まともなプロフェッショナルと呼ばれる人であればあるほど顧客側から値引き交渉などをしてもおそらく無駄に終わると思いますし、
むしろ、次から当初の値段で申し込みをしても、仕事をしてくれない、断られてしまう、というリスクがあります。
というのも、このようなプロフェッショナルと呼ばれる人の多くは、土日や祝日も関係なく働き、常に自己研鑽を行う必要がある職業である、すなわち
人生そのものをその仕事にかけている人が多い
ことから、
自分の人生そのものがその仕事に依っており、その報酬額がそのままその人の仕事に対するプライドの高さにつながっている場合が多いからです。
したがって、そのような人に対して下手に値引き交渉などを行ってしまうと、
「自分の価値がこの人には認められていない……??」
と受け止められてしまうことが多く、それ以後頼んでも仕事をしてくれないことにもつながりかねないわけです。
プロフェッショナルと呼ばれる人と言えば、手塚治虫作の『ブラックジャック』に出てくる主人公ブラックジャックのようなイメージかもしれませんね。
彼は能力が高く、そして自分が仕事をする場合には、高額なフィーを要求してくることが多いです。
しかし彼もそうだと思いますが、プロフェッショナルと呼ばれる人は何かしらの事情によって
「自分がこの人のために全力を尽くしたい」
と考えてくれた場合、非常に心強い味方になってくれます。
どうしたらそのように思ってもらえるのか?
というと正直自分と相手との相性の問題は少なからず関わってくると思います。
しかし、より再現性が高く誰にでもトライしやすい方法としては、
報酬を素早く支払う
ことにあると思います。
特に一番ポイントが高いと思われるのは
前払いで報酬を素早く支払う
ことだと思います。
そもそも、前払いで報酬を支払うという行動は、一般的に顧客から見て、報酬は先に払ったのにサービスを提供してもらえない、トンズラされるというリスクがあります。
したがって、前払いで報酬を支払うという行為そのものが、相手のことを強く信頼していないとそもそもできないわけですね。
そして、プロフェッショナルと呼ばれる人は色んな顧客を抱えている中で、いわゆる選べる立場にある人も多いので、
やはり、比較的、自分の価値を認めてくれたり、自分を強く信頼してくれていると感じる顧客を大事にしたくなります。
したがって、たくさん顧客がいる中で、例えば、前払いで報酬を素早く払ってくれるような丁寧な人は比較的優良顧客として見られやすく、
長くお付き合いしたい
とか
この人のために頑張りたい
と思ってもらいやすいです。
プロフェッショナルと呼ばれる人は素の能力が高いことが多く、全力で味方になってもらえるようになれば非常に頼りになる存在です。
そのような○○先生に心強い味方になってもらうためにはその人の仕事に対する情熱や、どこまで人生をかけてその仕事に取り組んでいるのか、という点を理解してあげて、
「私はわかっていますよ」
と何らかの形でアピールすることが非常に重要になってくるでしょう。