2022年に入ってから暫く経っていますが世界的に株式市場は大荒れのようです。
正直、敢えて証券口座を開いていないという人も多いのではないでしょうか?
いつも株式市場の世界のどっぷりと浸かっている人は、2021年の相場環境と全然違っていることから結構動揺されているのかな、と感じることもあります。
ところで、最近の私は、道を歩いている人から挨拶されたりということが増えてきました。
また、しばらく連絡を取っていない旧友と連絡を取って久しぶりに話をしたりすることもしばしばあります。
このように、他人とコミュニケーションを取っているときに思うこととしては、
株式や投資に嵌まっていない人に見えている世界は、株式や投資に嵌まっている人に見えている世界と全然違う
ということです。
株式や投資に関心のある方は、どうしても日々の株式市場の動きに関心を持たざるを得ません。
しかし、一方で、特にそのように投資をしていない人にとっては、株式市場の動きなどはさして関心がありません。
話題の中心になりやすいのは、年代の問題もありますが、
最近の仕事の調子
周りの人が結婚したというニュース
転職してみた先の職場環境
などが多いです。
他には、
自分が嵌まっている趣味に関する話題
などもありますね。
したがって、株式市場が大荒れしようがお構いなしで、自分の幸せを満喫している人もいますし、そうではない人もいます。
厳密なことを考えると、株式市場の動きが日常生活と全く関連性がないとはいいがたいとは思います。
しかし、そうであったとしても、ほとんどの人は日常的な生活を送っており、自分の興味関心に合わせたフレーミングの中で世界認識をしています。
株式市場の動きに関心が強い人は、株式市場や自分の投資成績の良し悪しが自分の幸福感に直結するようなフレーミングの中で生きていることが多いようです。
それゆえに、不安定な相場になってしまうと、そのフレーミングの中で自分の幸福度が変わってしまう気がして少なからず動揺してしまいます。
しかし、そのようなフレーミングを持っておらず、他のフレーミングの中で生きている人にとって、株式市場の動きはどうでもよいということになります。
このフレーミングの置き方によって人の幸福感は左右されそうですね。
例えば、あなたがA社という勤め先に勤めているとしましょう。
A社に20年ほど勤めている人の場合、そのA社における人間関係や評価がその人の待遇や幸福感に大きな影響を与えているという状態になっている可能性が高いです。
なぜならば、20年というそれなりに長い勤続年数を重ねていることから、その人にとっての大きな関心ごとがそのA社というフレーミングにおいて自分がやっていけるのか、心地よく過ごせるのか、という点がその人の幸福感に大きな影響を与えているからです。
そんなあなたが仮にある日突然A社の中で人間関係的に立場が悪くなったり、左遷されたりすると不幸を感じる可能性が高いでしょう。
その人にとってA社という世界は既に大きな存在になっているため、その世界の中の変化によってどうしても動揺してしまいやすいのですね。
いつまでも安泰な世界というのがあればいいのですが、変化が常態化している今の時代だとそれは期待しにくいと感じることも多いです。
とすると、意識的にフレーミングの置き方を変えるというスキルが今後地味に重要になってくると考えられます。
しかし、多くの場合、人は自分のフレーミングをなかなか自覚できずにそれに疑問を持たないことが多いです。
株式市場に関心の強い人は放っておくと、株式市場の良し悪しというフレーミングの世界に閉じ込められてそのまま出てくることができません。
そのような状態に陥りがちなので、このような人がフレーミングを変える、リフレーミングを行うためには、他のフレーミングを持つ他者との関わりを持つことが重要になってきます。
他のフレーミングを持って、その中で幸せに暮らしている人を見ると
「こんな人もいるんだ」
と思えるようになります。
そして、自分の世界認識であったフレーミングを自覚できるようになるのです。
これによって初めて自分の世界認識を改変するリフレーミングも可能になるのですね。
そして、株式市場という世界に固執していた人は、そのような世界との適切な距離感を模索することも可能になるでしょう。
このように、リフレーミングによってさまざまな世界観と適切な距離感をその都度とることができるようになることがいわゆる変化に強い人となっていくことでしょう。