ふと、生きているとどこからともなく湧いてきた不安が頭の中を過ぎ去る人は多いのではないでしょうか?
例えば、
「そこそこいい感じに来たけれど、自分はこのままで大丈夫なのだろうか?」
とか
「実は今が人生のピークで、今後は堕ちていく可能性もあるのでは?」
とか
「今既にやばいんだけど、将来はどうなるんだろう?不安だ……」
とか
「うーん、もう人生詰んだのかな……」
とか
もしかしたら、
自分の人生という物語がバッドエンドで終わってしまうのではないか、
という不安が頭の中に湧いてくるだけでちょっとブルーな気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、実は自分の人生がハッピーエンドで終わるものと決まっていたらどうでしょうか?
そして、その最終結果を自分自身が知っていた場合、目の前で起こった大抵の不運や嫌なことを乗り越えやすくなります。
例えば、最終的にハッピーエンドで人生の幕を閉じるということを知っていたら、昨日勤め先の上司にパワハラされたとしても、
「まあ、パワハラとかされて嫌な気分になったけど、最終的には自分は幸せになれるわけだし、些末なことかな……」
と思いやすくなります。
また、例えば、今いる勤め先をリストラされたとしても、
「まあ、リストラされて一時的に不快になったり不安にはなったけど、まあ最終的には持ち直しているんだろうな。取り敢えず、切り替えよう。」
と感じるようになり、心が落ち着きやすくなります。
特に男性の場合、勤め先からのリストラなどにより失業した際には自分自身の存在価値をも否定されたと感じやすく強い失意を感じやすいようですが、
最終的にハッピーエンドで人生を終えられると決まっていることを知っていれば、
「このリストラは自分が社会から全面的に否定されたというわけではなくて、自分がこれから新しい道に進むための大きなきっかけなんだ」
と思えるようになります。
このように、自分の人生がハッピーエンドで終わるという前提があるだけで目の前の出来事について自分のとらえ方がポジティブな方向に変わるようになります。
↑のように、ハッピーエンドで終わることを前提にその前の過程を埋めることにつながります。
小説などを始めとするプロットというのは
起承転結
という言葉があるように、常に右肩上がり、順調に物語が進むわけではありません。
時には悲しい出来事や辛い出来事があったりします。
しかし、主人公はそのような不運なことや嫌な出来事があったとしても、それを人生の転機ととらえて、悔しさなどをバネにして、前を向いて進んでいくからこそハッピーエンドを迎えることができるのです。
むしろ、すべてが順調に進んでいる物語はありきたりすぎて客観的に見てもつまらないと感じる人も多いはずです。
どこかのタイミングで「転」を迎えて、一見順調にいかなくなってしまったからこそ、最後のハッピーエンドが映えるようになるわけです。
インデックス投資などもそうですが最終的に良い結果が期待できたとしてもその過程は常に右肩上がりとは限らないわけです。
途中でリーマンショックなどのように一見悪い状況になったときであっても自分のハッピーエンドを信じ切ってやるべきことを愚直にコツコツとやり続け、やるべきではないことはやらないようにすることが重要なのです。
このためにも前提として一番大事なのは、
自分の人生がハッピーエンドで終わるという結論をまず決めてしまう
ことです。
「ハッピーエンドで終わってくれたらいいな~」
という願望レベルではなくそれよりも強い意識で、
「自分の人生はハッピーエンドで終わるんだ!」
と決断してしまうことです。
ついつい頭の中に湧き出てきてしまうバッドエンドシナリオはまず頭の中から消し去ると決めてしまいましょう。
そうすれば、目の前の嫌な出来事に対しても、落ち着いて対処できるようになります。
そして、
「○→○→○→幸せ!」
の〇の過程部分はどう埋まるのだろうか?
と考え始めることができるようになります。