ここ数年間で、ふるさと納税という制度は多くの人に活用されるようになってきたようです。
2008年頃は大して利用されていなかったのにも関わらず、
2,010年代後半頃になってきて大分普及率が上がってきています。
上のグラフによると2015年から急速に普及していることがわかります。
おそらく、ふるさと納税のポータルサイトが利用しやすくなったことも関係していると考えられます。
同時に、財テクの一種として
「ふるさと納税を活用しないのは損!」
といった強い主張が見られるようになってきたことも関係していると考えられます。
ふるさと納税は所得税や住民税の一部前払いのような制度なのでもともと家計が苦しい人にとっては微妙に扱いにくい場面があると考えられる制度ですが、返礼品があることから、このような主張が強くなされるようになったのだと考えられます。
そして、
このふるさと納税でどのような返礼品を狙うのか?
というのは
その人の性格が如実に表れやすい
ものだと考えられます。
例えば、ふるさと納税で一番人気があるのは
肉類
らしいです。
ふるさと納税の返礼品の中でも肉類はかなり目を引く存在ですし、
せっかくだからふるさと納税の枠を使っておいしい肉を食べよう
という発想になるのは強く理解できます。
普段は肉類は積極的に購入しないけれども、ふるさと納税の枠の中でどんな用途にも使用できるがゆえの選択なのかもしれません。
このように、
ふるさと納税で普段は買わない・使わないような物珍しい商品を優先的に買うのか
あるいは
ふるさと納税で日常的に利用する商品を優先的に買うのか
で大きく考え方が分かれるでしょう。
後者の人はおそらくトイレットペーパーなどを始めとした今後明らかに使用する予定がある日常用品を優先的に購入することで、間接的に日々の生活費を軽減させることを優先するという発想であると考えられます。
何故、間接的に日々の生活費を軽減させることを優先させるのかというと、
その方が後々安全になる可能性が高いから
ですね。
単純に普段の生活費が少ない人というのは急に勤め先からの給与が低くなっても耐えられますし、
勤め先が倒産するなどしてしばらくリストラされたとしてもしばらく貯金を崩して生き延びることが可能なのです。
生活費がもともと低いというのはそれだけで安心材料となります。
このように、
安心感を得るのが好き
という気持ちが強い人は、
普段の行動から防御面にステータスを振るような行動を行っておくと、安心感が増すと考えられます。
防御面にステータスを振っておくといざという時に耐えられるので、気持ちの問題としても安心しやすいですし、防御を固めているからこそ次の一手が打ちやすいとも言えます。
したがって、ふるさと納税では、このような防御面のステータスを強化するものを得られることを優先するべきでしょう。
そう考えると、まずは、
例えば、トイレットペーパーのような
ふるさと納税で日常的に利用する商品を優先的に買う
という方針を取ることがおススメです。
食品を選ぶ場合にも普段から自分や家族が良く食べる物から選ぶとよいでしょう。
そして、防御面のステータスを強化するという観点からは、
日常的に利用する商品を買ってそれでもふるさと納税の枠が余った場合、
次の段階として、
防災対策のための商品を優先的に買う
ようにするとよいでしょう。
防災対策と言っても様々なものがありますが、
まずは、日常的に利用する商品としてでも利用することが可能な商品から積極的に狙うとよいでしょう。
具体的には、
ミネラルウォーター
や
長期保存が可能な食糧
などになります。
上記は日常的にも消費することが可能なものであるため、もし防災用品をせっかく買ったのに数年間全く災害が起こらなかった場合でも利用できるという意味で無駄がありません。
もし、逆に災害が来てしまった時にはその時には防災用品として活躍することとなるでしょう。
ヘルメットや簡易トイレなどのように、日常的に利用する機会がそこまで想定されず災害時のみに活躍しそうなものは上記をある程度ストックしてから買うようにするとよいでしょう。
このように、ふるさと納税の枠を
日常遣いの商品→防災用品
という優先順位で狙っていくと、防御面のステータスを強化することにつながります。
これはタイムマネジメントの観点では、日常遣いの商品のように突然必要になってしまう頻度が高いものを予め購入しておくという意味合いやいざという時に生活困窮に陥るリスクを軽減していくという意味で、
第一領域(緊急かつ重要な活動)を予め潰すための第二領域(緊急ではないが重要な活動)
を行っていると言えます。
いわゆる予防的な活動なのですね。
防災の場合は、そもそも災害が起こってしまう頻度が数年に一度であることを考えると、より第一領域としての発生可能性が低い物ではあるものの、
しかし、いざ第一領域としての防災の必要性に迫られた際にはかなり急務で重大な対応を迫られるという意味で危険性の高い事象でもあることから、
防災用品を何事もない状況において購入するという形で、
第一領域(緊急かつ重要な活動)を予め潰すための第二領域(緊急ではないが重要な活動)
を行うことが可能になります。
このように考えられる人というのは、
ふるさと納税の枠を第二領域(緊急ではないが重要な活動)
に振ることを予め行動指針として意識している人でもあると言えます。
ふるさと納税の枠
というのはある程度の制約はあれどどのような用途に使用するべきかは自由であってその寄付を行う人の考え方によって左右されます。
自由であるがゆえに性格が出やすく、その現れた性格によってその人の未来も予想しやすくなると言えます。
ふるさと納税の枠の使い方に置いて
ふるさと納税で普段は買わない・使わないような物珍しい商品
を優先して狙うタイプの人は、
それが
第二領域(緊急ではないが重要な活動)
の活動に該当するのか、
第四領域(緊急ではないし、重要な活動でもない)
の活動に該当するのか一度検討してみると良いかもしれません。
特に何も考えていなかった場合には、後者の第四領域に該当する活動を行っている可能性が高いでしょう。
このように、
自由度がある程度高いふるさと納税の枠で何を優先的に狙うのか?
という問い一つをとってもその人の性格・人生観が表れやすいと言えます。
さらに言えば、自由に用途を決められるものというのはふるさと納税の枠に限られません。
他にも様々なものが存在します。
例えば、
あなた自身が持っている目の前の時間
も同様のことが言えるでしょう。
ある程度自由にできる時間をどのように使うのか?
という問題はその人の意思による自由使途に委ねられやすい分、使用の仕方によって人生に大きな差が出てきます。
自分自身で自由に用途を決められるだけにデザインし甲斐があるとも言えますが、その分大きな差がつきやすいのです。
その時間の使い方が
第二領域(緊急ではないが重要な活動)
の活動に該当するのか、
第四領域(緊急ではないし、重要な活動でもない)
の活動に該当するのか一度検討してみると良いかもしれません。
ふるさと納税の枠に対する考え方は時間の使い方に対する考え方にも反映されている可能性があります。
そういう意味でも、
ふるさと納税でどのような返礼品を狙うのか?
という問いに対する答えはそれだけでその人の人生の縮図を示す物ともなっているでしょう。