仕事においても、それ以外の場面においても、
人と人がかかわる以上
コミュニケーション
を行っています。
そして、このコミュニケーションにおいて最重要なのは、
お互いに伝えるべきことを正確に相手に伝えること
となります。
これは、
電話においても、
メールにおいても、
対面においても、
重要であることに変わりありません。
しかし、意外とこの点に見落としがあってそれを原因として致命的な仕事のミスにつながってしまうこともあったりします。
これは、
自分の中にある常識や暗黙の了解を相手も把握していると思い込む
ことに大きな原因があります。
「これは言わなくてもわかるだろう」
とか
「そこは○○で行くでしょうさすがに」
と勝手に思い込んでいると、
相手が全くそれを把握していないがために致命的な展開がされることがあります。
したがって、これはできる限り事前に回避することが重要になってきます。
この時に使いやすいのが、
「念のためですが~」
というフレーズです。
これによって、
「もしかしたら相手はわかっているかもしれないけれども、万が一わかっていなかったら困るから伝えておこう」
といったことまでカバーできます。
メールなどでもこの「念のためですが~」に続く内容を書いておくだけでも致命的なミスコミュニケーションをある程度防ぐことができます。
正直、いちいち長文を書くのがめんどくさいと感じることもありますが、
特に初めて取引を相手と行う際には、細かいところで常識が異なっていたりすることがよくあるため、細心の注意を払うに越したことはありません。
何回か取引を行ってお互いに暗黙の了解といえるような蓄積が備わってきて初めてある程度軽いやり取りで意思疎通ができるようになります。
もっと、長期的な関係になってきたら
「おい」
というだけで意思を伝えたり、
何も言わなくても何をするべきか意思伝達することすら可能です。
ここまでくればいちいちめんどくさいことまで言わなくとも済むのですが、
ここまでの関係になるまでにはかなり長期的なコミュニケーションの蓄積が必要になります。
それまでの間には
自分の中にある常識や暗黙の了解を相手も把握していると思い込む
ことによるミスコミュニケーションのリスクは常にあります。
したがって、
ちょっとでも
「どうだろう?」
と気になったことについては、
「念のためですが~」
のフレーズを使ったりして、
念のための確認を怠らないことが重要です。
念のための確認というと、どうしても地味な印象を受けてしまいますが、
これを行うだけで、ミスコミュニケーションのリスクを格段に減らすことが可能です。
極めて地味なことではありますが、
このような地味なことの繰り返しによって仕事を円滑に進めることが可能になります。
それほど、
自分の中にある常識や暗黙の了解を相手も把握していると思い込む
ことを原因とした悲劇はそれほど世の中にはたくさんあるのです。
これを事前に防ぐためには、
たとえ、自分にとって常識的なことでも「念のための確認」を怠らないことが重要なのです。