あなたが植物を育てようと思い立ち、栽培を行う場合、
種をまいたものがすべて最後まで立派に生長するとは限りません。
むしろ、たくさんの種をまいた中で、ほんのわずかの「萌芽」が出てくるものであり、それを丁寧に育てることが大切になってきます。
これは、例えば、目標設定において似たようなことも言えるのではないか、と考えています。
すなわち、例えば、元日において、
「今年は○○ができたらいいな~」
とか
「今年はさすがに××もしておいたほうがいいかも~」
などと色々と思いめぐらすことがある人は多いでしょう。
しかし、私たちの時間や気力などにはどうしても限りがあるため、
元日に思いついた目標の90%以上はそのうち忘れ去られるものです。
こうして、いつのまにかその年が終わってしまった、という方も多いのではないでしょうか?
すなわち、適当にその辺に種を蒔いたとしても、
そもそも芽すら出ない
といった状況になりがちなのです。
しかし、そのような中でも、
ちょっと頑張れそう、
これだったらいけそう、
と感じるものがあったりします。
このように、種を蒔いた中でも、わずかに、芽が出たもの、その「萌芽」をいかに大切にできるのか、ということが重要になってくると考えられます。
これは、例えば、
今年こそは資格試験を頑張ろう
とか
そういったものの場合、
例えば、あなたが1月、2月、3月は順調に資格試験を勉強していたとしましょう。
そして、このままのペースだったら4月も5月も6月もモチベーションを切らさずに最後までいけるかもしれない、と思うかもしれません。
このような状態になっていると、
「萌芽」が既に出ていると言えるでしょう。
「萌芽」が出ない場合というのは、
「今年こそは毎日英会話を頑張ろうと思っていたけど、1か月でもう飽きてしまった」
とか
「今年こそは毎日日記を書こうと思っていたけど、10日ぐらい書いていたらネタ切れになってしまって書けなくなってしまった」
といった具合になってしまいますが、
おおよそ3か月ほど何かを継続できていて、ある程度気持ちも上向きで乗ってきている場合には、「萌芽」が出ていると言えると思います。
しかし、この状態で最後まで行けるほど世の中は甘くなかったりします。
すなわち、植物の場合で言うと、
いきなり、台風が来た
とか
害虫に襲われる
といった障害にどこかで出会うことになるでしょう。
例えば、あなたが1月、2月、3月は順調に資格試験を勉強していたとしても、
4月に入っていきなり実家の方で不幸があったのでその対応に追われる
とか
大きな仕事が入ってしまって資格勉強どころではなくなってしまった
とか
このような精神的に負荷のかかる障害に出会い、その対応に追われている間に、疲弊してしまって、資格勉強をする気力が0になってしまった、という状況に陥る可能性はあります。
これは、せっかく育ってきた「萌芽」が雨風にさらされてダメになってしまった、という状態に似ています。
したがって、このような事態を防ぐためにも、
なんとかして、「萌芽」を雨風などから守り抜く、そのための方法を考える
といった強い意識が必要になるでしょう。
植物で言えば、
そもそも、雨風が来ない場所に植え替えを行ってしまう
といったことや、
雨風が来てもなんとかして「萌芽」にまでダイレクトに影響しないようにする
といったことや、
「萌芽」が雨風にさらされてもそのまま萎れてしまうのではなく復活させる
といったことができないか?と考えることが重要になるでしょう。
このように、どうにかして、
「萌芽」を守り抜く
ことで、
それが更なる生長につながり、やがて大樹になるでしょう。
植物が立派に育つためには、「萌芽」が出てからそれを丁寧に守り抜くことが重要になるため、
まるで、親が子供を守るような心境で、
「この目標だけはどうしても今年達成しなければいけない……!」
と思う強い気持ちが必要になるでしょう。
逆に言えば、あなたの中でそれだけの強い気持ちが目標に対してあるのであれば、あなたの抱く目標の達成率は相当高くなるといえるでしょう。
あなたの「萌芽」を雨風などから守り抜くことでさらなる生長を図りましょう。