不動産賃貸業を内容とする、資産管理法人の設立を行いました。
登記まで完了して初めて法人は成立しますが、そこまでの手順は初めてだと割と手間がかかりますし、正直億劫だと思われます。
これから、資産管理法人の設立を検討している人のためにも、私が行った方法と特につまづいた点をまとめたいと思います。
おおよその設立方法は、私の記事を見るまでもなく、ググっていただければわかると思いますので、特に私が困惑した点、つまづいた点について重点的にまとめます。
自分で設立するのか、他人にお願いして設立するのか
まずは、会社設立を行うために検討するべきこととして、
自分でおおよそやってしまうのか、他人にお願いするのか、という問題があります。
私は、会社設立freeeというサイトを使ってやりましたが、ここが1番オプションが網羅されていると感じます。
時間が無いとか、めんどくさすぎると思っている人はおとなしく専門家の方にお金を払ってお願いしましょう。
私は会社設立freeeを使用して基本的には自分で書類の提出はすることにしました。
オプションをすべて使用する必要はありません。
例えば、法人印鑑3本セットなどは、会社設立freeeを通すと1万円以上するそうですが、会社設立freeeを通して購入する必要がありません。
他のネットショッピングで購入することで足ります。この方が格段に安くなります。
私は「はんこのカクヤス」から代表者用の実印と法人印鑑3本セットを購入しました。
また、会社設立freeeには最短で会社設立をお願いできるコースがあるようですが、必要のある方以外は不要です。
私も、会計freeeには興味があったので、こちらを一緒にミニマムプランに入会はしておきました。
ミニマムプランに入会しておくと、電子定款の作成を依頼するための手数料が無料になるのでこの点はありがたいです。
電子定款の作成は5営業日ほどかかるとサイトでは表示されておりますが、私の場合は3営業日ほどでできました。
会社設立登記申請の際の書類の綴りはできなくても問題は無い
会社設立のための準備が整うといよいよ書類をまとめて法務局に登記申請をする必要があります。
会社設立freeeでは、丁寧なことに、書類の提出の際の順番やホチキスの止め方など細かいガイドまでしていただけます。
しかし、実は、私はこのガイドを見ても
「めんどくさい」
と感じてしまい、特に書類をまとめることなく、法務局に向かってしまいました。
何か言われるかな?と思っていたのですが、窓口で
「これって書類とかのまとめかたとかありますか・・・・・・?」
と聞いてみたところ、なんと丁寧に教えていただけました。
途中で、書類の不備が見つかってしまったのですが、法人の実印さえあれば修正は容易なので法人の実印をしっかりと持っていけばある程度対応はできるようです。
資本金の振り込みは、ネットバンキングの振替機能でも登記申請は通る
個人的にこれが一番気になっていました。
資本金の入金作業って場合によっては手数料などもかかる虞がありますからそれだけでも気が滅入ります。
そこで試しに、住信SBIネット銀行の代表口座しか使っていなかったところ、目的別口座を別途作成し、代表口座から振替機能によって新規に作った目的別口座に資本金を用意してみました。
提出する書類はもちろん、その口座情報が載っているページと振替記録があるページです。
この2枚で大丈夫かなと思って提出しましたが、これで登記申請はしっかりと通りました。
なんとなく、多額の資本金入金をした後に色んな事を失敗すると精神的ダメージが大きいので嫌だなと思っていましたが、このような形で申請が通るのであればありがたいです。
また、登録免許税6万円も地味に失敗したくない金額だと思いますが、これも半年間であれば使い回しが可能であるようなので、この点も安心して購入することができました。
法人設立後の各種届出書の提出は場合によってはさほどいらなくなる
ここでいう場合によってはというのは、会社から特定の人に給与を出さない場合を想定しています。
例えば、1人で合同会社を設立して、従業員を雇わず、かつ、代表者にも役員報酬を設定しない場合ですね。
この場合、まず、健康保険・厚生年金保険加入の新規適用届が不要になります。
給与が出ない以上はそこから保険料を取りようがないためです。
改めて、従業員を雇った場合や役員報酬を設定した場合に改めて出す必要が出てくるでしょう。
そのため、年金事務所に行く必要がなくなります。
次にこの場合、給与を支払う事が無いということですから、
①給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
②源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
も出す必要がありません。
税務署に持っていく書類が減ります。
最後に、都道府県税事務所については、法人設立届出書は出す必要があるので行く必要があります。