いわゆる、タイムマネジメントを行うにあたっておそらく一番大事になるのは、
第一領域とどう付き合うのか?
という観点や対応策になると考えられます。
第一領域というのは、あらゆる活動を重要性、と緊急性の2つの指標で仕分けした際に、
重要かつ緊急の活動
と分類されるものです。
すなわち、仕事をしている人であれば、
「今日中にこれやっておいて」
と言われたような内容がこれに当たると考えられます。
このような、
やらなければいけないことであって、かつ早くやらなくてはいけない仕事
は、多くの人にとってどんどん降りかかってくる物であって、
なかなかそこから逃れることができない物です。
しかし、実際にはそのような目の前の仕事をするのみならず、
例えば、
将来使うと考えられるスキルを勉強すること
や
英語を勉強すること
や
健康のために運動すること
や
新しい人間関係を開拓すること
などといった
緊急ではないが重要な活動といわれる第二領域に手を付けることができなければ人生が先細りしてしまう可能性が出てきます。
そのような第二領域の活動が実は重要だったりするのですが、
これを行うためには、
まとまった時間の確保
と
集中力
を両方用意する必要があります。
しかし、実際には
このようなまとまった時間や集中力が大事だと気付いていても、なかなかできない、というのが現実だったりするものです。
これは、
第一領域の活動がどんどん来てしまって、それにどうしても気を取られてしまいがちだからだったりします。
人間はもともとマルチタスクが苦手と言われているようなので、
頭の隅に
第一領域の活動をやらなければいけない、
といった観念があるだけで集中力が格段に落ちます。
したがって、第二領域の活動に入る際には、第一領域の活動を頭の隅にのこさないようにすることが重要です。
実際に、第一領域に押しつぶされそうになっている人が大半でしょう。
それを一気に処理してしまう方法は以前書きました。
しかし、現実的に、
一気に第一領域を処理できない
といった状況の方もいるでしょう。
そのような人は、
第一領域の「見えない化」
を行うことが一つの解決策になり得ます。
すなわち、
そもそも第一領域の活動が頭にちらついてしまうことによって第二領域の活動に集中できないことが問題ですから、
そもそも第一領域の活動を不可視化してしまうことによって、一時的に集中力を確保することが可能になります。
具体的には、
パソコンで仕事をしている人は
一定時間パソコンのメールチェックを敢えて行わない
などといった方法を取ることになります。
この方法には一定のリスクがありますが、
しかし、どうしても毎日第二領域の活動に集中できないと悩んでいる人はこれを行ってみると良いでしょう。
実際のところ、第一領域の活動における緊急性というのは、瞬間的に対応しなければいけない物もあれば、実はそこまでの緊急性がないものがあったりします。
このように、
実は緊急性一つをとってもグラデーションが存在する場合があるため、
常時メールチェックをする必要がない場合も存在する
という認識をもっておくとかなり気持ちが楽になるでしょう。
第一領域に押しつぶされていてどうにもならない、
と考えている人は
第一領域の「見えない化」によって本当にやるべき活動に集中する
という方法を試してみてください。